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小学生英語 体験レッスン開始

大きめのホワイトボードを購入。

そしてその一面をカレンダーにし、曜日、月、日にちのカードを準備。

さらに、天気や感情を表すカードも作成した。

無料体験レッスン開始

とにかく時間がないので、早速週一日コースを盛りこんだプランと、無料体験レッスンのお知らせを参加を検討してくれている4名の保護者の皆さんにお渡しした。

この時は4月の中旬。

体験レッスンは、早速次の週からゴールデンウィーク明けまでの約3週間。

レッスン時間は、本レッスン同様

月、水、金の15:00オープン

15:30開始

18:30終了

お預かり時間でいうと最大3時間半である。

この間英語環境で過ごせればだいぶ英語を日常に感じてもらえるのではないかと思った。

レッスンは2部制に分かれていて、

前半が外国人講師がリードする、基礎知識コース

そして、後半がゲーシーがリードする会話中心コースである。

とにかく現在検討してくれている生徒は2年生になったばかり。

日本で生まれ育っているのだから英語に関して全く知識がない。

このスクールの印象がこの子たちの英語に対する印象になるであろう。

これは正直責任重大である。

しかし、僕の日本の子供たちに世界へ目を向けてほしいという想いは本当だ。

強く願っているし、少しでもその懸け橋になりたいと思っている。

きっとこれは子供たちのためと言いながら、その役割を買って出ることで、僕自身が優越感に浸ることが出来るからなのかもしれない。

僕自身が楽しいと感じられるからなのかもしれない。

でも、僕自身が楽しめないと、クラスが楽しい空間ではなくなるであろう。

幸い、外国人講師陣も楽しいやりがいのある環境を求めているメンバーたちだ。

そんな想いを胸に、第一回目の体験レッスンにを迎えることとなった。

2021年4月某日、月曜日。

とうとう体験レッスン初日。

初日の講師はアンドレイだ。

これは非常に心強い。

オープンの時間になり1名、2名、3名とやってきた。

体験ということもあり、お母さんたちにも見学してもらう。

しかし、時間が過ぎてももう一人の子が来ない。

まあ、今日は初日。

週に3回あるのだから都合がつかないだけであろうと考えて、この日は3名でスタートした。

小学2年生。

まだ幼い子供たちだが、幼稚園児の椅子に座ってもらうとだいぶ大きく見えた。

保護者の方々にも説明会の時と同様に同じ椅子に座ってもらった。

とても新鮮な風景である。

まずは簡単に自己紹介。

アンドレイは日本語はわからないが、講師歴が長いので気さくに声をかけてくれる。

僕も自分のことをゲーシーと紹介し、フレンドリーにふるまった。

静けさの中、そこにいる全員が緊張している様子だったが独特な雰囲気の中レッスンは始まった。

まずはプラン通り、簡単な自己紹介。

子供たちの名前はサナ、マリカ、コウタの三人である。(すべて仮名)

そして「How are you?」

と聞きながら、様々な感情を表したフラッシュカードを使い子供たちと少しづつ対話を始めた。

それからカレンダーで曜日や数字、今日の天気。

そして、「I am ~」「You are ~」

といった簡単な表現を教えた。

時間が長いので、間にゲームを挟みながら、子供たちが飽きないように工夫したつもりだ。

こうして途中で15分程度の休憩をはさみ、約3時間の初日のクラスが終了した。

「ふう。。。」すごく疲れた。

しかし、とにかく出来ることはやり切ったと言い切れるくらい濃厚な3時間だったと感じた。

正直その内容には僕的には非常に満足できた。

おそらく保護者の方も満足してくれたに違いないそう考えていた。

しかし、重要なのは実際に通うことなるのは子供たちの気持ち。

その子供たちの反応が一番大事だ。

もちろんその場でどうだったか聞いても正直な感想は出ないかもしれないが、一応コミュニケーションの一環として聞いてみた。

「どうだった~?(笑」

「最初だから緊張もしちゃうだろうし、難しい部分もあっただろうけど、すごく頑張ってたよ!」

そんな風に声をかけると、みんなのリアクションは、、、

「楽しかった。。。」

とは言ってくれたものの、笑顔ではなかったし、心からの「楽しかった」ではないのはすぐにわかった。

そりゃそうであろう。。

まだ何がなんだかわからないというのが、正直なところであろう。

そして保護者の皆さん、子供たちにお礼を言ってこの日は解散となった。

帰りの際親子の会話がなんとなく遠くから聞こえてきた。

保護者「どうだった。。?」

子供たち「疲れた。。。」

これが子供たちの正直な気持ちであろうと察した。

まあ、そりゃそうであろう・

僕たちも非常に疲れたのだから子供たちのほうが疲れるに違いなかった。

ちょっと詰め込みすぎたかな!?

レッスンを振り返ればいろいろ反省点や改善点がすでに見つかった。

初めから完璧には出来やしないのはわかってはいるが、出来り親子ともども満足して帰ってほしいというのが本音であるから、少し悔しかった。

次はもっと楽しく、実りのあるクラスにしたい。

厳しい現実

その後も水曜日2名、金曜日3名と体験レッスンを行った。

保護者も見学はせずに子供たちだけでレッスンを行っていったが、明らかに少しずつ慣れてきてくれているのが伝わってきて、子供たちからは素直に楽しそうな表情も伺えた。

そして、金曜日はミアが講師だった。

ミアはアンドレイほど積極的に子供たちに絡んでいくということはしないが、ミアは外国人の中ではだいぶ日本人がコミュニケーションをとりやすい性格の持ち主なので、子供たちもリラックスした状態で行えていた。

そして、体験レッスン2週目を迎え、月水金といい感じでこなしていき、4月の終わりを迎えた。

さて、、、

ここで保護者の方、子供たちに最終判断を下していただくこととなる。

果たして今後クラスに参加してくれるのか!?

もし、参加してくれるとしてもいったい週何日コースで通ってくれるのか!?

それによっては運営状況がだいぶ大きく変わってくる。

そして、すでに一つ忘れてはいけないバッドニュースがあった。

それは、結局4名説明会に来てくれたうち1名は体験に来ることもなかったのだ。

しかもその方は、初めに興味を持ってくれた2名のうちの1名だった。

説明会の内容が微妙だったのか、

僕とは合わないと感じたのか、

とにかく何か理由があって不参加を選んだのであろうから、これ以上追いかけることは出来ない。

来てくれている3名のが僕のこのスクールの生末を握っている。

そして、その時が来た。

まことで World Children始動

三名の保護者の方に集まっていただき、参加の可否を確認する時が来た。

まずは、一番初めに興味をもってくれたサナ。

「うちは週3コースでお願いしたいなと考えています。」

おお。。

やはり他に習い事もしているし、学校の宿題もあるので週5日は難しいかなという判断になったそうだ。

まあこれは仕方がない。

これが顧客のニーズである。

そして、続いてほかの2名だが、

「私たちは週1コースで初めて見ようかと思っています」

おお。。。

そうきたか。。

通ってみて子供たちがもっと通いたいと言ったらより多くの日数を検討しようと思っています。

とのことだ。

ということは参加状況はこうなる。

週3コース :サナ

週1コース :マリカ、コウタ

正直これはまずい。

こんなのどう考えても赤字運営である。

もうこうなるくらいなら逆にサナも週1日になってくれれば週1日開催ということで、スクールと言えない家庭教師レベルのプライベートレッスンレベルにはなるが、まあマイナスは避けられるかもしれないと思ったが、こちらがプランを提示している以上仕方がない。

そして、それぞれの希望参加曜日を聞いてみると、

サナ:月水金

マリカ:水

コウタ:金

そう、

サナは月曜日一人なのだ。

ということは、

講師の人数のほうが多いという、あり得ない至れり尽くせり状態。

これはまずい。

すると、そんな僕の心の中を見透かしたかのように、サナのお母さんからこんな質問が。

「この少ない人数でもやってもらえるのでしょうか?」

完全に気を使ってくれている。

そりゃあそうであろう。

もちろん月謝を提示しているから、この三名からいくら僕に支払われるかは計算が付く。

そしてアルバイトの外国人がいることももちろんわかっているとなったら、あきらかに赤字経営になるであろうことは十分に予測できる。

正直僕の頭の中も焦ってはいる。

しかし、もしここでやめると言ってしまえば、ここでもう終わりである。

この先このようなスクールを運営するという話になることはないであろう。

初めに考えていたように、いざ始めてみたら人数が増えることは十分に考えられる。

始めてしまえば何とかなるのではないか!?

いや、何とかする!

一瞬でこれらの思考が頭の中を駆け巡って、

それに気が付かれないように振舞いながら、僕は次の瞬間にこう返事していた。

「やりましょう!」

「是非、よろしくお願いいたします!」

こうして、まことで World Chiuldren - インターナショナルスクールは始動することとなった。

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