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膝蓋骨骨折の話 第十二章

こんにちは
前回は退院後のリハビリメニューについて、サラッとといった感じで紹介していきました。


今回はリハビリメニューの中でもバランス感覚を取り戻すもの、体幹トレーニングにつながるメニューを紹介していきます。

第十二章 膝に力が入ってきたら
膝蓋骨を再結合させる手術を受けると、大腿四頭筋がどこかへ行ってしまったように落ちてしまいまいます。

そして大腿四頭筋を使えなくなると、同時に臀部や下腹部の筋肉の仕事も減ってしまいます。
下腹部の筋肉が落ち使用しなくなると、歩行や重心移動がスムーズにできなくなるのです。
これは筋肉が使用されない事で、脳からの神経伝達が悪くなってしまう為です。


膝に力が入るまでの道のりは、まず、大腿四頭筋の復活がその要になります。
そのために行うトレーニングが以前ご紹介した
・パテラセッティング
・レッグエクステンション
また、後々にスクワットもメニューに加わってきます。

実際のところ、筆者がスクワットをリハビリメニューに加えられるようになったのは、退院後1ヶ月以上経ってからでした。

大腿四頭筋の復活と共に、骨折した足で片脚立ちしようとする時に大腿筋膜張筋、中臀筋といった筋肉が必要です。


筆者の体験談を挙げるとすると、両足で立てるようになった時点で、直立して左右にゆらゆらと揺れるような動きの重心移動の練習をやり始めました。

足を肩幅に開いた状態で重心を入れ替えるだけなんですが、楽勝だと思って重心を乗せ過ぎると反動についていけなくなったりして、筋力がいかに落ちているか現状把握、というか現実を知らされるようなリハビリでした。

これに慣れてきたら歩行動作を、
・足を前に出す動作
・後ろ足で地面を掻く動作
といった形で分解して練習しました。

この動作での体験談もお話ししておくと、
大腿四頭筋が落ちているので、怪我をしている左足が真っ直ぐ前に出せなくなっていました。

脳には異常はないのかと疑いたくなりましたし、これはわりとショックでしたね。

でも練習しているうちに本当に徐々にですが、正面に足を出せるようになりました。

同じような怪我をした方で、怪我をする前の状態と比較すると気が遠くなってしまっている方もいると思います。
気持ちはわかります。
でもやるしかないです。リハビリは。

不可能なことも実際あるでしょう。
ただやらなかった分は確実にできない。
そういうもんです。

感覚が見つからなければ探しましょう。
今の筆者もそうやって生きています。

今日はここまで。

次回以降もリハビリメニューについて、体験談を交えた記事を書いていきます。

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