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膝蓋骨骨折の話 第九章

こんにちは
前回は膝蓋骨骨折からの回復の中でも本質的な、歩行についてのエピソードを記事にしていきました。

今回は歩行のリハビリについて、もう少し具体的な視点で書いていきます。

第九章 加重100%

1.とにかく時間が掛かった

これまでの記事でご紹介した通り、筆者のリハビリは一進一退で入院期間も通常2週間で退院できるところ、1ヶ月時間がかかりました。

手術はうまく行っていて、四つに割れてしまった膝蓋骨は元の大きさよりも少し大きくなった印象がありますが、機能的には問題ない形に戻して貰えました。
にも関わらず長期戦に及んだ原因は、炎症が起こりやすい筆者の体質でした。

リハビリ初期から膝の屈曲をしても、松葉杖を使って歩く練習をしても、一つ段階を進めるとすぐに腫れてしまい炎症値が上がってしまうのです。

2.加重100%の松葉杖歩行

100%つまり、脚を一本ずつ使って歩けるようになるまで、リハビリの行程は3段階に分けられます。
始めは25%、これは怪我していない脚を先に前に出しながら一緒に両脇に抱えた松葉杖を付き、その後にもう怪我をした方の脚をもってくる歩き方です。

簡単に言えば松葉杖を使ってびっこ引くといった動きになるのですが、この歩き方でも左足が後ろになって膝が伸びた時に、膝蓋骨の周りに痛みが出ました。

25%に慣れてきたら、今度は50%加重の歩行です。
50%加重になると、怪我をした脚から前に出して、もう一本の脚を揃えるような歩行になります。筆者はこの歩行の左右差を修正するのに恐らく全治予定の3ヶ月以上時間がかかりました。


そして、完璧でなくても50%加重に慣れてきたら100%加重に入ります。
この段階に慣れてきたら退院といった感じです。

膝蓋骨骨折のリハビリは、歩行と同時に膝関節の屈曲も進行していきます。

歩行の進捗について、膝蓋骨がくっついてくれば筋力が戻ってきますよ。と理学療法士さんによく言われました。
しかし、筋肉が戻ってからだとどんどん関節が硬くなってしまうので、筋肉が戻っていないうちに動かすようにしておかなければなりませんでした。

リハビリは往々にしてできることが増えてくる事を楽しみながら進めていたのですが、痛みと炎症との付き合いが本当に長くなりました。

3.退院しても

1ヶ月の入院生活で漸く加重100%できました。
この状態でやっと外に出ても大丈夫になったな、と思える程度で、普通に歩けるようになるのはいつになるだろうか?むしろ成れるのだろうか?

実際、本当に長いリハビリはここからでした。

4.焦ることはありません

しかしながら、普通に歩けるようにする。正座ができるようになる。
できるかわからないが、とにかく淡々とやる。一生できなくても淡々とやる。
そうしていくことで、筆者も気付いたら普通に歩けるようになっていたし、正座もできるようになっています。

これだけ言うと後日談で綺麗事を言っているようですが、
筆者が大好きなあるアーティストがこんな事を言っていました。
「夢は叶わないとしても、夢を追う事で夢に近づける」

今回の話の文脈だと、「夢」を「目標」という言葉に置き換えると受け取り易い言葉になるかもしれません。

筆者も膝に関連する事、そうでない事、まだまだやりたい事があって、できるかどうか分からず絶望のような感情を覚える事があります。

でもやっぱり、淡々とやる。
それに限ると思います。

今回はここまで。

次回で十章になります。
まずは筆者がどんな想いでnoteに投稿しているのかを感じてもらいたくて膝蓋骨骨折の体験談を記事として書かせて頂いているのですが、より実用的でリハビリや身体作りのモチベーションが上がる記事を作っていこうとおもいます。

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