【3つのポイント】テスラ? NIO? 未来のEVの覇者を見分ける方法
話題のEV業界。テスラ・NIOや既存の自動車メーカーもEVに取り組んでいる。
どの会社が、将来EV時代で一番の会社になるのだろうか。
EVは、既存のガソリン車・ハイブリッド車に対する
「破壊的イノベーション」
としてとらえると良いです。
新規事業開発部門に15年勤務する僕が、イノベーションの観点から解説します。
未来のEVの覇者を見分ける3つのポイント
いきなり、結論から行きます。
3つのポイントは、
・従来の車より低価格(200万円以下)
・大量生産可能(500万台/年)
・ガゾリン車には無い何らかの利便性
です。
この3つを満たすモデルを出した会社が天下を取ります。
また、
航続距離が短くても、故障が多くても、
別に構いません。
利便性とは、EVの特徴として
ガソリン車よりも優れている特徴であれば何でもよいです。
家で充電できる時点でほぼ利便性は満たされていると思います。
フォード・モデルTの破壊的イノベーション
100年以上前、
ガソリン車を一気に普及させ
世界を変えたのは
フォード・モデルTです。
このモデルは、
製造工程に流れ作業を導入して、
従来より
①低価格で
②大量生産可能を可能にしました。
さらに簡単な構造にすることで、
③メンテが簡単になりました。
創業者のヘンリー・フォードは、
Model Tの可能性に気付くと、
他の全モデルの生産をやめて、
Model Tだけをひたすら生産しました。
これにより、以前は「馬車」が
移動の主要手段だったが、
一気に世界を変えました。
既存自動車メーカー
さて、現在に帰ってみると、
トヨタやフォルクス・ワーゲンのような
既存の自動車メーカーは
当時のフォードのような、
大胆なことをやっているでしょうか?
生産する車すべてEVで置き換えるような
大胆なことをやっているでしょうか?
EVを創る技術はあっても大量生産しません。
それは、ガソリン車市場と
「共食い」を起こすからです。
ドル箱のガソリン車を捨て、
長年の付き合いの協力会社も捨てて、
利幅の少ないEVに全面シフトはできない。
既存メーカーは、
パイロットモデルを少量生産したとしても、
相当なカリスマが会社を引っ張らない限り、
本格展開は、絶対に遅くなるはず。
この点で、捨てるものがないEV専業の方が有利です。
新興EVメーカー
EVを制するのは既存自動車メーカーではないとすれば、
やはり新興EVメーカーです。
代表的なものを言えば、
テスラ(ティッカーシンボル TSLA)や
NIO(ティッカーシンボル NIO)など。
ここで、さきほどのポイントを振り返ってみる。
・従来の車より低価格(200万円以下)
・大量生産可能(500万台/年)
・ガゾリン車には無い何らかの利便性
ゆっくりEV化起き、
既存自動車メーカーも新興も市場を分け合うことになるはず。
しかし、ここにきてテスラが400万円以下のEVを中国で投入する予定だ。
さすがだ。
創業者イーロン・マスクは、
もちろん、破壊的イノベーション
とはなにかを熟知しているはずです。
400万円はまだ、僕が潮の変わり目と考える200万円には倍の差があります。
それでも、従来のEVと比較しても安いです。
中国の電池メーカーなどと組み、
大量生産に乗り出せば、結果として低価格化します。
そして、EVが普及すれば充電場所が増え、利便性も向上します。
もともと自宅でも充電できるので便利な上に、
ガソリン同等に、充電する場所が増えれば、
利便性の面でも逆転する。
さらに、日進月歩で進む自動運転とも相性が良いです。
自動運転は利便性という意味で究極的です。
それでも日本車を応援
さきほど、既存自動車メーカーは、
ガソリン車との競合を恐れて、
EVに本腰にならないと、述べました。
それでも、
僕はEVの時代のトヨタ・ホンダを応援しています。
トヨタは全固体電池もすごいし、C+podというEVもある。
日産もリーフ・ホンダにホンダeがあります。
技術的には劣っているわけではないです。
あとは、例えば
シリコンバレーに
第2トヨタみたいなものを創って
自由にEVのみに専念させたら
良いです。
これは本当に本気で応援している。
既存小型車市場との共食いを恐れずに、
本気になれば勝てる。
EVはエコかどうかは関係ない
EVは、構成部品が少なく可動部も少ないです。
そのため、製造も簡単で、最後は価格破壊します。
だから誰にも流れは止められないです。
エコはおまけ。
日本車も全振りしないとやばいですね。
応援してますけど。
日本の自動車産業が破壊されてしまったら、
日本全体も経済低迷はさけれません。
個人できることは、海外に投資することですね。
結論として、どのEVメーカーに投資すればよい?
EV業界の覇者に近いのは、やはりテスラだと思います。
ただし、NIOや他の中国メーカーも、
低価格では優位性があります。
早晩、EVの主戦場は低価格帯に移ると思われます。
先に大量生産できたところが、覇権を握ります。
低価格や大量生産の環境が整っているところは、
やはり中国でしょう。
テスラもNIOも含めてEVの革命は中国で起きると考えられます。
各社の動向を見極めながら、
新興EVメーカーに投資していきたいですね。
既存自動車メーカーが出すEVは
本気じゃないので気にしなくて良いです。
僕が、投資するのは、やはりテスラとNIOだと思います。
しかし、低価格帯を攻め、
大量生産体制を整えたところが出てくれば乗り換えます。
週間・月間・年間のヒートマップを、
米国株ヒートマップというマガジンにまとめています。
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FESTINA LENTE
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