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12年ぶりに再会したmihimaru GTは、出会ったときとはまた違う魅力にあふれていた

いま、わたしの手元には約400枚のCDがあります。
世間一般の24歳がどれくらいCDを持っているものなのかはよくわかりませんが、この話をすると大体珍しがられるので「結構多い方なんやな〜」と思っています。

国内のロック、ポップスがほとんどで、次にアニメ、洋楽ロック、映画のサウンドトラックが少し。
大きなCDラックを置くスペースがないため仕方なく箱に詰めて保管しており、管理のためにNumbersでリストをつけていますが、正直管理しきれていません。
CDたちよ、本当に申し訳ない…

そんなたくさんある手持ちのCDのなかでも、今回は、はじめて買ったCDの話をします。
わたしがはじめて、お小遣いを使って自分で買ったCDは、mihimaru GT『mihimarise』です。

超絶懐かしい。

また、mihimaru GTは2013年より無期限活動休止中です。

彼女たちのことは、このアルバムの次にリリースされた、SOFFet(高須クリニックCMの「Let me see your smile〜」の人たちですね)とのコラボ曲「泣き夏」までしか熱心に聴けていなかったので、活動休止のこともリアルタイムでは知りませんでした。
当時を覚えておられる方はわかっていただけるかと思いますが、確かに、この『mihimarise』までがmihimaru GTの全盛期だったように思います。

このnoteを書くにあたり、久しぶりに彼女たちの曲をいろいろ聴き、たくさん調べました。
活動後期(「活動休止」なのでこの表現が適切かわかりませんが)を全然知らずにいたわたしでしたが、やっぱり聴くと当時の気持ちをいろいろと思い出しました。
わたしがmihimaru GTと出会い、ハマり、別れ、そして再会するまで。
よろしければお付き合いください。

出会い

わたしのmihimaru GTとの出会いは、ベタですが「気分上々↑↑」をパルティのCMで観たことです。

MVに時代を感じる…(当時2006年)

目に止まった理由は、サビのハイテンションでゴキゲンなノリが忘れられなかったからです。あと、hirokoちゃんが可愛かった。今見ても可愛い。

この曲が大好きになったわたしは、当時からずっとお世話になっている近所のTSUTAYAで、父にCDシングルを借りてもらいました。
MDに焼いて(なぜか2006年でも我が家はMDを愛用していました)、家にいるときはコンポで、外出時には親のカーステレオで、何度も何度も聴いていました。

フルサイズで聴くと、CMの15秒から想像していたのと全然違った全体像に気づきます。

なんか思ってたよりめっちゃラップ入る…
というか、
CMの最後に映る「メンズパルティ」の人、ラップするメンバーやったんや…

hirokoちゃんのソロでないことは予想外でしたが、しかし2000年代半ばというとORANGE RANGERIP SLYMEケツメイシなどがオリコンでも次々ランキング上位を飾り、ラップミュージックがお茶の間にも浸透してきた時代。
わたしもラップには聴き馴染みがあったこともあり、すぐに受け入れられました。

なぜか、同曲収録のアルバム『mihimagic』は借りていません。
このときは「mihimaru GTが好き」ではなく「この曲が好き」という感覚で、他の曲も聴きたいという思いがあまりなかったからだと思います。
ただひたすらに「気分上々↑↑」だけを聴いていました。

違う曲にもハマる

アルバムも聴かず、ただひたすら「気分上々↑↑」だけを聴いていたわたしですが、そこに転機が訪れます。

新曲「パンキッシュ☆」がめちゃくちゃ刺さったのです。

歌い出しが「1ヶ月半ぶりの着メロ」だって。(時代)

「気分上々↑↑」から「パンキッシュ☆」に至るまで、調べると3枚のシングル、さらにベストアルバムもリリースされていたのに、当時のわたしは全スルーしていました。
そこからなぜ、突然またハマったのか、頑張っても思い出せません。

しかし、2曲もお気に入りの楽曲ができたことで、mihimaru GTはわたしのなかで〈「気分上々↑↑」を歌っている人たち〉から〈好きなアーティスト〉へと変わりました。
そこから、またmihimaru GTの活動を追いかけることとなります。

CDを買いにいく

すっかりmihimaru GTのファンとなったわたしは、その後のシングル「俄然Yeah!」「I SHOULD BE SO LUCKY/愛コトバ」「diverge」も全部聴きました。
小学生女子の必携品・プロフ帳(時代…)を書いてと言われたときには、好きな歌手の欄に必ず「mihimaru GT」と書いていました。

新曲を待ちどおしく思っていると、そのとき第3期が始まったばかりの『ごくせん』に大ハマりしていた母が買っていたMyojoの片隅に、ふと目が止まりました。

mihimaru GTの、もうすぐ発売される新アルバム『mihimarise』についてのレビューでした。

これは買いに行くしかない。
生まれてはじめて「CDが欲しい」と思いました。

待ちに待った発売日、行き慣れたTSUTAYAのはじめて立ち寄る販売のコーナーで、いちばん大きく展開されていたそのアルバム。
いちばん前に出ている一つを手に取り、レジに向かった瞬間のことを今でもよく覚えています。

CDはコンポでも、親の車にも毎回持ち込んで、何回も聴きました。

はじめてのライブ

家に帰り、CDの歌詞カードを開けると、一枚のチラシが落ちてきました。

「『mihimaLIVEツアー'08』CD購入者先行抽選」

よく見てみると、どうやら地元にmihimaru GTが来るらしいことがわかりました。

mihimaru GTがこんな田舎に来てくれるんや。
めっちゃ行きたい。

すぐに母に相談し、抽選に応募させてもらえることに。
チケットは無事当選し、わたしははじめての音楽ライブデビューを果たしました。

『mihimarise』収録の13曲と、「気分上々↑↑」「パンキッシュ☆」の計15曲しか知らないという、今思うとなかなかな知識で向かったライブでしたが、当時のわたしにはライブの熱狂や一体感も刺激的で。この大きなホールにいる全員が、わたしと同じmihimaru GTのファンなのだと思うと不思議でした。
なにより目の前にhirokoちゃん、miyakeさんがいて歌っていることが夢のようで、もう記憶はほとんど薄れてしまっているけれど、ほんとうに楽しい時間を過ごせました。

あのとき買ってもらったツアーグッズのアフロキャップ、どこにあるだろう…

そして、次の音楽へ

アルバム『mihimarise』のリリースが、2008年5月。
わたしが最後にリアルタイムで聴いた彼女たちの楽曲「泣き夏」のリリースは、2008年7月。
ライブに参加したのが2008年の秋。

なんと、ライブに参加したあとからは、わたしはmihimaru GTの新曲を聴いていないことになります。
それはなぜか。
「泣き夏」のリリースからライブに参加する間に、Mr.Childrenに大ハマりしたからです。

TSUTAYAで父にレンタルしてもらえるCDには、1回3枚までの決まりがありました。
ミスチルに大ハマりし、彼らのたくさんのオリジナルアルバムを少しずつせっせと借りてもらっていたわたしは、次第に新作シングルの棚でmihimaru GTの作品を探すこともなくなってしまいました。

(なお、ミスチルに大ハマりしたあと、またすぐ別のアーティストにどハマりしてしまいます。興味を持ってくださった方はこちらもお楽しみ頂けたらうれしいです)

そのうち、田舎の小さいTSUTAYAには、彼女たちの新しいCDを置くことはなくなってしまいました。そのまま、わたしの知りえぬ間に活動休止になってしまっていました。
わたしはやがて、思い出の『mihimarise』も箱の奥に片付けてしまい、ついにmihimaru GTを聴くこともなくなってしまったのです。

久しぶりに聴いて 〜12年越しの再会〜

お題ページで見つけた「#はじめて買ったCD」に惹かれ、あんなに好きだったmihimaru GTを久しぶりに思い出したわたしは、どうしようもなく彼女たちの曲が聴きたくて仕方なくなりました。

一生懸命聴いていたMDは今は残念ながら再生機器がなく聴けませんが、いまのわたしにはSpotifyがあります。
懐かしいタイトルを次々クリックしていると、移り気な小学生の短い時間ではありましたが、たしかにmihimaru GTが大好きだったことを思い出して、なんだか心がぽかぽかしてきました。

聴かなくなってしまった後の曲も聴きました。
KEN THE 390とコラボしてた曲があったなんて知らなかった。

ケンザさんを知ったのは社会人になってからなので、本当に最近なのですが
彼とmihimaruがつながっていたとは意外な発見でした。なんだか嬉しい。

1曲リピートでひたすら聴いた「気分上々↑↑」はラップ詞も完璧に歌えました。
しかもよく聴くとベースラインめっちゃかっこええやんけ。

ドラマ『勇者ヨシヒコと魔王の城』オープニングだった「エボ★レボリューション」とかもやばいです。めっちゃファンク。

聴いていた当初は、彼女たちのサウンドがヒップホップとブラックミュージックを基盤にしていることなんて知らずに、ただ楽しいノリが好きというだけで聴いていました。
その後、90年代のロックバンドをはじめ色々な音楽を聴くようになりましたが、高校時代にベースを始めてブラックミュージックに憧れたことも、社会人になってひょんなきっかけで日本語ラップにどハマりしたのも、元をたどれば「mihimaru GTにハマっていたから説」も少しはありそうだなと、このnoteを書きながら感じました。

そう思うと、やはりmihimaru GTはわたしにとって特別なアーティストです。

最後に。
『mihimarise』が発売された2008年当時、hirokoちゃんは24歳。
これを書いているわたしも24歳。まさかの同じ年齢でした。

なんということでしょう。

時の流れの早さに驚く年齢になってしまいました。

このタイミングで『mihimarise』とmihimaru GTを思い出したことに、なんだか不思議なご縁を感じずにはいられません。

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