インターネット歴は一応30年ですが

   私の #はじめてのインターネット が1990年ですから、まさに今年でちょうど30年になります。

   こんなことを書くと、さぞやインターネットの達人か猛者かと思われるでしょうが、全然そんなことはありません。ご期待に沿えないことを先に謝っておきます。

   1990年はちょうど大学に入学した年。まだ「インターネット」なんていう気の利いた言葉はありませんでした。

   当時、JUNETと呼ばれるネットワークが、主に大学、企業、研究機関を中心に張り巡らされており、入学すれば必然的にアカウントとメールアドレスが与えられ、わけも分からないままに講義と実習で使わされるようになりました。

   大学四年間に、このインターネットの前身であるJUNETを利用してできたことはメールだけでしたね。
   今では当たり前のwebなんてまだありませんでした。

※他にも「fjニュースグループ」なんてのがありましたが、私はあまり利用してなかったのでよく分かりません。

   実習の課題の展開は紙、提出はメール、なんてこともまだありました。webで全部完結するような仕組みはまだありませんでした。
   また、今のように自宅やスマホでネット接続できる環境などありませんから、メールを読み書きしたければ、わざわざ大学の計算機室に行くしかなかったのです。

   メールアプリもなく、当初はUNIXコマンドライン上で、mailコマンドをベタ打ちでした。
   メール送信する時は、テキストファイルに文面を作っておいて、

mail aaa@bbb.ac.jp < txt.txt

みたいなのを実行するという、今から考えれば、かなり恐ろしいことを平気でやっていました(emacsが使えるようになってからはだいぶマシになりましたが)。

   1990年当時すでにメーリングリスト(ML)は存在していて、さだまさしファンのためのMLにはすぐに入りました。
   MLとは何なのか、そもそもネットの仕組みすら全く分かってないのに、自己紹介もせず、ML管理者に参加の意思を伝えることもなく、さっきのmailコマンドで、いきなりMLのアドレスに、さだまさしファンとしての想いをぶつけまくった文面を送りつけてしまうという暴挙。今なら炎上案件ですな…。
   当時の管理者はじめネット開拓世代の方々の、寛容なご対応に感謝しております。

   大学の計算機室にはよく入り浸ってましたね。メールのやりとりや、UNIXの勉強するだけだったら、そんなハイスペックなマシン使わんでええやろ、と言いたくなるようなマシン使わせてもらってました。それでも、CPUクロックは99MHz程度。時代を感じますね。

   大学卒業し就職してから、ようやく巷で「インターネット」という用語が囁かれるようになり、World Wide Webというものがそろそろ世間の話題に上るようになってきました。

   あの頃のwebブラウザの定番はNCSA Mosaic(モザイク)でした。やがて、Netscape Navigatorが普及し、Windows95ブームも相俟って、いよいよインターネットが一般にも浸透し始めるようになります。

   そこから先は、みなさんもよくご存知でしょう。

   こんな感じなので、インターネット歴30年とは言え、ただ使ってきた(使われてきた?)だけで、特にネットのツワモノというわけではありません。

   ただ、こういう話も懐かしい方が多いのではないかなと。50近いおじさんの思い出話でした。

この記事が参加している募集

はじめてのインターネット

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?