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創作BL「パティスリー棚岡の磨かれた銀のフォーク」

こんにちは
架空書店「鹿書房」店主、伍月鹿です

この度、kindleダイレクトパブリッシングにて電子書籍を発売することになりました!!

KDPとはクリエイター自らが商品を出品し、アマゾンで販売する仕組み。少し前から興味があって、いつか自分の小説を出したいと画策しておりましたが、ついに実現することができました

pixivにて公開していた「パティスリー棚岡の磨かれた銀のフォーク」を全面的に修正を加え、書き下ろし短編を2本追加した全年齢版です

表紙に使用させていただいた写真:フリー素材「ぱくたそ」
https://www.pakutaso.com/
表紙に使用させていただいた素材:Canva
キャラクターデザイン:篠

Kindle Unlimited会員様は無料でお楽しみいただけます


「パティスリー棚岡の磨かれた銀のフォーク」

あらすじ

「君は、私にキスしたいはずです。そうでしょう?」

第2の性別「ケーキ」「フォーク」が発見された世界。治療や抑制剤の研究も進む中、世間ではフォークによるケーキ虐殺事件が騒がれていた。
ある日フォーク性に目覚めた色内朝里(いろないあさり)は、自身の特性をコントロールできるという特殊なケーキ、棚岡杣木(たなおかそまぎ)に出会う。彼の付き人として高級パティスリーで働くようになった朝里は、決して食べることのできない極上のケーキと共に様々な事件現場に足を踏み入れることに。
カニバリズム表現のない、イケメンケーキ×忠犬フォークのケーキバースBLです

ケーキバースとは?

韓国発祥のオメガバースの派生
オメガバース作品がαとΩという攻守の立場をはっきりさせ、BLであっても結婚出産が可能である世界観という前提の上で、オメガバースにおける運命、発情、妊娠、性行為などに関するものを、様々なものへ当てはめた特殊設定(バース)のひとつです(※所説あります)
本来のケーキバースは、食う者フォーク×食べられる者ケーキが一般的です

フォークは味覚を感じなくなり、ケーキにのみ食欲を覚える
ケーキは美味しいご馳走としてフェロモンを振りまき、フォークに理不尽に襲われてしまう……というのがお決まりの展開です
ケーキバースの萌えポイントとしては、お腹が空いてしょうがないときに据え膳のように現れたケーキを、失うことになっても食べるのか、という葛藤だと思います

それを逆転させたのは伍月鹿の趣味です
ケーキバースはいまこそ作品が増えましたが、バース作品の一つとして生み出されたときは知名度も低く、ましてや立場逆転など書いている人がいないレベルのものでした
でも、わたしは、強い人が自分よりも弱い存在に組み敷かれるのを見るのが、好きなんです……

という突然の性癖暴露はさておき

ケーキバースにおいて「食べる」の解釈は作品ごとによりますが、個人的にはそのままの意味で捉えております
しかし、グロテスクなシーンや描写は作中にありませんのでご安心ください

また立場逆転の都合も含め、オリジナル設定を多数含んでおります


登場人物

棚岡 杣木(たなおか そまぎ)攻め
有名高級パティスリーのオーナー
自身も多くのコンテストで賞を獲るほどの腕が立つパティシエ
繊細なデコレーションが得意で、本場フランスに留学経験もある
祖父の洋菓子店を高級パティスリーとして成長させ、現在は市内に数店の路面店を持つ。祖父である社長に代わって経営や店舗の運営、新作のレシピ作りなどを引き受けている
ケーキ性を持つが、自身のフェロモンをコントロールできることから、まだ不明点の多い第2性の研究や関連事件の調査に積極的に関わっている

身長168センチくらい
茶に染めた柔らかな髪、人を圧倒する美人顔
甘党で、ケーキは別腹のため食事前に3つはいける
気分転換は髪を染め直すこと

色内 朝里(いろない あさり)受け
杣木の秘書兼付き人
ひょんなことから杣木と出会い、彼のために生きることになった真面目な青年
成人後にフォーク性が判明し味覚を失ったが、杣木が作るケーキなら味を感じることができる
桂岡忍路という作家を耽溺しており、行動趣向全てが作家本人、または作品の影響を受けている
杣木に出会うまでそれ以外の世界に興味がなく、もともと接客業をしていたのも忍路が贔屓にしているブランドが求人を出していたからに過ぎないが、仕事に対しては誠実

身長180センチ前後
黒髪短髪に、目つきの悪さを隠す眼鏡とフォークの鋭い指先を隠す黒手袋を常に身につけている
気分転換はランニング

飯詰(いいづめ)
第2性に関する犯罪を担当する刑事
シュークリームに目がない

堂川 物見(どうかわ ものみ)
パティスリー棚岡の秘書課所属、杣木の運転手を務めることが多い
犬が好き

釜ケ台 冬師(かまがたい とうし)
パティスリー棚岡の本店店長で、現在の棚岡メインパティシエ
長身でがっしりした体躯

小竹花(こたけはな)
事件の被害者

黒坪(くろつぼ)
事件の被害者

桂岡 忍路(かつらおか おしょろ)
「安楽椅子探偵末広」シリーズなど、キャラクターミステリー小説を多く世に出している作家
甘いものが好きで、実在する洋菓子店を作中に登場させ、味わいの感想を描写することでも有名

試し読み



後日談

後日談「熟したイチゴのフレジエ」
フォークによる連続ケーキ虐殺事件が落ち着いたあとの冬の日。仕事終わりに朝里の元へ通う杣木に、不審な客の情報が寄せられる。 杣木が朝里に執着する、まだ明かされていなかった理由の話。

年齢制限あり、DL販売 ¥500
BOOTH、Xfolioにて販売中



短編

パティスリー棚岡のガトー・フレーズに恋した瞳

気まぐれに追加予定



蛇足

もともとpixivのコンテストのために執筆をはじめたシリーズでした
その後、Kindle化のために大幅な校正を重ね、表記ゆれや漢字の開き、表現の訂正など、わたしにしては非常に細かな部分まで気を配った文章に仕上げることが出来ました
まだまだ甘いところのある鹿書房ですが、一種の区切りとして世に出すことが出来た大切な作品です

↓ X(旧アカウント)にて公開していたキャラクターシート

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