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思い出のスイッチ

時を超えあらわるシーン 冬の名画座


名画座の年間パスポートをひょんなことから手に入れたので、昨年から銀幕通いが習慣になった。2週間ごとに2本ずつ公開されるので、平均して週1で映画館がセレクトする作品を鑑賞している。

今日の映画は、「卒業前夜のパーティーデビュー」という副題のついたアメリカ映画。
主人公の女子二人とは、性格も国も(もちろん年代も)違う。
それでも、学校というある意味特殊な集団の中で過ごした、十代という、あの悶々キラキラした季節を懸命に駆け抜けてる姿には、だれもが同じ匂いとざわめきを思い出すんじゃないかな。

夕方、帰宅途中の次男と新宿で落ち合い眼鏡を買いに行く(母さんは財布の役目)。
その後、小腹が空いたというので店に入り、オニオンスープとスンドゥブスープを飲みながら、彼の翌日のプランについて、聞くともなく聞く、という態で前のめりにならないようさりげなく聞く。

明日、彼は中学時代の同級生と初めてのデートで映画を見に行くそうだ。

きっと、この日のことは何年たっても、映画と一緒に思い出すんだろうな。

並んで歩いた街並みとか、
吐く息の白さとか
彼女の笑顔とか。

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