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手続きのマニュアル化

日曜日は集落の経営ノートです。約90世帯の会計をやっているゲンヨウです。多くの自治会は1月開始の12月締めでスケジュールが動きます。あっという間に年末であり会計の締めも近づいています。というか、〆作業に追われています。

1.初めてやる事なのでマニュアルがあって助かる

一年交代の会計の仕事なので、初めてなわけです。そして、次をやる可能性は、よほどのことが無い限りゼロ(班長ですら、7年に1度とかなので、未来はわからないですけど)のため、終わった後に何かを残す必然性はありません。

僕の地域の場合は運が良くて、二年前の会計さんがマニュアルのような引き継ぎ書を作ってくれていました。前年の会計さんからは読んだらわかると言われて、それに従ってやっていました。すごく助かっています。来れなかった時代、みんなどうしてたの?

2.集落の暗黙知はあるわけで

そうは言っても、集落の暗黙知はあるわけでして、僕は婿なので幼少の頃から住んで生きてはいません。なので、集落の暗黙知があります。ざっくりいうと以下の3点かなと。

(1)名前・呼び名の暗黙知
(2)習慣・行事の暗黙知
(3)歴史

3.名前・呼び名の暗黙知

まず住民が誰が誰だかわからない。集落のポイントとなる人が誰なのか、そこから理解していかないといけないわけです。「キヨシさん」のところに行けば良いとか「コウジヤ」に聞けばわかるとか、そういう単語が飛び出します。

前者は田舎あるあるなのですが、同じ苗字が多すぎて、名前で呼ぶパターン。え?誰です?フルネームで確認して、徐々に呼び方に慣れます。ちなみに、僕の”中川”は集落には2件なので、義父は名前で呼ばれてました。そして、いくつかの家では僕も”ゲンヨウさん”として認識されているみたいです。会ったことない人に、「あぁ、ゲンヨウさんね」と言われてます。誰から聞いたんだろう(笑)

後者は、屋号です。昔の仕事だったり、場所を表したりだと思うのですが、パッと聞いても、全然わかりません。そもそも、こちらの理解できる単語に変換できないことが多い。「○○屋」とかならいいのですが、いくつかどんな字をかくのかわからない屋号もあります。僕はとりあえず知ったかぶって使っています(笑)

これはお嫁さんや引っ越してきた人にも、同じようにおきる事かと。集落の役員は男性がする事が多いです。そこまで暗黙知と認識はされてないのかもしれません。

同時に家の場所も、覚えないと会計としてはいろいろ大変でした。義母に聞きまくりです。

4.習慣・行事の暗黙知

「1月18日に観音さんを拝む」とか、僕も10年住んでいて知らない小さな神事がいろいろ出てきました。特に農村なので、農閑期や豊作祈願の行事などの名残も多そうです。

家が農家だったりすると、駆り出されて参加していたのでしょうが、僕は義父が全部やられていたので、まったく知らずでした。

婦人会がゴキブリ団子を作って配ってくれているとか、夏の祭りは公民館行事として、消防団、親子会、婦人会が出店しているとか、細かいものだと更にあります。

僕はまだ、消防団(自警団)で獅子舞をやったりしてたので、知っている方ですが、移住者とかだとわからないと思います。

5.歴史

この係になってから、公民館(集会所)を建て替えた時に金融機関から借入れがあり、返済で集落の会計が大変だった。積立はその時の教訓で行なっているとか、観音堂は昔は無くて、いくつかあった像などをまとめた時にできた。などを聞きました。

支出や収入の根拠が記録されているものもあれば、そうでないものもあったりするので、そういった歴史や判断基準について、認識していることは大事だなと感じてますし、残していこうと思います。

6.マニュアルの更新

そんな訳で、マニュアルを更新する作業もやっています。なるべく次の人の負担や、知らないを減らすために。

次の人が更に更新するかはわからないのですが、使われるなら幸いですし、まとめる過程で一年が思い出せるので、同世代で会計をやる事になった時にサポートもできるかなと思います。

今日はこの辺で。


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