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正油のだべり

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正油のエッセイを収録。作者の思うところとして、マンガよりこっちを読んでほしいとか欲しくないとか
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#生き方

高速道路 120 km/h、30 km/hでときに走りたい

高校時代、自分はとんでもない強迫観念で潰されかかっていた。毎日決まった時間に登校時間がやってきて、学校で日中を過ごし、放課後家へ帰って団欒のひとときを送るその間に、また来る翌日の登校時間に怯える日々だった。決まった曜日に決まった教科の授業を受け、ルーティン化したタスクに向き合っていく。 とりわけ、高3時分にはセンター試験対策の模擬試験が日々立て続けにあるような学校だったから、そのルーティン性は余計に強かった。各設問ごとにシステマチックに配点がなされ、一つ一つのミスが合否の判

勉強することとは

 アフター・コロナに思索が大いに巡らされる今だからこそ、考えておきたいことを記します。既存の仕組みや体制が否定され、あるものに取って代わられようとする場面がこれから多いはず。挨拶代わりに初投稿します。(以下、本文)  常に世に幅を利かせる一大勢力はいる。既にあった勢力が転覆させられても、それにとって代わって大きな力を持った勢力が現れる。そうした牛耳を執る勢力の絶えざる存在、それ自体は悪いことではない。危惧すべきは、それら勢力がそれ以外の集団の勢力を利用し、搾取したときである

緊急事態宣言 解除後の未来 前夜に語ろう

・コロナと暮らす社会を想像しよう 飲食店の自粛要請も緩和がすすんでいる。人の出が街に戻りつつある。とはいえ、日常生活を送るなかでの身体感覚は、コロナ社会以前のそれとはやっぱり、違うものになった気がしている。私のそうした変化や近ごろ得た所感から、今後の社会はこうなっていくんじゃないかというのを、牛のようにのんびりと語ってみよう。 ・近ごろの体験談 今日、私は久々に開館した図書館へ足を運んだ。館内に入るとすぐ、貸出カードの呈示を求められ、カードのバーコードを職員さんが読み取る。