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持ち回りの良い所、懸念点

鳥取県鳥取市で90弱の世帯の集落に住むゲンヨウです。家の代表として地域の役も受けたりしています。日曜日は集落の経営ノートということで、地域のことを書きます。

1.地域の役割は持ち回りが多い

地域の役割はPTAのように、毎年人が変わることが多いです。区長さんも会計も毎年交代、1回もやっていない人が手をあげてもらってやる方式です。簡単な役だったりすると、各班で順番が決まっていて、〇年に1回務めるみたいなことになります。

僕の地域で言えば、各班の班長は毎年変更で、決まった順番。僕も8年前の妻の実家に住みだした年にやって、2回目でした。

会計もその中から選ぶので、よほどのことが無い限りは一生に1回やるかやらないか(うちは90世帯近くいるので)という感じです。少ない地域はその辺の役割も持ち回りかも。

2.持ち回りの良い点

一番は負担の分散です。班長であれば年に数回の班長会と、市報などの配りものや集金などの仕事を数年に1回実行するだけで済みます。区長や会計など重たい仕事も、生きてる中で1回などで済みます。1年だけ頑張ろうということなら、臨めます。

3.持ち回りの懸念点

一番は検討事項の議論がしにくい部分。1年しか期限がないことと、ルールの変更など重たい役割をしなくても、次に渡せるということです。

重要だけど重たい議論は、繰り越される可能性が高く、手を付けたときには大変なことになる可能性もあります。その時の当事者の意識次第。そして、それに取り組む個人的なメリットは皆無です。

また、引継ぎが毎年あるために定型化が難しかったり、伝承が伝わらなかったりします。マニュアル化をしても、重要なポイントが伝わってなかったりします。

4.どういう方向性があるだろう

持ち回りにするものは負担を軽くすること、デジタルデータを共有できるようにして、アナログデータにしていかないことかなと。経年変化をデータで押さえておくことは必要だと感じます。単純化して、変化しにくいのが良いかもしれません。

議論が必要なものに関しては、役割を切り分けて、議論する別チームをつくるなどの方向性が必要かもしれません。ただ、議論するチームに参加するモチベーションを生み出すのは難しいです。特に参加メリットは無いので。

若い世代にとっては、長期的な議論の決定権を渡してもらえれば、チーム化のモチベーションは作れる可能性があります。長期的な話は、その時に生きている人じゃないと当事者意識は持てません。80歳の人に20年度について議論してもらっても「多分死んでるからわかんない」となってしまうわけです。30歳の人が50歳で、子供は高校卒業してて・・・生きている可能性があればより具体的になります。

集落の総会などには、家長として年長世代が参加しますが、議論系は若手に任せても良いのかもしれません。その世代の横のつながりもできるので良い感じになる可能性もあります。一番忙しい世代でもあるので、強制はしないほうが良いです。

5.変化が早くなっているからこそ、使い分ける

持ち回りの良さも活かしつつ、変化も大きく早くなっているので、同じメンバーで議論できるような場面もつくる。その使い分けが、今後の集落の経営にはポイントになっていくのではないかと思っています。

みなさんの地域ではどうですか?僕も少しずつ実行に移していきます。今日はこの辺で。

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