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#6 わたしだけのプチヒュッゲを見つけよう!~【第2回】学習会からの気付き~

「HYGGEから考えるヘルスケアアートとウェルビーイング」という名古屋ヘルスケアアート主催のセミナー全5回のセッションのうち、今回は8月22日に行われた第2回学習会で学んだことについてご紹介します。

・わたしにとっての「HYGGE」な環境とは?

2回目の学習会では、書籍『ヒュッゲの365日』のCHAPTER 2/ ヒュッゲについて話しましょう(p.22~43)をテーマとして、
「あなたにとって“HYGGE”な環境とは?」
「“HYGGE”を日々の生活で味わう為には、どうすればよいか?」

について対話を行いました。
ヒュッゲを日本語で表すのは難しい、という話から始まり、日々の生活の中で、ヒュッゲな時間・空間を見つけていくことの大切さについて、
参加者それぞれのエピソードから紐解いていきました。
その中で、特に印象に残ったエピソードを2つご紹介します。
後半では明日からできるヒュッゲについて、森口先生から教えていただいた素敵なアイディアをご紹介します。

・患者としての視点~入院中のプチヒュッゲ~

ある参加者の方が、ご自身が入院されたときに、移動販売のカートが来て、好きなお菓子やスイーツを買えるのがすごく嬉しかった。そして、同じ病室の方と病室の窓から夜景を眺めながら、お茶をしたり、おしゃべりをしたりすることが、癒やしの時間であり、プチヒュッゲな時間だった、とおっしゃっていました。

入院中という制限された空間の中で、好きな物を楽しめるのは、まさにヒュッゲだなと感じました。
この話をきいて、私自身、出産で入院したときに、病院食がすごくおいしかったこと、移動販売で買ったスイーツがめちゃめちゃおいしかったことを思い出しました。

療養中という自分で自分の事が自由にできない状態だからこそ、ちょっとした楽しみが普段の何倍も楽しみに感じる患者の視点だから気付くことができるヒュッゲな瞬間だなと思いました。

・コーヒーの香りとともに味わうヒュッゲな時間



グループディスカッションのとき、あるアーティストの方が、ご自身のお子さんが療養中で日々が忙しい中、休日に家族みんなでコーヒーを入れる時間にヒュッゲを感じると話されていました。
豆をひくところから、時間をかけて、部屋いっぱいに広がるコーヒーの香りを楽しみにながら、1杯のコーヒーを味わう。コーヒーを入れるまでの時間もヒュッゲ。豆をひく音もヒュッゲ。そして、コーヒーの香りと味とともに広がる家族の笑い声。そんな五感で感じる心地よさ全体がヒュッゲなのかもしれない。と、このエピソードをきいているだけで私自身、ほっこりとした気持ちになり、ヒュッゲを感じました。

この2つのエピソードを通して、日々の暮らしの中で、自分にとってのプチヒュッゲを見つけることの大切さを感じました。

・明日からできるヒュッゲ~「これって、ヒュッゲだね」と口にしてみよう~

ヒュッゲ・アルバムが作れるといいな♪と思いました

ヒュッゲとはなにか?は日本語ではなかなか表せない、という話について、参加者のお一人のエピソードをご紹介します。
その方が、「HYGGE」をGoogle翻訳をしてみると、日本語では「楽しみ」と出てきたそうです。けれども、「楽しみ」をデンマーク語にしてみると、「HYGGE」にはならない。これは、どういうことなんだろう?と思われたそうです。これをきいて、私は大変興味深いと感じました。
ここに「HYGGE」の真の意味が隠されているのではないかと感じました。
「心地よさ」は人それぞれだから、なにが「HYGGE」なのかは一言では表せないのではないか、と。
では、どうすれば、自分の「HYGGE」を見つけられるのか?
そのヒントを、学習会の中で、森口先生が学生さんとの会話を紹介しながら教えてくださっていました。

それは、「これって、ヒュッゲだね」と口にしてみよう、ということです。

森口先生が大学の授業でヒュッゲの話をした後、学生さんたちの間でヒュッゲという言葉がはやったとのことでした。
「あそこのお店って、ヒュッゲやな」
「ここで、これ食べるのって、ヒュッゲやな」
というように、日常会話でヒュッゲを使っていたそうです。

こんなに気軽にヒュッゲを使っていいんだ!私もしてみよう!と思い、ヒュッゲにまずは「気付く」ことがヒュッゲに近づく一歩だと気付かされました。こうやって、「小さな幸せ」や「自分の好き」をヒュッゲという言葉をアンテナして、「心地よさ」という心のアルバムにとどめていくことで、彩りある空間や日常が形作られていくのではないかなと思いました。

・最後に~この学習会自体がヒュッゲだね~

子育てや仕事で日々が流れていく中で、3週間に1回、2時間の学習会に没頭できること、それ自体がヒュッゲなことだなと感じました。学習会の中でも、「この学習会自体がヒュッゲだね」という言葉が出て、みんなが笑顔でうなずいていました。

そして、今回のような個々のヒュッゲ、心地よさの経験についての対話の積み重ねが、より良い療養環境について考えることにつながっていくのではないかと感じました。

それでは、また次のnoteでお会いしましょう♪

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