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オリジナル小説「それは不可能です、ナポレオン」

こんにちは、架空書店「鹿書房」です
こちらの記事は現在不定期連載中の「それは不可能です、ナポレオン」
関連情報のまとめです



「それは不可能です、ナポレオン」

私立二河原高校、図書局には「ナポレオン」がいる。
破天荒な局長南方(みなみがた)と個性豊かな局員の日常ミステリー。
キャラクターはナポレオン戦争で活躍した将軍や政治家などをモデルにして、魅力が詰まった彼らのキャラクターを現代日本風に描くオリジナル小説です

pixiv、カクヨム共に内容は同一です
pivixは時系列順に掲載、カクヨムは番外編を別シリーズに分けているので本編のみでもお楽しみいただけます

以降、章ごとのあらすじです(ネタバレを含みます)

1章1話「そんな言葉はフランス語にはない」

5月の頭
二河原高校図書局に入局した椿斗真が、初めて図書局の会議に参加します
喧嘩のような先輩達のやり取りに圧倒されながらも、今年度の目標立てに参加、その会議の後、図書館の前に不正に持ち出しされた複数の本が積まれているのを発見します
みかんと共に残された奇妙な本の山の出現を、局員は有名な作品になぞらえて「丸善化現象」と呼び始め「爆発魔」を探すことに

1章2話 「最も大きな危険は勝利の瞬間にある」

5月下旬
ひょんなことから見つかった犯人と思しき1年の城之修二が図書館に出入りするようになって数日
局長の南方は6月に開催される体育祭で新入局員を募集するために、部活動対抗リレーに参加することを発表する
当日、局員の体調不良により、城之が兼部していた剣道部との確執が明るみになり、図書局に新たな風が吹き込むことになった

幕間 控えめな征服者

春の展示や体育祭を経て、図書局員との距離が縮まった椿
新たな新入部員も得た図書局は新体制となり、より彼らの絆は深まっていく
6月下旬、二河原高校名物「耐久遠足」を前にして、二河原高校では風邪が流行し始めていた


2章1話「1頭のライオンに率いられた羊の群れは、1匹の羊に率いられたライオンの群れに勝る」

夏休みも間近に迫った私立二河原高校
恒例行事である耐久遠足を前に、「二河原のナポレオン」こと南方怜音は局員たちを作戦会議に招いた
インドア派が集まる図書局一行は、生徒会から出された実現不可能な問題を解くため力を合わせる

2章2話「人間の一生は過去と現在と未来から成る」

ついに耐久遠足すごろくがはじまった
「二河原のナポレオン」こと南方怜音は局員たちを率いて道の悪い登山道を意気揚々と進む
生徒会に出された問題を解くべく、局員たちは頭を悩ませる

2章3話「敗れて栄光もなく生きることは毎日死ぬことである」

耐久遠足も終盤を迎えた
「二河原のナポレオン」こと南方怜音は最後の難関である丸太の橋に挑む
普段とは異なる状況下で、図書局一行は普段とは違う顔を見せ始めていた


番外編

新校舎補習室の赤い男
南方誕生日記念。図書館内にある特別教室にまつわる七不思議

Vaincre ou Mourir
安藤誕生日記念。安藤、馬場、佐羽が二河原高校に入学する前の話

幸運の起源
馬場誕生日記念。馬場と安藤の関係の話


主なキャラクター

年齢、関係性は2話~幕間のものです
お借りしたキャラクターシートはこちら↓

椿 斗真(つばき とうま)

モデル:トマ・アレクサンドル・デュマ
大デュマの父、黒人でありながらその生涯をフランス人としての愛国心に生きた、平等主義の正義感に溢れる「ムッシュ―人情家」
エジプト遠征時にナポレオンを批判したことから帰国をすることになったが、長年ナポリ王国に監禁されたことで報われない死を遂げる
死の天使「アズラーイール」に例えられる美丈夫

物語の語り手として、ナポレオン信者ではないデュマ将軍を選びました
ひねくれもので常に周囲を観察し、授業中には何やら熱心に書き物をしている彼から見た「デュマ将軍が見れなかった世界」が、作品の裏テーマとなっています


南方 怜音(みなみがた れおん)

モデル:ナポレオン・ボナパルト
コルシカ島出身の冴えない軍人から、革命の混乱期に皇帝まで上り詰め、ヨーロッパ中を支配しようとした戦争と政治の天才
それまでの軍隊の在り方やフランスの体制を大きく変え、その強大すぎる力や影響力から流刑となり孤独な死を迎えたが、その後伝説としていまなお世界中で人気がある歴史人物の一人

物語の中心であり、厄介者でもあり、人気者でもあります
独裁者としてのイメージが強いナポレオンの周囲には、大勢の優秀な人間が揃っていました
そんな個性も強い面子を束ねていた姿を描く為、友人思いの問題児ができあがりました


馬場 ジャン(ばば)

モデル:ジャン・ラップ
ナポレオンの副官を14年務め、多くの勲章を授与された将軍の一人
本来、元帥でも伯爵でもなく注目される立場の軍人ではなさそうではあるのに、ナポレオンの命を数度救ったことや、ナポレオンから贈られた銃が現在もフランスに残っていること、パリの通りやコルマールに残る銅像などで現在も名が霞むことのない稀有な存在
彼が中央に描かれたアウステルリッツの絵画が、ナポレオン戦争画の中でも特に有名

ナポレオンに付き従い、彼を宥める役目だったという実直で自由奔放なラップ将軍には、面白いエピソードが無数に残されています
ナポレオンに「不可能です」と告げる役目として、盲目ながら冷静な判断ができる裏の語り手としてのキャラクターです
ラップ将軍は作者の推しです


今後の展開

3章、文化祭編はアウステルリッツ
最終章はワーテルローを描くことになるでしょう
まだ予定ですが、いつか完成を夢見て研究や執筆を重ねたいシリーズです

皆さまに少しでも愛していただける作品になるよう、尽力いたします

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