見出し画像

今週の私 6/26-7/2 「趣味は読書です」

いきなりタイトル詐欺。

今週の私どこか、今年の私。

生まれてこの方、聞かれて難儀する質問の筆頭は

「ご趣味は?」

である。

どこからが趣味なのか?という定義の問題もあれど、写真の次に思いつくのが「読書」。

とは言え、言うほど読んでるだろうか?と思ってしまう。
多分、年間で1冊も本を読まなかった年もあったような気はする。
けれど、本を買わなかった年というのは多分、1回もない。

私が好きなのは「本」であって「読書」ではなかったのだと思う。
本を買って満足してしまう。
積読といえば、まだ聞こえがいいが、恐々と本棚を眺めれば、10年以上前に買ったのに読んでない本もあるように見受けられる。

そういう自分はなんだか嫌だな、と思う。
以前、大した力量もないのに、機材だけはやたらと持っていて、それをほとんど使いもせずに頻繁に買い替えていた「写真ではなくてカメラが好き」という頃を思い出す。

「本もカメラも好きだけれど、それよりも読書と写真が好き」

でありたいと思う。

結局、どのカメラを使おうと、私の腕が上がるわけでもないことを悟って以降、無事にカメラ好きからは卒業して、今は躊躇なく、写真が好き、と言えるようにはなったけれど、本の方は相変わらず。

ひたすらに物が増えてゆくので、電子書籍に切り替えたことで、読書は身近になった。
何しろスマホさえあれば、どこであろうと読めるのである。
読書量は増えてはきていたが、単純に量が増えただけで、正直、自分の血肉に変わっていったかと言われれば、正直、そこまででもなかった。

そう思うようになってからは、趣味を問われて読書と答えることはしなくなった。

読書の可能性について光を見出したのは、去年、神保町に出入りするようになったころ。

紙の本で読む。

電子書籍で読む。

ぼんやりと感じていたこの違いを今ははっきりと感じている。

紙という媒体から伝わる情報は想像していた以上に大きく、多い。

手ざわり、うっすらと香る紙の匂い、手に持った時の重み。
ともすれば不便にすらなり得るこれらの要因は、それであるが故もあって、読書体験を体に染み込ませてゆく。

自分の足で本屋へ赴き、自分の目で見て本を選んでいると、本の方から語りかけてくることもある。

本屋によってもレイアウトは異なり、おすすめの本も異なる。
そこに本屋の個性が生まれ、本屋への思いも目覚める。

独立系の書店で、棚の全てが、自分好み、読んでみたいと思わせる本ばかりであった時のあの感動。
書店員、書店主さまとの交流…

少しでも気になった本は、誰が、誰に向けて書き、どのように評価されているかを気にすることなく、買うようになった。

内容が分からないシークレット本は必ず買うようにしている。

自分のセンサーの外にある本を、そういう形で半強制的に読むことで、センサーの範囲、すなわち、私自身の世界も大きく広がった。

気が付けば本屋にめちゃくちゃ通うようになり、そして、買いまくるようになり、そして、紙の本を読みまくるようになった。

実を言えば、この記事も含めて、読書関連の体験は書きたいことが山のようにあるのだけれど、記事にする時間があるなら、とにかく今は読書をしていたい。

今年に入って、結構、本読んでるよなー、10冊以上はもう読んでるなー、と思って、本棚だったりカメラロールとかを漁って、ざっと挙げてみたら、こんな感じだった。

ぽろぽろドール 豊島ミホ
瓶詰の地獄 夢野久作
女子高生と超短編 楠ねくす
選んだ孤独はよい孤独 山内マリコ
歌舞伎町ペットショップボーイズ ハセベバクシンオー
隣のアボリジニ 上野菜穂子
怪盗紳士モンモランシー エレナー・アップデール
ドラゴンキラーあります 海原育人
店長がバカすぎて 早見和真
時計仕掛けのオレンジ アントニイ・バージェス
この闇と光 服部まゆみ
ラッシュライフ 伊坂幸太郎
俺か、俺以外か。 ROLAND
君か、君以外か。 ROLAND
明日、私は誰かのカノジョ ①~⑭
45° ここだけの話 長野まゆみ
マジ文章書けないんだけど 前田安正
マンガ 教養としてのプログラミング タテノカズヒロ
暇と退屈の倫理学 國分功一郎
ヤクザ崩壊半グレ勃興 溝口敦
ホス狂い 歌舞伎町ネバーランドで女たちは今日も踊る 宇都宮直子
新宿・歌舞伎町 人はなぜ〈夜の街〉を求めるのか 手塚マキ
くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話 ヤマザキOKコンピュータ
ドラコニアの夢 澁澤龍彦
読解力を身につける 村上慎一
拝啓、読書家様 Akane
ホスト万葉集 手塚マキと歌舞伎町ホスト80人
華氏451度 レイ・ブラッドベリ
俳句ミーツ短歌 堀田季何
観光 ラッタウット・ラープチャルーンサップ
谷崎マンガ
残像に口紅を 筒井康隆

マンガ抜いても30冊近くある。
オーマイガー。
こりゃ、びっくりだぜ、ベイべ。

本に限った話ではないけれど、ある本を読むと、別のある本が気になり始め、それを読むことで、今度はこの本が…のようなスパイラル。

加えて、地元のTSUTAYAで3000円以上…かな?買うと新刊のTポイント10倍になるチケットがもらえるのだけれど、私の場合、まとめてドカンと買ったりするので、チケット使って買うごとにまた1枚出てきたりして、エンドレス状態。

読了ペースが購入ペースに追いつけないので、ちょっと新規購入は避けたいのだけれど、なかなか周りがそれを許してくれない。

困ったなーと思いつつも、広がり続ける私の世界に、私の頬は緩むばかり。

ようやく胸を張って言えるようになった。

「趣味は読書です」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?