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水の都にて②

喫茶店を後にして私が向かった先は小網神社

私はわりと最近になって知った神社だけど、強運厄除界隈ではカリスマらしい
2年前の年末…だったと思うが、とにかく金が欲しかった当時の私は、宝くじを買って、それが当たるようにするにはどうしたら良いかを調べまくった結果、ここに行きついた

その宝くじがどうなったかは敢えてここでは触れぬことにするが、いずれにせよ東京駅からさほど遠くもないし、その時以来、来ていなかったので参拝をすることにした

ほぼ無人の休日の都内を歩き、そして、例によってGoogle先生のいう事を聞かずに道を間違えながらも到着するとまさかの行列である
しかも各方面から、小網神社目的と思われる人がちらほらと向かってくる

待つのと並ぶのが嫌いな私は即断で撤収
どうせならご利益を独り占めできるときに来た方が良かろう、という判断もあったけれど、今にして思うと、その浅ましくもせこい心根こそが宝くじの結果を左右したのかもしれない

無念の思いで小網神社を後にした私が向かったのは箱崎ジャンクション
私にとっては首都高の初見殺しのイメージしかないけど、夜景撮影界隈ではかなり有名なところらしく、日本2大ジャンクションの一つで関東では横綱級と称している人もいるくらい

私は夜景は撮れないけれど、夜じゃなくても十分面白そうだなと思って、朝に行ってみることに

例によって道を間違えながらもようやく到着
おぉ…ネットで見たことのある景色
これは昼間でも全然アリだなと思いながら撮りまくる

ちなみにこの時の写真を某SNSに載せた時に箱崎ジャンクションを
「計画性のない継ぎ足し」
とコメントしてくださった方がおられた

私にはない視点だったんだけど、その視点でこのジャンクションを見返してみると、継ぎ足しの連続でも、どうにか形にしてやろうという建造者の執念が見えてくるような気がした

世の中、意外に行き当たりばったりなものばかりである
数十年後を見据えて設計されたものなんて、世の中に一体どれだけあるだろうか
結果として問題を孕んだまま運用されているものもたくさんあるのだと思う

箱崎ジャンクションが行き当たりばったりだったかどうかは分からないけれど、ゼロから作るのとは違って、今あるものから展開させていくことは、色んな制約が伴うものではないだろうか

初見殺しではあるにせよ、何のかんので道路としての機能は果たしている
ある意味、人間の知恵と執念の結晶だと思うし、それゆえの美しさも内包しているようにも思えた

さて次なる目的地は田原町にあるカフェ、from afarさん

実はおじゃる丸に負けずとも劣らぬプリン好きの私は暇さえあれば
「都内 プリン」
と言う質問をGoogle先生に投げかけているが、その時に先生に教えていただいた一軒

開店10分前に着いたが既に並んでいるお客さんが二人
祝日なのでもう少し長い列になるかと思っていたのでこれは嬉しい誤算

いつも通りコーヒーとプリン、、、と思ったが、この日はどうにも暑かったのでグアバジュースとプリンにする

祝日なのでカップルやらグループが多いかと思ったが意外にお一人さまも多く、優雅に読書に耽る方もいるのは、何となく嬉しくなる
カフェや喫茶店というのは、やはりそういう使い方がよく似合う、と私は思う

店側も静かな時間を楽しんで欲しいという思いがあるようで、グループ客に対しては入店時に大声での会話は控えるように声かけが入っていた

そういう声かけがあっても結局はガヤガヤしてくる
けれど、店としての姿勢を明確にすることで、それなりの抑止力はあるのだろうとは感じた
それを信じているからこそ、一人の時間を楽しみに来る人が来るのだろうと思う
有名店はいくつか回ってきたけれど、ちょっと格が違うなと言う気はした

私にとっては泥くさい美しさを感じる箱崎ジャンクション
ちょっと色々アレなのでまた撮り直しに行きたい


名店from afarさんのプリン
シンプルを極めた、もはや芸術品


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