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【コラム】情報化社会における競馬を取り巻く変化

このnoteを記し始めてから、何の気無しにtwitterも登録してみたのだが、なかなかのカルチャーショックだった。

その理由の一例がこんな感じ↓
(勝手に抜粋してごめんなさい)

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趣味聞かれて「競馬」って言うと「ギャンブル好きなんだね!」って言われるけど、そうじゃないんだよなぁ もちろん馬券は買うけど、走るお馬が見たいのよねー
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こんな若者が凄く多いのね。

競走馬は愛すべきもの。競馬サークルの関係者には尊敬の念を持ち、自分なりに好きな馬を探して必死で応援している。

エフフォーリアと武史の絆に涙して、ドウデュースと豊の復活に感動し、クロノジェネシスの初仔を我が子のことのように喜んでる人達。


純粋だなあ。涙


確かに以前から、ギャンブル以外のファンというものは一定数存在した。しかしここまで健全で純粋に、まるで好きなアーティストやスポーツチームを応援するような感覚が若い人達に浸透するのは新しい驚き。しかも馬券は馬券としてレクリエーションとして楽しんでいる。

更に投資としては底辺レベルの期待値であろうクラブ馬主も異様に盛り上がり、一部人気クラブでは抽選によって投資できるかどうかという有様。(そんな自分も安価な2歳馬を2頭持ってるが)

このようなファン層の広がりにはやはり情報技術の進化という要因が大きいと感じる。

競馬に関するあらゆる情報に容易くアクセスできるため、騎手や調教師等との距離もだいぶ近くなったし、いつでも好きな馬のレース映像を見返すことができる。

TARGETさえあればありとあらゆる数字をクエリで整理できるし、ネット環境さえ整えばどこにいたってリアルタイムでGCを見ながら馬券を買えるし、セールの中継までもリアルタイムで見ることができる。

また、情報プラットフォームに乗っかる自称予想家や分析家も極端に増加し、AI予想なんていう詐欺まがいの情報(せめて入力パラメータは全て公開すべき)まで普通に流通し、それらが実際に影響力を持ってオッズを作り出している。

果てはウマ娘なんていうゲームまで大流行し、コンビニにはスペシャルウィークやキタサンブラックが女のコとして擬人化されたキャラクター商品が並び、余生を送っているナイスネイチャに寄付金と人参が届くそうな。 

私が競馬を始めた90年代の様な「豊金返せコラァ!」とか「3番!走らねえと食っちまうぞー!」みたいな声援はもう過去のモノ。深夜の中央競馬ダイジェストをVHSに録画して擦り切れるまで見ながら予想し、トウショウボーイの映像を見てみたくてTSUTAYAをハシゴした頃がウソのようだ。

うん、良い時代。


『養分』という表現は好きではないが、やはりプロが成り立つためには、基本的に参加している裾野が広くなければならない。野球にしろサッカーにしろゴルフにしろポーカーにしろ、プロという職業があるのはアマチュアプレイヤーがとても広く存在しているからだ。

これなら今後も新しい競馬ファンの形が定義され続け、ポピュラーな競技として存続するだろう。

自分はプロに成りたいと自分で決めて今年から取り組んではいるが、元々はトウカイテイオーの有馬記念で号泣し、馬の気持ちが解りたくて乗馬クラブにも通った人間。ファンの気持ちは痛いほどよく解る。

もちろん自動投資のようなことをしてる人も増えて以前より勝ちづらくなったと感じることもあるがそれはそれ。それでも勝ち続けてこそプロってもん。


多くの人が競馬の魅力に気づいてくれて嬉しい。
競馬好きのすべての人たちに感謝を。

No gamble, No future.

この写真何年前だっけ?w

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