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はつこい。【後編】

良樹の両親に会った。
ドキドキしたが良樹を信じよう。
「こんにちは」
「あら、まみちゃんじゃない。久しぶりね」
と良樹のお母さんに云われてホッとした。
嬉しかった。
「お母さん、今日は特別な日なんだ」
「あら、何?」
「お父さんいる?」
「いるわよ」
「真剣に俺たち付き合うことを、許してもらおうとおもって」
「あなたたち、よく続くわね。小学校4年から一緒でしょ?たしか…わざわざ、言わなくてもねぇ、お父さん」
「まみちゃんはもの好きだなあ」
私は照れてしまった。
しかし、高校は別になってしまった。
一緒の高校を受けたが、私は落ちてしまった。
良樹にしがみついて泣いた。
会う時間も少ない。
私も良樹もバレー部に入り、土曜日も日曜日も練習に励んだ。
会えるとしたら、夜だけ。
そっーと家を出て良樹の家に行った。
けれど、それも長く続かなかった。
放課後、部活に行こうと思ったが、帰宅部のみんなは楽しく帰る。
「なんか私、身長146センチだから、頑張っても無理だわ」
と感じた。
ものすごく悩んだ。
うちの両親は毎晩、ケンカ。
「なんか嫌になった。部活も学校も」
そして心に決め、良樹に部活を辞めたことを話した。
そしてみんなと遊ぶことが多くなり、楽しい毎日になった。
良樹は
「学校辞めるなら、もう付き合えないよ」
「うん、今までありがとう。楽しかったよ」
本当にさよならをした。
「さよなら、大好きな良樹」

3年後、良樹と同窓会で会った。
自然にハグした。
「まみ…」
「良樹」

終わり

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