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学生プロジェクトへの資金支援のバランス

鳥取で地域で活動する大学生プロジェクトの後方支援をしているゲンヨウです。自分が大学生として立上げて20年、活動の中心にはさすがにいませんが、いろんなサポートがあることで地方大学生の可能性は広がると信じて事業を継続しています。

1.何をするにも資金は必要

どんなプロジェクトも環境整備と同時に資金が必要な場合があります。消耗品一つ買うにしても、お金の話はついて回ります。何にいくらくらいかかるのかは考えないといけないですが、その資金をどこから捻出するのかがポイントになります。

メンバーで少額持ち出しするのはアリです。企画初期のイニシャルコストについては開始メンバーで割るとか、みんなで1000円ずつ出してみて必要なものを揃えるとかするのは良いと思います。

2.持ち出し前提になりすぎると始まらない問題

自分も大学生企画から経営者になったので、お金の使えるサイズ感が変わっていったことを思い出します。好きで始めている企画なので、最初は持ち出しにはなりますが、少し動き始めた時点でランニングコストが自前で準備できるくらいになるのは大事だなと思っています。

また開始当初の支払いのハードルが学生にとって大きいなと感じるのも少し注意が必要です。そもそも始まらない(諦めてしまう)という可能性もはらんでいます。ここの塩梅はすごく難しいです。

3.地方の学生が地域と関わるには交通手段が必要なことがほとんど

地方大学生の地域企画の最大のコストは、交通手段じゃないかと思います。大学の周辺であれば自転車で行けるので良いですが、少し離れると公共交通機関が死んでいるのが地方都市(鳥取は特に)の実情なので、効率よい動き方を考えると車が必要になってきます。

僕は大学3年から車を先輩にやすく譲ってもらって、オンボロ軽自動車で県内を走り回っていましたが、今は車を持っている大学生の割合は減ってきました。携帯など、他に予算を回すものがあったりするんだと思います。

少ない車所有者になると、その人がプロジェクトオーナーであればどんどんやる事が可能ですが、メンバーの一人だと負担が集中する可能性もあります。僕らは活動をしていくなかで、レンタカーを使い始め、3年前からはレンタカーもしくは公用車(軽自動車)で現場に行くように伝えています。

4.拠点・車・活動予算

拠点があって車が使える状況であることが、学生プロジェクト実施の可能性を高めることがわかってきました。それ以外の予算(活動予算)についてはうちのプロジェクトの場合は自分たちで何とかしてもらっています。

最近では大学や行政が地域プロジェクトに補助金を出している場合があり、それを活かすプロジェクトもあったりします。僕個人としてはあまり補助金を使うのが癖になると良くないので勧めないのですが、本人たちが取ってみたいというのであれば申請そのものも勉強なのでサポートはします。

もう一つ財源確保で最近よく見るのはクラウドファンディングです。お金をweb経由で集める手段です。これも金額によっては自分たちでバイトで貯めるなどしてやった方が業を背負わなくて良いので勧めますが、使う場合もあります。選択肢が増えていることは良いことだなと思います。

弊社の学生プロジェクトの交通手段の確保(車)に関しては、寄付で財源の一部を賄っているので、ご支援いただけたら幸いです。

5.当たり前にさせない工夫

資金支援による活動のしやすさ、育成機会の場の提供は大きな効果を生むと思っています。その一方で、プロジェクトが数年継続すると、大学生側の入れ替わりがあり、初期メンバーは必然的にいなくなります。

拠点には家賃が発生し、水光熱費用も掛かっているわけです。大学生側は高校まで家庭で暮らし、進学しても仕送りを中心に暮らしていることが多いので、ある事が当たり前の発想になります。その場所を維持している予算、公用車の維持費の存在など、忘れてしまうことが多いです。

その状態を基準にして、もっと環境は良くなりませんか?具体的には、「公用車をもう一台欲しいです」みたいな話が出てくるのですが、その辺は定期的にお金の流れなどを話すようにしています。なんでもかんでも出すわけじゃない。それはなぜかということも一緒に考えています。

なかなかそのバランスも難しいなと思いながらの運営です。

今日のおまけは、お金の渡し方と使い方での功罪について忌憚なく書きます。

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