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韓国ドラマ『誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる』の感想~ネタばれあり。ヒューマンドラマ好きの視点から

ネタばれありのNetflix韓国ドラマ『誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる』レビューです。


ものすごいビビリで、こういった感じのドラマはすごく苦手なのですが、怖いもの見たさで見始めて、一日で完走しました!

ただ、怖すぎるシーンは飛ばし飛ばしで見たので、これを「完走した」と言えるのか微妙ではありますが(笑)、ヒューマンドラマ好きの視点から「良かった!」と思った部分をメインに感想を書いています。

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主人公はモーテルを一人で営む男「ヨンハ(演:キム・ユンソク)」。

宿泊客の女「ソンア(演:コ・ミンシ)」が宿内で人を殺したかもしれない…と疑うところから始まり、少しずつソンアに追い詰められていきます。

ここに、約20年前、家族でモーテルを営んでいたものの、連続殺人犯に宿内で殺人を行われてしまった一家の話が交差します。

このモーテルの主人は「サンジュン(演:ユン・ゲサン)」。

自分の宿が殺人現場になったということで、モーテルの営業を続けられず、サンジュン家族は崩壊してしまいます。

そして、この2つのモーテルの事件をつなぐのが、女性警官の「ボミ(演:ハ・ユンギョン/イ・ジョンウン)」です。

全8話。

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ソンアにやられっぱなしのヨンハがとても気の毒なのですが、中盤あたりから反撃を始めます。

ここの展開から、「そうだよね!やられっぱなしでいる必要ないよね!!!」と、恐怖の対象だったソンアに対して少しずつ怒りの気持ちが出てきました。

そして、第6話。

20年前のモーテルの主人サンジュンの一人息子「ギホ(チェ・ジョンフ/パク・チャニョル)」が大人になった姿で登場し、復讐を準備していたことがわかるのですが、このあたりから、はっきりと、「善良な人たちが、とんでもない人間のせいで、こんな理不尽な目に遭うなんて本当に許せない…!」という怒りが湧き上がってきました。

また、年老いて、過去に囚われて、ボロボロになった「サンジュン」の姿があまりにも痛々しくて、悲しくて、そんな姿をユン・ゲサンが見事に演じていて、ただ家族と幸せに暮らしたかった一人の男をこんなふうにした人が許せないという気持ちも湧いてきて。
(あのユン・ゲサンが演じるからこそ響くものがすごくありました)


正直、ここの展開に入るまで怒りよりも悲しみが大きくて、でも、それって、

「本当は怒るべき相手がいるのに、どこか自分のせいにしているから怒れない」

自分はそういう考えを持ってしまっているなと、これはまずいなと気づいたり。


ドラマは最後、ソンアがいなくなり、平穏な日常を取り戻したところで終わります。


サンジュン一家のような結末ではなく、ヨンハとヨンハの家族や仲間たちが一緒に力を合わせて乗り越え、そこに、ギホも加わり、彼もここから再スタートできる予感がする結末でした。


絶望で幕を閉じない。
私は好きなラストでした。


🌲あとがきメモ🌲

現在は推し活から離れているものの、コンサートに3回行ったほどのEXOペンなので、こんな重要な役をチャニョルちゃんが演じていて胸熱でした…!

大きな体で少年のような瞳を持ったチャニョルちゃんは、この役に本当にぴったりだったなと。

あと、とにもかくにもコ・ミンシさん!本当に怖かった(;_;)
何をしでかすかわからない感じがめちゃくちゃ上手くて、絶対に関わりたくないタイプの女性を振り切って演じていて、すごくよかったです!

女性警官のボミの新人時代と現代を演じられていたハ・ユンギョンさんとイ・ジョンウンさんも本当によかった!
お二人、顔が似ているかどうかはよくわからないのですが、醸し出す独特の雰囲気が全く同じですごかったです。


感想がこんなにも溢れ出てくる韓ドラは久しぶりで、最近、韓ドラに熱くなれなかった者としては満足できる作品に出会えて幸せでした。








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