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異種格闘技戦 真木蔵人vs片岡鶴太郎

1億8000万人の異種格闘技ファンの皆様、お待たせしました。

本日はドリームマッチ、サーファー代表、真木蔵人vsボクサー代表、片岡鶴太郎の 仮想 異種格闘技戦を後楽園ホールよりお伝えいたします。

(なお この話は今から20年ぐらい前に書いたものです。時代的に違和感が有るのはご容赦願います)

実況は、元サーファーのケン。解説は、田舎のサーファー界伝説の男カリ・スマクンです。


ケン 「大変なことになりました。どちらもタレントである二人が、リング上で対決することを誰が予想したでしょう。」

カリ 「そうですね。新宿コマ劇場の楽屋で2人が鉢合わせし、『ガンを飛ばした、飛ばしていない』と言い合いになり、このようなことになったそうです。」

ケン 「まあ、レベルの低い戦いになるでしょうね。ところでコマ劇場の仕事はナンだったんでしょう?」

カリ 「森光子座長の 『オンナ水戸黄門 鼻毛の奥まで』という舞台だったそうです。」

ケン 「ウワッ、見たくねェ。・・で 二人の役柄は・・?」

カリ 「真木は、地元のかんざし職人の勘当息子 波乗り助作。鶴太郎は、オンナ水戸黄門の連れの プッツン八兵衛役だそうです。」

ケン 「はあ~??」

ケン 「さあ、いよいよ二人の夢の対決が始まろうとしています。真木は、トップサーファーですから、パドリングで鍛えた丸太ん棒のような腕が武器です。一方 鶴太郎は、プロボクシング B級ライセンス保持者。ただ 一度も試合をせずに、ライセンスだけもらったという噂があります。」

カリ 「それを言ったら、サーファーは怪しいヤツばかりですから、どっちもどっちでしょう・・」

ケン 「そうですね、でも鶴太郎のあのポッコリおなかを見ると、全然鍛えてなさそうですね。」

カリ 「う~ん、見た目は真木が有利ですかね・・」


『カーン!』

異種格闘技戦 真木蔵人vs片岡鶴太郎のゴングが鳴りました。

ケン 「おおーっと 鶴太郎、いきなり両手を前にブランとさせて、あしたのジョーがよく使った 両手ぶらり作戦に出ました。(分かる人だけ分かってください)あっ 何かを言っています。」

鶴 「オニー、いいよ。オニー、その調子・・・。」

カリ 「元世界王者の鬼塚のセコンドについていた時、鶴太郎がカン高い声で言っていた言葉です。」

ケン 「真木はさすがに気味悪がって近づきません。」


ケン 「両者にらみ合ったまま1分が過ぎました。さすがにレフリーが両者に戦うよう促しています。」

ケン 「あ~ 真木がついに痺れを切らして、飛び掛りました。おおっと、鶴太郎が口から何か赤い液体を、真木の顔に吹き付けました。」

カリ 「これは赤い絵の具のようですね。鶴太郎は画家もやっていますからね・・。しかし、役者・画家・ボクサー・・どれをとっても、中途半端な才能ですね・・・」

ケン 「さすが根性無しの鶴太郎、反則でもなんでもやるんですね。」

ケン 「そして鶴太郎、今度は真木の肩に噛み付きました。えーと カリさん、鶴太郎はボクサーのはずですよね~?。」

カリ 「でも一度も試合をやらせてもらえなかったということは、協会も認めたダメボクサーということではないでしょうか。いわゆるボクシング界の広告塔だった訳ですね・・。」

ケン 「なるほど、統一教会の幹部と結婚した桜田淳子みたいなものですね。あ~、今度は真木がトランクスの間から何かヒモのような物を取り出しました。それを鶴太郎の首に巻きつけています。」

カリ 「あれはサーフボードにつけるリーシュコードですよ。絶対に切れないと言われていますが、古くなると時々切れます。シーズン前には要チェックですね。それにしても、真木も反則グッズを用意していたんですね。」

ケン 「鶴太郎は苦しそうです。目ん玉を白黒させています。しかし、噛み付いたまま離れません。異様な光景になって来ました。」


『カンカンカンカン・・・』

ケン 「おーっと ゴングが鳴りました。両者反則による失格ということらしいです。」

カリ 「う~ん 男同士の戦いとしては、とても恥ずかしい結果になってしまいましたね。」

ケン 「あっ 女性がリングに上がり、レフリーに激しく抗議をしています。あれは誰でしょうね?」

カリ 「真木の母親の前田美波里ではないでしょうか・・。しかし、いつまでたっても若いですね。還暦近いという噂が有りますが・・・」

ケン 「前田美波里が髪を振り乱して抗議しています。最初に反則をしかけたのは鶴太郎ですから、当然といえば当然です。おーっと、美波里の髪の毛がズレました。」

カリ 「あれは女性専用のヅラですね。そういえば彼女はヅラのCMをやっていますからね。髪のボリュームを気にしていたんでしょうね。」

ケン 「ヅラがずれたのを気にして、前田美波里は逃げるようにリングを降りました。」

カリ 「やっぱりミスコン上がりは、見た目を気にしますからね・・。しかし、母親の愛とはあんなものですかね・・」

ケン 「あ~、今度は前田美波里を追って鶴太郎がリングから降りました。何か叫びながら欽ちゃん走りで追いかけています。」

鶴 「お~い、美波里ちゃ~ん。一回やらして~・・、お願いだから・・」

カリ 「前田美波里は、バラが咲いたのマイク真木の嫁さんですから、人妻ですよ。人妻はいいですよ・・」


ケン 「何を言ってるんですか、でも大変なことになりましたね。次回はフォークシンガー マイク真木vs人妻キラー 片岡鶴太郎ということになりそうです。」

以上 異種格闘技戦 「片岡鶴太郎VS真木蔵人」を終わります。

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