QUEEN+Adam Lambert The Rhapsody Tour
こんにちは
架空書店「鹿書房」店主、伍月鹿です
QUEEN+Adam Lambert The Rhapsody Tour
FEB.10 Sat HOKKAIDO 札幌ドーム公演に行ってまいりました!!!
わたしは通勤に地下歩行空間を利用しているのですが、
先日、そこに大きなライブ告知が登場しておりました
行きは仕事のことや創作のことを考えながら歩いているので「ふーん、QUEENかあ」なんて無表情で通り過ぎました
その日の帰り道に「QUEEN!?!???」と二度見(笑)
その場で調べたところ、日程もわたしが休みの日
しかも、ゲストにGLAYの文字
一体なにが起こっているんだと地下鉄駅でパニック状態です
日本ツアーをやっていることも、札幌公演がもうすぐそこに迫っていることも、あまりニュースを見ないわたしには全て初耳
なんなら、ブライアンとロジャーがまだQUEENとして活動されていることや、アダム・ランバートが二人と活動していることすらうっすらと知らないにわかでしたが、QUEENの名前や曲は十分すぎるくらい知っています
そんな彼らが地元で観れる、しかもGLAYつき、というお得すぎる情報は
一応音楽好きの人間として無視することはできませんでした
決してお安くはないチケット代を睨んだあと、わたしはとりあえず、わたしの音楽好きを作ってくれた理由である父にLINEをしてみました
この言葉だけで決心しました
(父は遠方のため、日帰りができないと諦めたそうです)
今回、札幌公演はメンバーが強く希望してくださったそうです
42年ぶりの札幌ということですが、そもそもQUEENが札幌でライブをしたことがあるというのも驚き
わたし自身、旅行や映画を解禁しているとはいえ、職業柄、長期の休みを頂くのが難しいので、まだ人込みに行かないよう気を付けています
雪まつりと春節が重なり、しかもイベント事盛りだくさんの土曜日
本来ならば遠慮したい要因ばかりの日程です
でも、それでも抗えませんでした。むしろ、抗わなかった自分が誇らしい
そんな最高の一日になった記録を残させていただきます
ところでわたし、札幌ドームは行き慣れています
ドームができたときに見学ツアーにも参加しましたし、野球や就職活動で何度か行ったことがあります
高校もあのあたりだったので、道のりもよく把握しています
わたしが向かった時間は、地下鉄に乗る前からドームまでずっと誘導をしてくださる方々がいて、わりとスムーズに移動ができました
ああいう行列って、皆さんパートナーやお連れ様と行動しようとするから滞るものなんですね。一人だとするする前に行けて、またひとつ世の中の不思議を解明した気分でした
2月にしてはあったかい日で良かった、とわたしは思ってますが、実際の気温は知りません。雪があるからあったかい(道民の謎ワード)
席は三塁側寄りのバックネット裏後方、といったところでしょうか
札幌ドームのスタンド席は高い位置にあるため、前の人が立っても邪魔にならないのが普段のライブ会場との大きな違いでした
低身長人間はアリーナ席がこわい。推しだけずっと見えないというのも経験したことがあるので、スタンド席優勝……とほくそ笑みました
開演17時半ぴったりに暗転
この先一生聞くことがないであろう「前座のGLAY」という豪華なライブがスタートしました
グレイは函館に行った際にあちこちでポスターやサインを見ました
聖地であるハセストにも足を運んだので、彼らが愛されている様子が街のあちこちで見られるのが楽しかったです
逆を言えばその程度にしか知らない状態でしたが、さすがは30年活動しているレジェンドバンド
誰も置き去りにしない熱いライブをしてくださいました
彼らのライブを見ていて思ったのが、非常にファンが愛されているということ
半分アウェー状態でのライブで、セットリストなど普段とは異なる部分も多くあったのだと思いますが、それでもファンのために、会場全員のためにパフォーマンスしているのがひしひしと感じられて、すごく暖かい気持ちになりました
代表曲をもれなく披露してくれて、感動と興奮の連続
彼らが日本を代表するロックバンドであることを再認識しました
「道産子出身のGLAYでした!」にGLAYファンは「語録がでた」と崩れ落ちたというお声をあとから見ましたが、大丈夫です。GLAYファン以外の人も皆笑ってました(笑)
(※「道産子」は「北海道出身」という意味で使われている言葉です)
GLAYのあとは30分ほどの休憩時間を挟み、いよいよQUEENです
実はわたし、QALのパフォーマンスをしっかりと見るのはこれが初めてでした
しかし、全然不安はありませんでした。それだけオリジナルメンバーが選んだシンガーという信頼感は強い
また、彼のカリスマ性ある歌声とパフォーマンは存じておりましたので、むしろアダム・ランバートの生歌聴けてラッキーくらいのスタンス
ライブは、それらの甘い認識を見事にいい意味で裏切ってくれた、
濃厚な2時間強でした
オリジナルのQUEENを資料やCDでしか知らない世代のわたしが何を言っても説得力はないかもしれません
それでも、わたしが見たのは、間違いなくQUEENそのものと断言できます
英国一売れた、世界中に影響を与えたロックバンドのライブが、最高じゃないわけがない
最高の演出、最高の演奏、最高の技術
何よりもアダムの最高な歌声に心が震えっぱなしでした
子供の頃から父親が聞いていて、当たり前に映画やドラマでも使われ、誰もが知っている曲が、まるで当たり前のように目の前で演奏されているんですよ
これまで色々なアーティストのライブに行きましたが、こんな夢のようなライブは滅多にありません。楽しかったなー
以下、セットリスト等は情報をまとめてくださっている方の情報を参考にさせていただきました
ライブはMachinesとRadio Ga Gaのメドレーからはじまりました
なんならOPで流れていた音源がすでにRadio Ga Gaを思わせるフレーズの繰り返しでわくわくでした
続いて、ロジャーとブライアンのコーラスがあるHammer to Fallですでに大興奮
続いてFat Bottomed Girls、Another One Bites the Dustの好きな2曲がきて踊りっぱなし
アダムは決してフレディになり切っているわけじゃないのに、楽曲に求めている歌声が出せるのがすごいですね
アレンジをしてるわけでも、自我を押し殺しているようにも見えない
なのに自然に聞けて、本当にすごいシンガーだと思いました
パフォーマンスすることを「楽しんでいる」と表現している方がいて、非常に納得です
I’m in Love With My Carは映画「ボヘミアン・ラプソディ」でも触れられていたので、この曲かあと少しクスクスしちゃいました
こういう作った時にメンバーに呆れられた曲こそ発表したあとでずっと愛される曲になるのはグループあるあるな気がします
しかしいまでも熱いドラムを叩けるロジャーはすごい
中央ステージに派手なデコバイク(こういう表現があっているのかわかりませんが)が登場したと思ったら、Bicycle Race!!
バイクの上で輝くアダム、眩しかったです
バイクにカメラがいっぱいついてて、いっぱいモニターアピールしてくれるのもスタンド席にも嬉しいポイント
この曲のわかりやすさが、子供の頃のわたしを惹きつけたようなものです。昨年からずっとハマって見ている「グッド・オーメンズ」の中でも使われていますね
英語ネイティブじゃなくてもわかる歌詞って、愛される曲の理由のひとつでもあるのではないでしょうか
そして、期待のI was Born to Love Youです!!!!
この曲が他の曲同様に有名なのはもちろんですが、この曲を「札幌ドーム」で聞けた鳥肌は本当にすごかった
導入にも書きましたが、わたしが札幌ドームによく訪れていた時期、北海道には多くのヒーローがいました
そしてこの曲はご存じ、日本ハムファイターズの稲葉篤紀選手の登場曲にも使用されていましたね
頭の中には稲葉選手の現役時代の活躍や、優勝を飾ったシーズンの素晴らしい試合の数々がフラッシュバックしてました
一人テレビで試合を見ていたら、中田選手のホームランで自然と涙を流した日のことや
試合の流れを変えた西川選手の逆転ホームラン
新庄選手のパフォーマンスなど、いろんな思い出で震えながら聞いていた瞬間はいまでも胸が熱くなります
興奮冷めないままの I Want It All のあとは
ブライアンのアコースティックギターによるLove of My Lifeの演奏
海外アーティストのライブでは定番である、スマホライトのライトアップが自然と客席に広がっていきました
「キャンドルみたい」と言ってくれたブライアンが「魔法を使います」と囁くと、背後のモニターにフレディの姿が
本当にそこにフレディが現れたような映像とライティングは素晴らしすぎました
最近のライブでは定番の演出のようですが、初見で泣かない人いますかあれ……
なんならファンの方が撮っている映像で観返しても泣きます
QUEENは解散していない、という言葉をあとから目にしました
あれだけ存在感のあったボーカルがいなくなったあとでも、フレディはメンバーの一人であり続けるし、QUEENがいる限りフレディもそこにいるのだと思えて、何度でも胸が熱くなります
手を取り合って、Under Pressure、Tie Your Mother Downのあたりはもう胸が熱くなりすぎて座席で聞き入ってました
ただ演奏しているだけでも絶対楽しいのに、演出や構成まで素晴らしいのはずるい
1時間ちょっとで軽く演奏して帰っちゃうのではないかと思っていた自分が恥ずかしい。本当しっかりとライブをしてくださったQALの偉大さに、本当、決断してよかった……本当に見てよかった……
Crazy Little Thing Called Loveはマルーン5がカバー音源をリリースしている曲でもあります
ジェームスとジェシーのギターの方が聞き慣れているまでありますが、それのオリジナルを聞ける世界すごい
大好きなアーティストが同じものが好きとわかって嬉しいので、好きなバンドの名曲カバー大好き。もっとやってほしい
Who Wants to Live Foreverの虹、きれいでした
Is This the World We Created…? やA Kind of Magicなど、全部の曲をはっきりと知っているわけではなかったのですが、それでも世代じゃないわたしがおっかけていたわけでもないのに大体の曲を知ってるのすごくないですか
それだけ知らないうちにあちこちで流れているのでしょうね
バラードほどうっすらとした記憶になっているあたりに父の趣味が見えた気もしました(笑)
Don’t Stop Me Nowのアダムの歌声は本当によかった
現時点でこの曲が世界一うまいのはアダムだと思いました
アダムの声で音源買わせてほしい
ライブ音源なら見つけたのですが、ブライアンとロジャーが演奏できるうちにレコーディング音源絶対残してほしい
あるのでしょうか? もう少し探してみます
Somebody to Love、The Show Must Go On、Bohemian Rhapsodyの間違いないラストは圧巻
映像を使い時間を行き来するような演出は2024年ならではのようで最高
映画で見たライブエイドに自分も参加できたようで嬉しかったです
アンコールは納得のWe Will Rock You
学生時代、文化祭で絶対演奏されていたことなんかを自然に思い出す音楽の力ってすごい
ラストのWe Are the Championsは持つ曲のパワーに心の底から震える思いでした
補足として、運営がクソっていう今回の評判ですが(笑)
わたしはグッズを端から諦めていたので並びませんでしたが、GLAYの演奏中にお手洗いに立ったときや、休憩中に散歩していた際にも長蛇の列ができていたのを見ました
しかも、それがお手洗いの列なのか、グッズの列なのか、飲み物の列なのかよくわからないという……
アリーナ席のチケットでもグッズが優先で買えなかった、並んだ、というお話も聞きました
開場時間の変更や、そもそもGLAYが参加することになった背景など、いろいろと事情や都合、そしてクソな部分(笑)は確かにあったのだと思います
不愉快な思いをされた方がライブをいい思い出にされていることを祈るばかりです
あと、規制退場とあちこちに掲示があったので終わったあとも大人しく座ってましたが「まずはじめにアリーナの座席番号……」とアナウンスがあった時点でバカバカしくなって席を立ちました(笑)
コロナ禍以前の東京ドーム(マルーン5)でも、アリーナの退場は一番最後だった気がするんですが……?
あのまま待っていたら帰れたの何時間後になったんでしょう。スタンド席はけっこう勝手に帰ってました(笑)
帰りの道も遅くまで誘導してくださった方々には頭があがりません
そういうのも含めてライブ体験ですね
ドーム規模のライブ自体ははじめてだったので、この日ばかりは普段絶対に並びたくないわたしでも行列が楽しかったです
帰り道は皆「あの子(アダム)歌うまいねー」としゃべっていたのも面白かったです。確かにブライアンとロジャーと並ぶと孫みたいで可愛くみえますよねアダム
後半、ブライアンがナポレオンジャケットで出てきたときは倒れるかと思いました
ロックンローラーって歳を取りませんね!
彼の衣装には日本語が必ず入っているとか。そういう細かな情報や鮮明な映像をあげてくださる方のおかげで、ライブ後も楽しくてずっと頭の中にQUEENが流れています
いまはすっかりQALの虜という状態
過去の映像も漁って、まだしばらく余韻に浸ろうと思います
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