『好きなことしか本気になれない』を読んで

40歳を過ぎて、老後への不安は大きくなりました。
今後どのような決断をしなければならないか。判断の範囲が狭まってきます。
現在、僕たちは特別な事故や病気をしない限り、いい意味でも悪い意味でも、100歳くらいまでは生きてしまいます。
定年後、何をしてお金を稼ぐか、それは大事な問題です。

今回読んだ『好きなことしか本気になれない』は、ココナラを作った方の自伝的な本です。
全てが全ての人に刺さるかはわかりませんが、人生のヒントになるかと思います。

著者である、南さんは子供の頃父親にこんなことを言われます。

「お前の人生はお前が決めていいんだよ。」

世の中の多くの人も、両親から似たようなことを言われたかもしれません。
ここでミソなのは「自分で決めなさい」ではなく「自分で決めていいんだよ」という点です。
前者は、「自分で決める」ということを、強制している点で矛盾しています。

南さんにとって大事な言葉となったのは「決めていいんだよ」という部分ですね。

その後南さんは、自分の目標を叶えるために、「あの大学のあの学部に入ろう。出題傾向のある勉強だけをしよう」と、自分なりの勉強や、受験によって叶えようとします。
大学も学部も勉強範囲も狭めることで、成功の糸口を掴んだわけです。
それがいい方法か、わかりませんが、無事に大学に合格します。

南さんは「セルフリーダーシップ」「セルフマネジメント」という言葉を本書の中に散りばめています。
それは、「自分で決めて行動する」という意味です。

南さんは当初ついていた仕事を「これは自分のやりたいことではない」と、新しいことにチャレンジします。
その後もどんどんやりたいことに挑戦していきます。
その都度壁にぶつかりますが、ロジカルに自分の得意なことと苦手なことを分けて考えて、自分なりの方法を見つけ出して、その環境での自分の立ち位置を見つけていきます。

南さんは他人と比較して、負けていることでも、自分の中では強みと思えることは、それを生かして切り抜けていきます

ロジカルに切り抜けているようですが挑戦していることはかなりエモーショナルに見えます。

彼の人生は、社会の常識や慣例よりも、自分の目標やストーリーを大切にしています。
それは当たり前のことでもなかなか出来ることではないと思います。

社会人になって何かを始めようとしても、「それが役に立つのか」「意味があるのか」を考え二の足を踏んでしまいがちですが、やりたいと思ったこと、自分のストーリーにあっているものであれば是非始めてみるのが良いでしょう。

僕たちは100までいきてしまうでしょうし、そう考えると40歳はまだ人生の前半です。
僕もチャレンジしたいことがあるので早速始めてみようと思います。

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