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【大手塾会社の元管理職が教える】塾の存在意義とは

皆さんは塾の存在意義を考えたことはありますか?

私は以前社員150名、生徒数数千名の塾運営会社に勤めており、生徒数、数百名の自分の校舎を運営しながら、自エリア校舎のマネジメントを行い、計4校舎の校舎担当の数値・行動管理を行っておりました。

お客様のメインターゲットは小学生・中学生・高校生がメインであり、中学受験と高校受験生が多くいる塾です。




突然ですが、あなたは、『誰』が塾に通わせたいと思うと思いますか?

答えは95%のお客様は、『保護者様』が塾に入れたいと決めています

残りの5%は「子供が通いたいと言うので。。。」と通わせる方がいます。


では、なぜ塾に通わせるのか。

その答えは「成績をあげさせたいから」と言う方がほとんどです。


塾は何のためにあるのか。


私が考える「塾の存在意義」に関して以下のようにまとめました。

もし今「塾に通わせようかな。」「塾ってどういうところなんだろう」「塾に通わせるメリットって何だろう」と疑問に思っている方がいらっしゃれば、ぜひ最後までご覧ください。

成績を上げる

こちらは言わずもがなです。決して安くはないお月謝をいただいて、結果が出なければ元も子もありません。

ただ、結果はすぐに出るものではないです。これはどの塾に通っても間違いありません。

「この子漢字が書けないんです。」「作文が苦手で。」「字が汚いのを直したいんですが。」

こういったお悩みをお持ちの保護者様はとにかく多いです。では果たして、

保護者様は実際に普段漢字を書いて生活していますか?

小論文を今すぐに書いてくださいと言えば、段落関係を意識して、起承転結を使って自分の意見をうまく書くことができますか?

字を書くときは人に読めるレベルではなく、綺麗と思われるほどの字を書けますか?

答えは人それぞれだと思いますが、もしNOだとしたら、それを明日からすぐに改善できると思いますか?


「学力が上がる」とはそんなに簡単に容易くできることではありません。

成長スピードは人それぞれですが、とにかく悩みを解決するために、塾では対策をしていきます。そのためには通う本人がそれを納得して、日々努力を続けていかなければ人は変わりません。

どんな塾に通うとしても3~4か月ぐらいは猶予の時間を考えておかなければいけません。


色々な問題にチャレンジできる 考え方の幅を広げる

塾ではお客様のお悩みに対して対策を打っていきますが、とにかく数をこなす(問題を解く)必要がある場合もあるため、様々な観点からの問題を解いていただくことがあります。一つのテキストのみにこだわらず、色々な教材が塾にはありますので、様々な対策が打てます。(※)様々な問題を解くことで、思考力、判断力、想像力が身に着き、考え方の幅を広げることができます。ここで言う考えの幅を広げるとは、一つの考え方に縛られず、色々な観点から物事を考える力のことです。

※もちろん塾によります。



一般教養を身につける

塾では、学校で習わない、取り扱わないような、一つの知識を使った様々な問題を取り扱います。また、塾によっては全国模試があるため、それを受けることによって全国の偏差値(学力判断基準)がわかります。学校で取り扱わないような様々な問題は全国偏差値を計るための内容ですので、一般的な教養を身に着けることができます。

小学生でも中学生でも高校生でも、学校で行う学習内容は正直少なすぎます。できない子に合わせざるを得ない今の学校教育では仕方がないのです。特に小学生に関しては、簡単なカラーのテストを解いて、ほとんどの保護者様は100点が一つの基準となります。それもそのはずで、ほとんどのカラーのテストは平均点が90~100点の間なのです。子供がテストを持ってきて、100点でなければ保護者様は「どうしたの?」「○○の単元は苦手なのかな?」と心配になり、いらぬレッテルを貼ってしまうことがあります。これには要注意です。


集団行動に慣れる

塾には様々な学校にお通いの生徒様にお通いいただくことになります。中には実はお友達だったという方もいらっしゃいます。知っている方、知らない方と集団クラス、または個別で授業を受けていただくため、どうしても集団行動になるため、学校では得られない集団行動の決まり・ルールに従うことで、集団行動に慣れることができます。例えば、私の校舎では、休憩中にて面談中ではなければ、いくらでも笑ったり話したいことを話していただくのは良しとしていますが、面談中や授業中では、私語をなくし、授業に関係のないことは話さない事をルールとしていたりします。


見られることに慣れる

塾では個別授業でも、一斉クラス授業でもまず間違いなく、担当講師に解いている時に見られます。中には見られることに抵抗がある方もいるかと思いますが、どんな試験の時にも試験官に解いている姿を見られます。普段からみられることに慣れることができれば、テストの時に「見られている」と気にする必要などありません。実際、学力が高い方はそもそも「見られる」ことに意識などしていませんし、気にしていない方が多いです。精神的に成長することも学力が上がることに大きく関係しています。


やってはいけないことを少なからず覚える マナーを身につける

集団行動に慣れることで、ルールを覚えられる、守ることで一般的なマナーを身に着けられ、やってはいけないことも覚えることができます。


最後に

当たり前ですが、塾に通わせるのがいいか悪いのは人それぞれです。ただ、保護者様の中には忙しくて子供の勉強を見てあげられない時があったり、塾に預けたいと思われる方もいらっしゃるかと思います。私が上げた塾の存在意義以外にも意義はあるかと思いますが、塾をこれから通わそうかなと検討されていれば、一度お話だけでも聞いてみるのもいいかと思います。

「評判と実績」を兼ねた塾をぜひご検討してみてください。


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