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おごってもらったら「ごちそうさま」を最低4回言うべし #4 恋が生まれるご飯のために

初デートのお店の選び方。「ごちそうさま」を言う回数。かわいくおごられる方法。体の関係を持つタイミング……。はあちゅうさんの『恋が生まれるご飯のために』は、恋のゆくえを左右する「食事デート」のマナーとルールを指南してくれる一冊。女性はもちろん、男性にも読んでいただきたい本書から、とっておきの恋愛のコツをお教えします。

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ご馳走してもらったら

デートで、相手がお会計を持ってくれたのなら、「ご馳走様」と言うのは人間として当たり前の行動です。だから、おごられ直後の「ご馳走様です」を言わない人は、おごられて当然と思っている傲慢女で人間失格だと思われても仕方ない。

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1回目の「ご馳走様です」は絶対に絶対に忘れちゃいけません。

そして、2回目のご馳走様は、お店を出た時に言いましょう。お会計の後、帰る準備をすると少し時間が空くので、お店を出た後に感謝の気持ちを改めて言葉にすると、より伝わります。

これを「ご馳走様重ね」と私は呼んでいますが、感謝を何度も口に出すことで「あ、いい子なんだな」と思わせられるのです。「300円のコーヒー一杯くらい、おごって当然でしょ。相手は年上なんだし」と心の中で思っていたとしてもちゃんと「ご馳走様」と言うべきです。

万が一、お店を出た後に言いそびれてしまっても、帰り際にもチャンスはあります。

駅の改札で、あるいは別々の道に分かれる路地で、あるいは相手もしくは自分がタクシーに乗り込む瞬間に「今日はご馳走様でした。ありがとうございました」と言う。

これはクセにしたほうがいいでしょう。バイバイ、と手を振ると同時に、「ごちそうさまでした~」と反射的に言えるようになると苦労しません。

そして3回目のご馳走様は、「遠距離ご馳走様」です。帰ったその日でもいい。翌朝でもいい。とにかく、次に相手にコンタクトをとるタイミングで電話やLINE、あるいはメールで、「さっきはご馳走様でした」or「昨日はご馳走様でした」などと伝えましょう。

人間は、同じことを2回聞くと覚えて、3回聞くと忘れないそう。だから「ご馳走様」は3回で1セットです。受けた恩の大きさ以上に恩義を感じる、義理堅い人間だということが印象付けられる秘技・トリプルご馳走様の法則がここに完成しました。(※78)

ただし、この本を読んでいる読者の皆様にはさらに上のレベルの「奥義」を授けたいと思います。

そう。この世には4回目のご馳走様が存在するのです。フィギュアスケートでは4回転ジャンプを跳べればオリンピックですが、ご飯デートにおいてのオリンピック級は、4回目の「ご馳走様」が言えるか言えないかにかかっているかもしれません。

4回目のご馳走様は、いつ言うか。

答えは、「お会計から、お店を出るまでの間」です。ただし、ここで言うご馳走様はおごってくれた相手にではなく、お店の方へのご馳走様だということがポイントです。

この時の「美味しかったです。ご馳走様でした」はお店の人に感謝を伝えながら、お会計負担者にも感謝を伝えられる一石二鳥の「ご馳走様」なのです。

これにより「礼儀正しい子だな」という印象と「お店まで気に入ってくれてよかった」という満足を相手に植え付けることが出来るでしょう。(※79)

礼儀正しく、義理堅い人間にはまたご馳走してあげようと相手も思うはずです。4回のご馳走様は、次のデートへの布石になること間違いありません。

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※78 広告業界でもよく「コンタクトポイントを増やせ」って言います。新商品も3回くらい見たら欲しくなりますよね。

※79 元銀座ホステスから聞いたプレゼントの技。「家族で使えるものをあげると奥さんを敵に回さない」。

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恋が生まれるご飯のために はあちゅう

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