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囲碁将棋の「情熱スリーポイント対抗試合」3試合目〜押し寄せる芸人シューター軍の波〜 制作日誌

みなさんこんばんは。
「囲碁将棋の情熱スリーポイント」のプロデューサーを務めております横田です。

改めまして、GERA×囲碁将棋presents囲碁将棋の『情熱スリーポイント対抗試合』三試合目~押し寄せる芸人シューター軍の波~を観ていただいた皆様、そしてシューター軍として参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!
皆様のおかげで前回を上回る反響をいただくことができ、見事アーカイブ視聴期間の延長も実現することができました!
ぜひ、7/3(日)19:00まで、あの異様な熱気と一体感に包まれた空間を何度でも噛み締めていただけたら幸いです。(まだ見ていないという方はこの機会にぜひ…!)



さて、本記事ではイベントの立ち上がりからエンディングまでを
私個人の視点ではありますが、ざっくり振り返られればと思います。
(※多少ネタバレあり)

イベントを通し、番組への大きな(変態的な)「情熱」を届けていただいたシューターの皆さんに、このノートを読んでいただくことで
囲碁将棋さん、シューター芸人さん、そして我々制作スタッフ側の「情熱」を少しでも感じていただけたら嬉しく思います。

そして是非、芸人さんだけでなく、「囲碁将棋の情熱スリーポイント」に携わるスタッフのことも知っていただき、彼らが担当する他番組も併せて応援していただけたら嬉しいです!

4月中旬 第3回目番組イベントの話が持ち上がる

毎回お世話になっている「よしもと有楽町シアター」さんからご連絡を受け、また今年も6月に番組イベントができそうという話に。

劇場さんのスケジュールの関係などもあり、イベントの日程は未確定なままではあるものの、取り急ぎ囲碁将棋さんにヒアリングを行います。

そしてこれが一番最初のヒアリングを終え、スタッフ間で改めてミーティングをした時の議事録。

この時点で既に本イベントのテーマとなっている「シューター芸人軍VSシューター軍」という文字が。
また、リアルタイム大喜利の片鱗を感じる一文も。

そして、今回のイベントタイトルも実はこの打ち合わせの時点で出ていました。

後日囲碁将棋さんに確認してみたところ「押し寄せる芸人シューター軍の波」が良いとのことで、作家の立川さんがスターウォーズっぽい感じをイメージして考えてくださったこちらのタイトルを採用しました。
(ちなみに「大喜利」と書いて「たたかい」と読む秀逸な案はディレクターの小柴さんが考えたもの)

こちらの内容を軸にさらに具体的な企画に広げていきます。

5月上旬〜中旬 イベントの新ビジュアル・グッズ作成、ゲストオファー開始/演出・企画のブラッシュアップ

この頃イベント日程が確定し、一気にイベントの内容やプロモーションを進めていくことに。

メインビジュアルについて

今までのポスターやサムネイルは有楽町シアターさんに作っていただいていましたが、今回からはもう少しイベントのテーマに合わせたものを1から作ることにしました。

下は囲碁将棋さんに提案したイベントメインビジュアルのラフ案(一部)です。

こちらを見ていただきながら色々とご意見を伺ったのですが、最終的に「俺らの写真とかどうでもいいからデザイナーさんがかっこいいと思うものに」というお二人らしい返答が。
その言葉をもとに、海外のスポーツポスターを基調とした、とにかくかっこいいデザインを目指すことにしました。

そして、上記の要望をざっくりと仕様書に落とし込み、「金属バットのMusic Sound」の番組ジャケットで金属バットさんの無茶振りにお応えいただいたデザイナー森倉ヒロキさんにお伝えし、情熱かっこいいデザインに仕上げていただきました。

グッズについて

前回のイベントで大変好評をいただいた「日常に潜むエロワードキーホルダー」のようなものを今回も作れないかと考え、直近で話題になっていた「隠れ〇〇」を元に「隠れイヌキキーホルダー」として販売することにしました。

改めて、シューターの皆さんにはデザイン案でご協力いただき、ありがとうございました!大変助かりました。

また、タイトな締切にもかかわらず複数案送ってくださる方が多く、シューターさんたちの変態性を改めて感じました。(感動していました。)

ロゴデザインはナカノヨシキさんに依頼し、日常的に身につけていてもパッと見違和感のない上品さの中にレトロを感じる今っぽいデザインに仕上げていただきました。

イベント内容について

前回決まったテーマを軸に大枠の演出や企画内容、ゲスト(芸人シューター)案を詰めていきます。

この時点でオープニングアクトをパーマ大佐さんに務めていただけないかという案が持ち上がっていました。

この企画・演出案を持ち帰り、作家のお二人には大喜利の案を考えていただきつつ、ゲスト(芸人シューター)さんへのオファーを始めていきます。


5月17日 イベント情報初解禁


5月22日 リアルタイム大喜利の演出が決まる

リアルタイム大喜利を読み上げるだけでなく「実際に舞台上にプリンターを置いて”紙”になる様子を楽しんでもらおう」となったのがこのタイミング。

  • いつもは収録だからこそラジオの生放送っぽい演出を入れたら楽しんでいただけるのではないか

  • 「紙になること」が異常にハードルの高い本番組において「紙になる」瞬間は特別な時間として面白がってもらえるのではないか

ということで、次の週からシミュレーションを始め、印刷のタイミングや各お題の所要時間などを本番までに調整していきました。

5月24日 オープニング演出が決まる/各大喜利のお題がほぼ決まる

本イベント最高の盛り上がりポイントといっても過言ではないオープニング演出が決まるのがこの頃。

前回の時点でパーマ大佐さんにお願いすることは決まっており、そこからどう広げるかの議論から始まりました。

そして、「プラトニックラブファントムさんのジングル曲をパーマ大佐さんに実際にピアノで弾いていただく」という核となる方向性が見えてきたところで、
イベントオープニングでも触れたように、松原さんの口から
「サカナクションのミュージックみたいな演出がやりたい」という発言が飛び出します。

若干ポカンとする立川さん、小柴さん、私。

そんな3人の様子を見かねて、ピアノ演奏〜ゲスト紹介までの流れをほとんど淀みなく一気にホワイトボードに描いて説明してくれる松原さん。

その時の図がこちら。

この図と説明を聞いてやっと全員の頭に絵が浮かび、
「面白そう!」という期待と「ちゃんとできるかな…」という不安を抱えつつ、あのオープニング演出の実現に向けて動き出すことになりました。

そして、早速この打ち合わせの2日後、松原さんからオープニング演出部分の初稿絵コンテとこの演出のためだけに再アレンジされたプラトニックラブファントムさんの曲(後の「マツバラブファントム」)が送られてきました。(異様な仕事の早さ)

この絵コンテや音源を元に、有楽町シアターさん、パーマ大佐さんに説明をし、より演出を具体的なものにしていきます。
また、並行して立川さんの方で各企画・演出を全体の台本に落とし込んでもらいます。

前回までもそうですが、情熱スリーポイントのイベントは通常のお笑いライブではあまり見ないような演出(仕掛け)が多く、このような特殊な要望にも毎度寄り添ってくださる劇場スタッフの皆さんには頭が上がりません。

6月4日 パーマ大佐さんと初打ち合わせ

いよいよ事前にお送りした絵コンテと共にパーマ大佐さんに演出の説明を行なっていきます。

「今回は芸人さんとしてではなく、アーティストさんとして笑いなしでかっこよさを全面に出した演奏をお願いします」というこちらの勝手なお願いにも、相変わらずの度量の広さで快く引き受けてくだるパーマ大佐さん。改めて頭が下がる思いです。

当日の圧巻のパフォーマンスに関して言葉で説明するのは野暮ですので、ぜひ配信をご覧ください。

6月7日 芸人シューター軍が確定

6月16日 台本の初稿が上がる

6月17日 グッズ発売

6月20日 有楽町シアターのスタッフさんと技術打ち合わせ

6月22日 メール締切

6月23日 メール選び

「学校では教えてくれない大切なこと」は立川さん、「乗り物の話」は松原さんが担当し、それぞれメールを選んでいきます。

芸人さん、シューターさんどちらも面白いメールばかりで、私個人としてもどれが選ばれるんだろう?と少しドキドキしながら二人のやりとりを見ていました。
特に芸人シューターさんたちの回答は7人それぞれの良さと番組の特色が絶妙にマッチしていて、一お笑いファンとしても嬉しくなってしまうものばかり。
お忙しい中、最高の回答を送ってくださった芸人シューターの皆さんには本当に感謝しかありません。
(ぜひ、「ライスのミラクルビュッフェ」「ヤーレンズのラジオの虎」「ママタルトのラジオ母ちゃん」もこの機会に聴いてみていただけたら嬉しいです)


6月24日 囲碁将棋さんに全体の流れを共有(文田さんのお誕生日をお祝い)

この日がイベント前最後の打ち合わせ。
通常回の収録後、台本を見ながら囲碁将棋さんと細かい演出や全体の流れを確認していきます。

その後スタッフだけでパーマ大佐さんが弾く予定のキーボード(小柴さんの私物)の動作チェックを始めたのですが、囲碁将棋さんも気になるようで、和気あいあいと確認作業が進んでいきました。


6月25日 台本・手カンペ最終稿が上がる

前日の最終確認を踏まえ、台本・手カンペを再度修正し、いよいよ最終稿が完成しました。

この台本を元に小柴さんの方でスクリーンに流れるパワーポイントを完成させていきます。

イベント内でも触れましたが、本当は「エキシビジョン大喜利」と称してハーフタイムショー的な大喜利コーナをやる予定だったり、リアルタイム大喜利ももう1題お題を用意していたりしたのですが、本番では時間の関係上泣く泣く削ることに。

▼ちなみに「エキシビジョン大喜利」部分の台本がこちら。

できたらきっと盛り上がっただろうな〜と思いつつ、またいつか別の機会に披露できたら嬉しいです。

6月26日 本番

当日は14:30ごろからオープニングのリハが始まりました。
私は別対応で同席していないのですが、この時点で囲碁将棋さん、スタッフ一同、ゲロが出るくらい笑ったとのこと。

その後、囲碁将棋さんの「囲碁将棋が優勝を本気で意識したライブ」が終わり次第、技術リハ、出演者を入れてのリハと進んで行きました。


本番の様子に関しては、言わずもがな、ぜひ配信などでご確認いただければと思いますが、その時の裏側の様子も少しだけ。

▼リアルタイム大喜利でメールを選び、印刷をする作家の二人

見ての通り、本当に舞台のすぐ袖で真剣にメールを選び、会場の反応を見て小柴さんが得点をつけていきました。

ちなみに、大喜利の点数のアナウンスの声(「スリーポイント!」「トゥーポイント!」など)はGERAとは別の新規事業を行なっている弊社の社員の声です。(実はチル・ドライブでも一部ナレーションを担当いただいています)このイベント用に小柴さんが新たに収録し、編集してくれました。

▼エンディング動画を編集するスタッフ

エンディング動画は今年4月からGERAチームに入った竹下さんが撮影・編集をしてくださいました。(「森岡大介」「伝家の宝刀抜かせんなラジオ」など担当)

ご覧になった方はわかると思いますが、2時間近くあるリハの風景を本番中の限られた時間で編集し、エンディングの前までに仕上げるという職人技。しかもこのためだけにわざわざ自作のデスクトップPCを持ち込んで作業していました。

▼エンディングトークについて
一応大喜利(たたかい)の結果は濁しておきますが
エンディングで触れられた「芸人シューター軍が勝ったVerの台本」の一部分も掲載しておきます。


最後に

私には「プロデューサー」というなんとも偉そうな肩書きがついていますが、つまるところ「番組を”前に進め、広める人”」だと勝手に定義しています。
「番組は面白い。じゃあ、より多くの方にこの番組を知って楽しんでいただくためにはどうしたらいいだろう?」と、頭を悩ませる毎日です。(情熱スリーポイントに限った話ではありませんが)

ただ最近、「誰かに伝えたい!」と思うサービスやコンテンツは、どこか損得とか理屈とか合理性とかそういったものが度外視されている要素が含まれていることが多いのでは?と感じています。
(そもそも「GERA」というサービスが立ち上がり、広まったきっかけの根底にあるものは、恩田さんのラジオに対する超個人的な「熱量」だと思っています)

正解はまだわかりませんし、あるかどうかも定かではないですが、一つ言えるのは、これからも皆さんに「やりすぎだってー!」「変態だってー!」と思わず口にして広めたくなるようなアイディアを、面白いパーソナリティさん、情熱に溢れたスタッフさんたちと実現していきたい、ということです!
そしてその先で、かつての自分のようにお笑いやラジオに触れることで、毎日が少しでも明るくなったり、前を向こうと思えたりする人がいるのであればこんなに嬉しいことはありません。


我々の「情熱」は伝わったでしょうか?


もし番組やイベントの感想がありましたら引き続きハッシュタグをつけて呟いてくださると嬉しいです!(恥ずかしい方はメールでも!)

引き続き「囲碁将棋の情熱スリーポイント」並びに「GERA」を宜しくお願いいたします!


▼前回のイベントについてはこちら

▼「囲碁将棋の情熱スリーポイント」公式Twitter


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