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高校生×企業×大学生

鳥取市でNPOを経営しているゲンヨウです。先日、鳥取県立八頭高等学校で、高校生×企業×大学生のワークショップのコーディネートをさせていただきました。

1.地域の仕事に接する機会は少ない

職場体験とかはあるのですが、なかなか高校卒業まで地域の仕事や働く人に触れる機会は少ないです。そこでいきなり働くことを決めていくってのも無理があるなと、事前の先生方との打合せをしながら思いました。僕も大学でやっといろんな職業の人に会った気がします。

また、企業側も”職場体験”や”ふるさと学習”で出会いやすい職種もあると思いますし、そうではない企業もあります。学校との距離だったり、受入れ態勢だったり様々かと。

2.学校が地域との接点を求め始める

昨年から「高校・中学校」×地域の場面にも関わることが増えてきました。学校のカリキュラムの中に現場・地域ならでは・ワークショップなどを活用した従来の教科書を使う授業以外のことが増えてきそうな感じです。

PBLや課題解決型の人材などキーワードは出始めていて、各学校で試行錯誤している感じ。そして、子供たちが向かうであろう将来を考えると、従来の教育方法だけではしなやかに生き抜くのは大変そうだという現場感覚も聞いたりします。

3.地域企業も若者との接点が欲しい場合もある

これは業種にもよりますが、一つは商品開発やマーケティングの部分で高校生の目線が欲しいという業種はあります。スマホが生活の上で当たり前の世代の捉え方や考え方など、新商品や新サービスを考えるうえでも大事な視点です。

また、企業によっては採用を長期的に考えたときに、地域の若者に認識してもらうこと、本質的な企業の可能性や仕事の面白さを知ってもらう機会としての接点を求めている場合もあります。

4.両者をすり合わせていくのがコーディネート

学校として期待すること、企業として期待すること。両社のやりたい事やれることの調整が必要になります。学校の希望だけを重視すれば、企業の方が使われてしまうことになるし、「地域のこどものために」という大義名分にも限界があります。逆に企業のやりたいことだけを学校でやると、そもそもの教育活動とはかけ離れてしまいます。

そこをプログラムの内容や段取りを工夫することで、両者にとって「よかったな次もやってみたい」と思っていただくのがコーディネートになります。

5.教員の働き方改革が進むほど、コーディネート組織を置くべき

コーディネートをさせていただく中で、「どんな企業に声をかけてよいんだろう」「高校生はこのテーマで面白がってくれるか?」など学校側・企業側の???がいろいろ出てきました。

間に入って、お互いの話を聞きながら調整したりプログラムを組んだり、ファシリテーションしていくことが今後は求められてきます。

多くの学校で実施していこうと考えたときに、一つは先生方に任せていくというのがあるとは思うのですが、ただでさえ働き方改革で新しいことを覚えていくには難しい状況です。また、異動があるので、地域のことに詳しい教員も学校内には限られてしまう。

そんなことを考えると、1校1人よりは数個の自治体や学校をまたぐ形でコーディネートができる組織を置いておくことが良いのではないかと。

中学・高校・場合によっては小学校の高学年などにもこの動きは広まるので、機能として地域に存在していると良いと感じています。

学生人材バンクでは、そこに大学生ファシリテーターを追加できるというオプションがあるのが強みだなと今回も思いました。引き続き、こういう場づくりを続けていきたいと思いました。

今日のおまけは、今回の高校生との連携で起きた奇跡的な出会いをいくつか。

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