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【MD】ベイゴマ3積みで誘発ケア。ベイゴマックス入りキマイラデッキ【「キマイラ」の概要解説付き】

今回はMD向けにSRベイゴマックスを採用した【キマイラ】を紹介します。

※【キマイラ】のこと知らない人向けにテーマの説明から入りますので、知っている方は下記目次から「デッキレシピ」まで飛んでください。


【キマイラ】とは?

「有翼幻獣キマイラ」扱いの融合モンスターを軸にアドを稼いで戦う融合テーマです。

上記2体の融合モンスターを融合召喚して墓地の合成獣融合を回収し、相手ターンにガーディアン・キマイラのような妨害効果持ちモンスターを融合召喚して動きを妨害する……が主な動きです。

また、テーマ専用のフィニッシャーとして幻想魔獣キマイラがいます。

メインデッキに入るテーマモンスターは、まずは「有翼幻獣キマイラ」の融合素材であるガゼルとバフォメットのリメイクモンスターがいます。

加えて12期の新種族「幻想魔族」を持つ遊戯王GB3コンストラクションモンスター出身のモンスターが2種類。

これら4種類のモンスターでサーチ・アド回収を行い、「有翼幻獣キマイラ」扱いの融合モンスターの融合召喚を狙います。
妨害の質がそこまで高くなく、またミラー ソードナイトとレベル6融合モンスターが相手ターン中に特殊召喚効果を使える点から、このデッキは1ターン目に強固な制圧盤面を築くデッキでなく数ターン生存して勝利するミッドレンジ寄りのデッキといえます。

【キマイラ】の強み

展開が簡単

現在のカードプールだとミラー ソードナイト召喚→効果発動するか魔玩具補綴でサーチ→融合で入るかの二択なので簡単です。
展開が簡単なことのメリットはタイムアウトのリスクを減らせる点にあります。例えば環境上位に存在する【スネークアイ】は共通効果で墓地へ送るカードや特殊召喚するカードを展開が詰まないようにする配慮が必要なため慣れるまでは時間がかかりやすく、同じ融合テーマである【烙印】は多様な初手毎の展開パターンを覚える必要がありますが、 【キマイラ】なら基本の動きが1枚初動であり、且つその1枚初動を止められるのをカバーする立ち回りも比較的比べると覚えやすいです。
MDはゲームの性質上試合回数が多数必要なことが多く、また多種多様なデッキと遭遇することも多いため、自分の展開に使う時間を極力抑えられるなら抑えた方がタイムアウトになるリスクを減らせ、勝率の向上に寄与します。

結界像で簡単に勝てる場合がある

【キマイラ】は深淵の結界像を妨害の一つとするため、相手のデッキによっては簡単に勝てたりします。

例えば相手が【超重武者】の場合、無限泡影を積めないため戦闘破壊でないと解決できないのですが、もし融合を素引きしていた場合は合成獣融合もセットできるので、戦闘破壊しに来たモンスターをガーディアンキマイラで破壊すると相手はできることがなくなります。

幻想魔獣キマイラで早期に決着を着けられる場合がある

相手が先攻を取ったものの事故った、もしくは妥協盤面で済んだ際に勝負を決めに行けます。また、【スネークアイ】は妨害を吐いた後にリンクモンスターが立つため、相手が妨害を吐いたタイミングによっては幻想魔獣キマイラを出してワンキルを狙える場合もあるでしょう。
MDは多くの試合回数が必要なことが多いため、ミッドレンジで安定して戦えつつも1試合の時間を短くできる可能性があるこのデッキは心強いと言えるでしょう。

対象耐性持ちガーディアン・キマイラを扱える

ティアラメンツ全盛期にお世話になった人も多いはず

魔玩具補綴を採用する都合上、真顔で《融合》を採用するのでガーディアン・キマイラが対象耐性を持ちます。
現環境(2024/4)において対象耐性持ちであることのメリットは大きいです。例えばTier上位の【スネークアイ】相手だと反逆の罪宝や蛇眼の炎龍で処理されなくなります。
また、攻撃力が3300ある点も重要です。切り札が攻撃力3000であるケースは多々あるため、雑多なデッキ相手に殴り勝てるポテンシャルを持ちます。ランクマで見かけやすいデッキに目を向けても迷宮城の白銀姫、蛇眼の炎龍、VS 龍帝ヴァリウス等々が挙がります。

デッキレシピ

41枚デッキで考えてたんだけど
何故か実装されなかったモンスターがいるので40枚デッキになった

このデッキレシピの特徴

特徴はベイゴマックスとタケトンボーグを採用している点です。

ベイゴマックスはOCGではまだ制限ですがMDでは無制限、なのでベイゴマックスをメインにする構築はMDならではのデッキと言えるでしょう。

ベイゴマックス+タケトンボーグを採用するメリットを紹介します。

①うらら、無限泡影ケア

うららとヴェーラーはゴシップシャドーでケアでき、無限泡影はトーテムバードでケアできます。
【キマイラ】はバフォメットのサーチやミラー ソードナイトの特殊召喚効果を無効にされると辛いので、これらを対策できるカードは重宝します。
現在【スネークアイ】が流行っているので、スネークアイを止めるために多く採用されるヴェーラーや無限泡影を対策できるのは有効と言えるでしょう。

②スモールワールドと相性が良い。
タケトンボーグ経由で幻爪の王ガゼルやドロールに繋がるためです。
手札でダブった札がある際に誘発に転換できるので先攻を取った際のデッキパワーが上振れしやすい点も魅力の一つです。

③大翼のバフォメットのリリース要員
【キマイラ】は自身を特殊召喚する手段が無い上級モンスターである大翼のバフォメットを2~3枚積むので、手札に来た大翼のバフォメットを出力する方法を負荷無く用意できることはデッキの安定性向上に貢献します。

プレイング

初動の動き方

初手:ミラー ソードナイト

  1. ミラー ソードナイトns、efで大翼のバフォメットss

  2. 大翼のバフォメットef、合成獣融合と幻爪の王ガゼルサーチ

  3. 合成獣融合、大翼のバフォメット+幻爪の王ガゼルで幻獣王キマイラfs

  4. 幻獣王キマイラef、エンドフェイズ時に1ハンデス

  5. 幻爪の王ガゼルef、コーンフィールド コアトルサーチ

  6. コーンフィールド コアトルでミラー ソードナイトサーチ

  7. 合成獣融合墓地ef、合成獣融合を手札に回収してセット

妨害はミラー ソードナイト(フィールドのモンスター効果)、合成獣融合(主にガーディアンキマイラorスタペリア)の2妨害です。
1枚初動ですがうららに非常に弱く、大翼のバフォメットへのヴェーラーや無限泡影が痛いという欠点を持ちます。

初手:ベイゴマックス+ミラー ソードナイト

  1. ベイゴマックスss

  2. ベイゴマックスef、タケトンボーグサーチ

  3. タケトンボーグss

  4. ベイゴマックス+タケトンボーグでゴシップシャドーorトーテムバードX召喚

上記の手順を行った後、ミラー ソードナイトnsからの展開を行います。
ミラー ソードナイト1枚展開と比較してうらら、ヴェーラー、無限泡影をケアできる点が長所です。
ゴシップシャドーとトーテムバードの使い分けですが、初手に墓穴の指名者がある場合はトーテムバード、無い場合はゴシップシャドーです。

ベイゴマックスefにドロールを撃たれた場合はゴシップシャドーを立ててターンを渡しましょう。
合成獣融合とモンスター1体を素引きしている場合はX召喚せずにベイゴマ+タケトンボ+手札のモンスターでガーディアン・キマイラを作り、カード2枚破壊の妨害とすることもできます。

初手:ミラー ソードナイト+魔玩具補綴(結界像展開)

魔玩具補綴がある場合、相手ターン中に合成獣融合を構えられるので結界像を立てて詰ませに行けます。

  1. 魔玩具補綴発動、チェーンと融合サーチ

  2. ミラー ソードナイトns、efで大翼のバフォメットss

  3. 大翼のバフォメットef、幻爪の王ガゼルと合成獣融合サーチ

  4. 融合発動、大翼のバフォメット+幻爪の王ガゼルで幻獣王キマイラfs

  5. 幻獣王キマイラef、エンドフェイズ時に1ハンデス

  6. 大翼のバフォメットef、ミラー ソードナイト蘇生

  7. 幻爪の王ガゼルef、コーンフィールド コアトルサーチ

  8. 合成獣融合、キマイラ+コーンフィールド コアトルで魔王バフォメットfs

  9. 魔王バフォメットef、深淵の結界像墓地へ

  10. 合成獣融合墓地ef、墓地から回収し、セット

相手ターン

  1. 幻獣王キマイラ墓地ef、深淵の結界像蘇生

妨害は深淵の結界像+ミラー ソードナイト+合成獣融合です。
このルートの場合、幻獣王キマイラの融合素材はチェーンでなく大翼のバフォメットを使うようにしましょう。なぜなら大翼のバフォメットが立ったままだと超融合で結界像+大翼のバフォメットをガルーラにされてしまうためです。
結界像への無限泡影をコーンフィールド コアトル、戦闘破壊を合成獣融合からのガーディアンキマイラでケアできる固い盤面ですが、ミラー ソードナイトの特殊召喚効果にうららを打たれると詰むのでミラー ソードナイトの特殊召喚効果が通らないとキマイラ融合体を立てられない場合は後述のうららケアルートの方が安定すると思います。
……が、なぜか大陰陽師 タオが実装されなかったのでできません。なぜ?
参考資料として載せておくので実装された際に参考にしてください。

初手:ミラー ソードナイト+魔玩具補綴(うららケア) ※4/11現在不可

ミラー ソードナイトへのうららをケアしながら展開できます。

  1. 魔玩具補綴発動、チェーンと融合サーチ

  2. 融合発動、ミラー ソードナイト+チェーンで魔王バフォメットfs

  3. チェーンef、魔玩具補綴サーチ

  4. 魔王バフォメットef、タオ墓地

  5. タオef、ミラー ソードナイト蘇生

  6. ミラー ソードナイトef、大翼のバフォメットss

  7. 大翼のバフォメットef、幻爪の王ガゼル+合成獣融合サーチ

  8. 合成獣融合、幻爪の王ガゼル+バフォメットで幻獣王キマイラfs

  9. 幻獣王キマイラef、EPに1ハンデス

  10. 幻爪の王ガゼルef、コーンフィールド コアトルサーチ

  11. 大翼のバフォメットef、ミラー ソードナイト蘇生

  12. コーンフィールド コアトルef、ミラー ソードナイトサーチ

  13. 合成獣融合墓地ef、墓地から回収し、セット

これでミラー ソードナイトのリクルート効果にうららを撃たれてもミラー ソードナイトによる1妨害が残り、更に召喚権を残しているので幻爪の王ガゼルを素引きしている場合は召喚して合成獣融合を探しにも行けるため、先述の結界像ルートよりはうららが重くなくなります。

初手:幻爪の王ガゼルorコーンフィールド コアトル+魔玩具補綴

kintaさんの記事で紹介されている展開を引用します。
この記事では紹介しきれないノウハウ等も多数あるので是非読んでみてください。後述しますが【キマイラ】と相性が良い「ホルス」カード来てからののことも学べるので組むか迷っている方への一助にもなると思います。

コーンフィールド コアトルによってバフォメットへの無限泡影やヴェーラーをケアしながら展開できます。

  1. (コーンフィールド コアトルを引いている場合は発動して幻爪の王ガゼルサーチ)

  2. 魔玩具補綴発動、チェーン+融合をサーチ

  3. 合成獣融合発動、幻爪の王ガゼル+チェーンで幻獣王キマイラfs

  4. キマイラef、エンドフェイズ時に1ハンデス

  5. ガゼルef、ミラー ソードナイトor(初手幻爪の王ガゼルの場合)コーンフィールド コアトルをサーチしてミラー ソードナイトサーチ

  6. ミラー ソードナイトns、efで大翼のバフォメットss

  7. 大翼のバフォメットef、幻爪の王ガゼルと合成獣融合サーチ

  8. 合成獣融合発動、大翼のバフォメット+幻獣王キマイラで魔王バフォメットfs

  9. 大翼のバフォメットef、ミラー ソードナイト蘇生

  10. 魔王バフォメットef、深淵の結界像墓地へ

  11. 合成獣融合ef、墓地から回収し、セット

相手ターン

  1. 幻獣王キマイラ墓地ef、深淵の結界像蘇生

妨害を打つ優先順位
優先順位はコーンフィールドコアトル≧ミラー ソードナイト>合成獣融合です。
合成獣融合の優先順位が最も低い理由は、キマイラの墓地効果を活用することやドラゴスタペリアを立てることを考えると大半の状況でキマイラが場からいなくなり、コーンフィールドコアトルやミラー ソードナイトの妨害効果が使えなくなるためです。
ちなみにキマイラに無限泡影を撃たれた場合、基本的にはコーンフィールド コアトルで無効にすべきですが、【烙印】のような三戦の才or号を採用している可能性が高いデッキタイプ相手の場合は発動しないのも手です。

次ターンのリソース

以下の内いずれかの方法で稼ぎます。

  1. ミラー ソードナイトの特殊召喚効果で大翼のバフォメットor幻爪の王ガゼルを特殊召喚

  2. 幻獣王キマイラの墓地効果で大翼のバフォメットor幻爪の王ガゼルを特殊召喚

  3. 魔王バフォメットで除外状態のミラー ソードナイトを特殊召喚

いずれかが通れば次のターン再び合成獣融合を打てる手札になっているはずなので、星6有翼幻獣キマイラ→幻想魔獣キマイラで勝負を決めに行ったりガーディアン・キマイラでアド差を着けたりしましょう。

【キマイラ】を使う上での注意事項

ミラー ソードナイトの特殊召喚効果で特殊召喚したモンスターがチェーン処理中に存在しなくならないようにする

なぜなら効果の発動前に場から存在しなくなると特殊召喚時の効果が発動しなくなるためです。
ミラー ソードナイトのリクルート効果と合成獣融合が共にチェーン2以上で発動できるためやらかしがちです。

他にありがちな例としては下記が挙げられます。

  • I:PマスカレーナのL召喚効果にミラー ソードナイトの特殊召喚効果をチェーンする(ミラー ソードナイトで特殊召喚したモンスターを閉ザサレシ世界ノ冥神の素材にされてしまう)。

  • ミラジェイドのような対象を取らない除去効果にミラー ソードナイトの特殊召喚効果をチェーンする。

有翼幻獣キマイラ扱いの融合モンスターが効果を無効にされると有翼幻獣キマイラでなくなる

すると合成獣融合を回収できなくなるので手数が減ります。注意してください。
ヴェーラーや無限泡影であればコーンフィールド コアトルが場が墓地にあると無効にできるので、可能なら気をつけましょう。

深淵の結界像と大翼のバフォメットを並べない

kintaさんの記事で紹介されていますが一応こちらでも。
同じ種族+属性なので超融合でガルーラにされてしまうためです。

将来性について

このテーマの将来性は高いです。

理由は、相性の良い他テーマが追加され、更には幻想魔族自体も大きく躍進するためです。

「ホルス」カードは手札コスト要求でチェーンの効果を誘発させたり、イムセティがうららを吸ってくれたりします。
また、コーンフィールド コアトルで王の棺を単体除去から守れるため、「キマイラ」側のギミックで「ホルス」をサポートできる点も相性が良いです。

また、幻想魔族でも有力な新規が多数待っています。
例えばディアベルゼが挙げられます。

このカードは相手が手札から魔法・罠を発動できなくするという効果を持ち、無限泡影や拮抗勝負を対策できるようになります。MDでは拮抗勝負をメインから投入するデッキが結構見られるので、合成獣融合がメインフェイズにしか発動できない都合上拮抗勝負に弱めな【キマイラ】の弱点を補完してくれます。

また、幻想魔族の汎用サーチャーとして幻惑の見習い魔術師は外せないでしょう。

簡単に言えば肉がついたサイバネット・マイニングとも言うべき効果で、

  • 幻想魔族なら同名以外何でもサーチできる。

  • コストで手札を捨てられるので、チェーンのサーチ効果を誘発できる。

  • レベル6闇属性なのでミラー ソードナイトやチェーンとでカオスアンヘルをS召喚できる。

  • レベル6キマイラ融合体とでランク6を出せる。

  • 縛りを付けずに特殊召喚できるので、引き次第でLモンスターに繋げられる。

……とメリットてんこ盛りの新規です。このカードを搭載したデッキが実績を残しているのでMDでも同様に活躍が期待できます。

ディアベルゼと幻惑の見習い魔術師を採用した構築についてはいごまゆさんの下記記事を読んでください。

概要だけこの記事で書きますが、レベル6キマイラ融合体とでランク6を出せる点を活かし、ベアトリーチェを出してモーリアンを墓地へ送ってディアベルゼを特殊召喚、相手ターンに結界像を墓地へ送って幻獣王キマイラで蘇生することでディアベルゼ+モーリアン+結界像という返すのが難しい盤面を作れるようになります。

最後に

いかがでしょうか。
この記事をきっかけに【キマイラ】や【幻想魔族】を組んでいただけると筆者冥利に尽きます。

余談ですが、過去に執筆した「七精の解門採用型【キマイラ】」デッキの記事もあるので、興味あれば是非読んでいってください。強みはマネキンキャットで相手の場に攻撃表示でモンスターを立てて幻想魔獣キマイラで連パンして勝てる可能性がある点です。
……ちなみに大陰陽師 タオ実装前提の展開ルートも載ってたりしますが無視してください。



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