プロダクトオーナーの挑戦: ペルソナの再定義とイシューの捉え方

okaneです。
今週は、プロダクトオーナー(PO)としての学びや気づきを共有します。
新たに学んだことを自分自身にしっかりと定着させるために、インプットをアウトプットすることが目的です。
そして、同じ舞台に立ち、同じようにプロダクトオーナーとして挑戦している方々に対して、少しでも参考になる情報や視点を提供できればと思います。


ペルソナの再定義

この2週間、私が取り組んだ主な課題は、ペルソナの再定義とイシューを捉えることでした。
まずは、ペルソナの再定義についてです。
以前からペルソナを持っていましたが、社内でその認識にずれが生じてきたことから、現在のペルソナを再定義することにしました。

ペルソナの認識を全員で一致させることは、思った以上に難しい課題でした。
それぞれのチームメンバーが持つ視点や経験、理解の深さが違うため、一つのペルソナに対して全員が同じイメージを持つことはできないと感じました。

何を定義するのか?

ペルソナに対して全員が同じイメージを持つことができないのであれば、何に対して認識を統一するのか?という疑問が生じると思います。

答えは、「基準」です。

なぜそのペルソナを定義しているのかの基準を全員で認識を統一する必要があります。
基準を統一する目的は、PDCAを回すためです。
PDCA(Plan-Do-Check-Act)とは、計画(Plan)を立て、それを実行(Do)し、結果を検証(Check)し、改善・改良(Act)するというサイクルのことを指します。
このサイクルを回すことで、プロダクトは進化し、成長していきます。

ペルソナを定義する基準とは、具体的には、そのペルソナがどのような課題を抱えているのか、どのような価値を求めているのか、どのような行動を取る傾向にあるのかなど、そのペルソナの特性や行動パターンを理解し、それを基にプロダクトの開発や改善を行うための指針となるものです。

この基準を全員で共有し、認識を統一することで、チーム全体が同じ方向を向いて行動することが可能になります。それぞれが自分の解釈でペルソナを理解し、それに基づいて行動していると、チーム全体としての一貫性や効率性が失われ、PDCAサイクルも滞りが生じる可能性があります。

しかし、基準を共有し、それに基づいてペルソナを理解し、行動することで、PDCAサイクルはスムーズに回り始めます。計画はペルソナの課題や求める価値に基づいて立てられ、実行はその計画に従って行われ、検証はペルソナの反応や行動を観察することで行われ、改善・改良はその検証結果に基づいて行われます。

このように、ペルソナの基準を共有し、それに基づいてPDCAサイクルを回すことで、プロダクトはユーザーの求める価値に対応し、進化し、成長していくのです。

イシューを捉える

次にイシューを捉えることにも取り組みました。

社内からシステムへの改善要望が次々と出てきます。
これは、プロダクトに対する関心の表れであり、良いことだと感じています。
しかし、それらの要望をそのまま実行するのではなく、全体像を見据え、どの部分が実際の問題であるかを常に考え続けることが重要です。
全体像の中から何が課題かを考えること、つまり要望の背景に潜んでいるイシューを捉えることが重要です。
イシューを捉えないまま要望通りに物事を進めると、本当に解決しなければいけない課題を見逃すことがあります。そのため、誰よりもその業務を理解し、全体像を捉え、イシューがどこであるかを考え続けることが重要だと感じています。
そのためには、まずは要望の背後にあるイシューを見極めることが必要です。
そのイシューを解決するためには、それをより小さなサブイシューに分解し、それぞれに対して解決策を考えることが求められます。
このようなプロセスを通じて、真の課題解決に繋げていくことが大切です。
イシューはまだ見つけられていないため、イシューを分解しながら真の課題を見つけられるよう、来週以降も取り組んでいきます。

まとめ

この2週間でペルソナの認識を合わせる難しさとイシューを捉える重要性を感じました。
ペルソナの認識を合わせるというのは、チーム全体が同じ目線でプロダクトを見ること、同じ価値観で取り組むことを意味します。
それは容易なことではありませんが、その難しさを乗り越えた時、チーム全体の一体感や効率性が飛躍的に向上すると感じました。

一方、イシューを捉えるというのは、表面的な要望や問題ではなく、その背後にある本質的な課題を見つけ出すことを意味します。
正確にイシューを捉えることができた時、その解決策はプロダクトの価値を大きく高めることにつながります。
これらの経験を通じて、プロダクトオーナーとしての視点を深めていきたいと思います。


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