北海道のハスカップ、ついにカレー登場
道産子の私にとって、子どもの頃のハスカップの思い出といえば、それはそれは酸っぱい生の実に砂糖をたっぷりかけてそのまま食べる、というものでした。地元では「ゆのみ」と呼んだりもしますが、いまではハスカップという呼び方のほうが定着した感がありますね。ハスカップの実はブルーベリーに色も大きさも似ていますが、形は球体というよりはラグビーボールのような感じです。
大人になって知ったことは、ハスカップの生育地が限られているということ。道内といえども、どこにでもハスカップが自生しているわけではないのです。しかもハスカップの実はとても柔らかくてデリケートなので、生の実がそのまま流通することは産地以外ではほとんどありません。そんなことも、子どもの頃には知る由もありませんでした。
砂糖まみれのハスカップの実を口に入れ、顔をゆがめて「ああ、酸っぱいッ!」と言いあいながら家族で食べていたのは、実はぜいたくなことだったのです。あの頃に戻れるなら、子どもだった私に言ってあげたい。生の実が食べられるのは貴重な体験なのよ、もう少し食べておいたほうがいいわよ、と。
このハスカップ、日本一の作付面積を誇るのが厚真(あつま)町です。道民でもなかなか生の実を食べることはできないハスカップですが、旬の時期(6月~7月頃)に厚真町に行けばハスカップ狩りを楽しむこともできます。是非とも、この酸っぱい酸っぱい実を味わってみてください。
とはいえ、なかなか旬に行けるものではないですよね。それでもご安心ください。厚真町では「ハスカップソフト」を味わうことができます。それがこちら。
「厚真町まちなか交流館しゃべーる」でいただくことができます。上の写真は4年くらい前に行ったときのものです。
はやる気持ちを抑えられず、てっぺんの、とんがった部分を先にいただいてしまってから写真を撮ったので、頂上がないソフトになってますが、そこは見逃してください!
お土産には老舗のパン・和洋菓子店、三星(みつぼし)さんが作っているハスカップジャムをお勧めします。ヨーグルトや紅茶に入れても美味しいですよ! 下の写真は実物の1.7倍くらいです。
三星さんは苫小牧に本店があるお店で、道民にはハスカップを使った「よいとまけ」でよく知られています。主人の大好物なので、我が家ではこの通り(↓)常備していますww
そして昨日、故郷から荷物が届きました。開けてみたら、な、なんと! レトルトのハスカップカレーなるものが入っているではありませんか!! つ、ついに、ハスカップがカレーになったようです。私もこれは初めて見ました。
パッケージ写真によると、色はどうやらカレーらしからぬハスカップの紫色をしているようです。まだ食べてみてませんが、あの酸っぱさとカレーの味がどう融合しているのか想像できません。製造元のベル食品さんによると、2019年家庭用春の新製品だそうです。
ハスカップは「不老長寿の実」とも言われています。地元のコンビニに立ち寄るとハスカップおにぎりが売られていたりします。厚真町でハスカップ狩りやハスカップソフトを楽しんだ後は是非、コンビニにも寄ってみてください。
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