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会社が好きな人と仕事が好きな人

「会社が好きな人」「理念に共感する人」

市場動向調査で転職サイトを見ることがあるのですが、ふと気になる単語ありました。
会社が好きな人」「理念に共感する人」を望む

普通に考えれば一般的な内容なので、なにも思わない人が多いと思いますが、私は「会社が好きな人」については正直疑問を覚えます

会社が好き = その会社のサービスが好き

会社のサービスが好きで入社された方がそのパターンになると思います。しかし、その好きなサービスが終了してもその会社にいられますか?また、自分が好きなサービスが自分の思いと違う方針で運営されて、実績が出たときに納得できますか?

理想と現実のギャップがきつい

個人的には、「自分の好きな内容と違う」となった人が奮起して頑張れるケースはまれで、「違うから転職する」というパータンが多くなるのではないかと感じるのです。

対費用効果は必要

逆に「会社に対して大して思い入れはない」「仕事内容と給与が釣り合っている」という人の方が、「仕事」と割り切れるのではないかと感じるのです。そして、その割り切った考えが「サービスの良いところを伸ばそう」「サービスの悪いところを削除しよう」と対費用効果を考えて判断ができるためコンテンツを成長させるために不可欠な視点になるのではないかと感じています。

自分が好きだけど人気のないサービスを続けることは、デメリットが大きく「会社(会社の提供するサービス)が好きな人」にその客観的な判断が出来るかがとても心配になります。

しかし、もう一つの「理念に共感する人」こちらについては非常に好感を持っています
「理念」というものは、一つの決定軸になるからです。決定する軸がなければそれぞれが「自分にとっての最適解」を選びます。その結果、他部署や自分以外の不利益が発生しても「自分の行動が正しい」という考え方が優先されてチームとしての力を弱めます
しかし、決定軸に従って活動すれば人的資源の精神的なロスを軽減して、「ある程度全体の最適解」に近づくことが出来ます。そういった意味で、会社で働くメンバーの立脚点となり、迷った時の支えになります。

立脚点の確立

迷った時は、自分の立脚点に立ち返れ
自分が確立できてない物は、物事を決めることが出来ない
自分が使用できないなら、組織の柱を頼れ
元々、好きな作品で語られていた内容なのですがちょっと端折ります。「自分がどういう人間」で「何を成したい」かが分かってないければ「決定することが出来ない」ということです。
しかし、自分が確立していて判断して行動できる人はそんなに多くないのです。だからこそ、他人に決定権を委ねて失敗したときは「言われた通りにしてダメだったので、私のせいじゃない」と逃げてしまうのです。当然そのような人では大成することは難しいでしょう。しかし、「だから仕方がない」とするのではなく「借り物でも立脚点が出来れば決定できる」という考え方です。
そういった意味で「理念に共感できる」ということは、自分に自信がなくとも基準となる柱、そう立脚点を得ることが出来るのです。そうすることで、自分で決めて活動するというステップに疑似的にも参加すること出来るのです。そして、その決定し続けた先にその人の新しい立脚点ができ、人としての更なる飛躍が可能となると考えています。

まとめ

好きなことをするのは、反対ではありませんが、それだけに囚われてしまうのはもったいないと感じています。そこに、しっかりとした立脚点があれば大きく羽ばたけると考えています。そのために、借り物でもいいので自分の柱になる物を早く見つけることが大切だと考えています。
そのための第一歩として、「共感できる理念」というものが大切になってくると思っています。そのため、仕事を探す際にはかならず「会社の理念」を確認して、自分の立っている立脚点とずれていない?立脚点が見えないのであれば「その理念に納得できるか」を考えて物事を決めていけば、満足のいく職場を見出すことが出来るのではないかと考えます。


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