粂川麻里生訳のゲーテ『ファウスト』を手に取ってページをめくる。この本は活字と空白の取り方が絶妙で、二段組なのだがとても読みやすい。訳も素晴らしい。この難しい本を全訳するだけでも大変な仕事なのに、読者に楽しんで読んでもらいたいという気持ちが感じられる、余裕のある訳。ユーモアがある。