見出し画像

【ジュウ日記】#3〜カターニャのカフェで〜

イタリアの南に浮かぶ島、シチリア島のカターニャという都市に来て、今日で滞在5日目。今はお昼1時を過ぎた頃で、宿から歩いて30分くらいのカフェのソファー席に座っている。とても雰囲気の良いカフェだ。
彼女のナナは隣で専門分野の論文を読んでいる。僕はナナのパソコンを借りてこの日記を書いている。

僕とナナは、同じヨーロッパだけど違う国に住んでいる。3年前、2021年の夏から2人で海外に拠点を置くことを目指して準備してきた。
そして昨年の9月に2人とも留学という形で夢を実現したのだ。普段、ナナは北欧バルト三国の一番上の国、エストニアで勉強してて、僕は東欧ハンガリーで勉強している。

12月下旬〜2月上旬は大学が休みのため、4ヶ月ぶりに再会し、2人で6週間のバケーションを過ごしている。3週間ハンガリー、1週間シチリア、2週間ベネチアと、かなり時間的には余裕のある旅だ。
この旅について友達や知り合いに話すと、「もっといろんな所(観光地や国)行けそうなのに、もったいないんじゃない?」と言われるけど、2人とも別に観光が大好きでもないので、2人で一緒に時間を過ごせて、何回か美味しいものが食べれたらいいね、と話し合った結果こうなった。時間に追われないゆったりとした毎日を過ごせているので満足だ。

学期中もナナとは週に4回くらいテレビ電話で話すので、4ヶ月ぶりに再会してもすごい久しぶりという感じは無く、遠距離恋愛も余裕かなと思ってたけど、やはり対面で一緒に生活をすると楽しいし、次のステージではまた一緒に暮らしたいなと思う。お互いに肩書きが会社員から大学生に変わっただけで、大切にしていることは変わっていないなと実感した。

この2-3年の学生である期間は、将来に向けて修行する期間だと、2人でよく話す。将来のキャリアについて考えることもあるが、時々、周りの同世代と比較して、自分は遅れをとってしまっているかもと考えることもある。
けど、そういった不安な感情になるたびに、ナナに自分のまとまっていない考えを話すことでそれらが整理されて、気持ちが和らぐのだ。そして、いつも同じような結論に辿り着く。これまでの人生で取ってきた選択や、下した決断はその時々で全て最善だった。鳥の目で人生という地図を広く、先を見通して見ることを大切にしながらも、地に足をつけて、目の前の一つ一つの物事を一生懸命取り組んでいきたい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?