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#4 スキークラウンホルダーインタビュー「30歳からのスキーの上達の伸び率は日本一だと思います。」【小川慎太郎さん】

【今回のクラウンホルダーは…】

CH登録者数約7000人のYouTuber「えりたろう39」としても活躍する小川慎太郎さん。

20代まではスキーに対しての義務感が強かったと言います。しかし大ケガを機にスキーへの取り組み方が大きく変わったんだそう。
「30歳からスキーを本気でやりだしてそこからの伸び率は日本一だと思います。」と語る小川さんのスキー観に迫ります。


【クラウンホルダーにこんなこと聞きました!】


①クラウンプライズの合格証を見せてください!


 ②いまの年齢を教えてください。

→37歳

③お住まいはどちらですか?

→愛知県

④初めてスキーしたのはいつですか?

→小学1年生
 
Q:子供の頃のファミリースキーは年間どれくらいされていたんですか?
→スキー自体はファミリースキーで年に1,2回、3泊4日で行ってたくらいですね。なので年間滑走日数は小学校まで毎年5日くらいだったかんと思います。中学時代は泊りはなくなりましたが、日帰りで10回程度いってましたね。高校の時はほとんど行ってなかったですね。高校3年間で数回程度だったかと思います。
 
Q:中学・高校の部活/スポーツ経験について教えて下さい。
→小学校から高校までサッカー部でしたね。
 
Q:大学時代はいかがでしたか?
→サッカーサークルに入ったんですが、あまり合わなくてすぐやめてしまいました。

⑤スキーを本格的に始めたのはいつですか?

→20歳
大学でサッカー部を辞めて、でも、大学で何かやっといた方がいいなと思ったんです。就職のこともあるので。で、その時に「スキー少し出来るな」と思って、2年生の時に1人でスキーに何回か練習しに行ったんです。中学の時に2級を取ってたので、1級チャレンジしてみようかなと思ったんです。
 
Q:ちなみにこの頃ってスノーボードが流行ってた頃かなと思いますが、興味はひかれませんでした?
→周りにスノーボードをやってる人がいなかったというのと、数回ボードもしてみたんですが、スキーの方が滑れるからスキーの方が楽しいなと思いましたね。

⑥-1 2級とったのはいつですか?/どこで取りましたか?

→14歳で、鷲ヶ岳スキー場
 
-2 何回目のチャレンジですか?
→1回目

⑦-1 1級とったのはいつですか?/どこで取りましたか?

→20歳
 
-2 何回目のチャレンジですか?
→5回目
 
Q:1級取られた時のエピソードをYouTubeで拝見しました。1級を手土産に大学のスキー部の門をたたき、入部後のアルペンの合宿に、39,800円の板に、キスマークのウェア、ニット帽で参加された話がありましたが、そもそも当時はアルペンだったり、基礎スキーだったり、スキーの競技分類はご存じだったんですか?

→いや、何やるかとは全然知らなかったです。「競技スキー」ということ自体よく分かってなかったですね。「1級を取ったから俺って上手いだろう、じゃ、スキー部入ろう」くらいの感じでした。
 
Q:大学の部活はノルディックなどの分野はなかったんですか?
→ありました。でも、人数がとにかく少なくて全員で6~7人しかいませんでした。その内、ノルディックが3人、アルペンが3~4人という感じでしたね。僕は夏ごろに入部したんですが、他の部員とはキャンパス内を含めて会わないんですよね。スキー部といってもそれぞれが活動しているような感じで。ただ、そんな中でも数回あったことのある先輩に「とりあえずここで合宿やってるから、それにいってこい」と言われて、参加したその合宿がアルペンの合宿でした(笑)。
 
Q:先ほどの小川さんの装備だとかなり浮いたんじゃないですか?
→浮いてましたね。周りはみんなガチガチのレーサーで、ヘルメットかぶってワンピース着てだったので。
 
Q:その状況はかなり試練だなと思いますが、それでスキーが嫌にならなかったんですか?
→全然楽しくはなかったですね。それにスキー部にいる以上は大会に出ないといけなかったので、最初は義務的な感じでスキーをしてましたね。
 
Q:とはいえ、大学4年間スキーを続けられてるんですよね?段々楽しくなってきたんですか?
→そうですね。1年目は義務感でやっていましたし、アルペンスキー自体はあんまり面白くなかったですけどね。さっきの「合宿行ってこい」と言ってた2個上の先輩がその後も結構面倒を見てくれたし、人間関係的に部活が面白くなってきたのと、スキーの上達が楽しかったというところだと思います。
 
Q:その頃は基礎の分野はまだやられていなかったんですか?
→アルペンがメインでしたが、基礎の大会にも出ていましたね。
 
Q:大学時代の滑走日数はどれくらいだったんですか?
→2年生の時はほとんどいってなかったですね。で大学3年の時に、今所属しているDoingというクラブ兼お店が、そこが独自で学生を集めて合宿をやっていて、そこで結構合宿いって練習していましたね。北海道行ったりとか。普段は奥美濃とかで滑ってましたね。それで大学3年生の時にだいたい50日くらい、4年生の時には卒業も就職も決まってたので70日くらい滑ってましたね。
 
Q:大学の時は成績はどうでしたか?
→一回だけですが、大学4年の時にアルペンの大会でポイントを取りましたね。中部インカレの1部リーグで8番か9番だったと思います。あとは3月の東海地区の学生の基礎スキーの大会で4番とかそんな感じでしたね。

⑧-1 テクニカルとったのはいつですか?/どこで取りましたか?

→28歳で、高鷲スノーパーク
 
-2 何回目のチャレンジですか?
→1回目

⑨-1 クラウンとったのはいつですか?/どこで取りましたか?

→29歳
 
-2 何回目のチャレンジですか?
→1回目
 
Q:就職した翌年の時の大会でも、愛知県予選で35位になっていますよね?
→そうですね。200人くらい出てたのかな。
 
Q:それは相当凄いですよね。大学卒業時点では所有されているのはまだ1級ですが、下の順位の人には指導員、クラウンの方もいらっしゃったのでは?
→いたと思います。
 
Q:この滑走日数・キャリアでその成績は驚異的だと思うのですが、周りの人から「お前うまくなるの速いな?」と言われたことはありませんか?
→最近言われるようになりましたね。就職してから1年目が滑走日数が10日くらいで、その翌年から27歳くらいまで5日~10日くらいの滑走日数でしたね。
20代の頃はまだスキーに対して義務感もあったし、関東に住んでたというのもあって、なかなかそんなに頻繁にはスキーにはいけなかったですね。
でも、28歳の時から頑張りだして、そこから週末全部70日くらいをスキーに捧げていましたね。
 
Q:スキーに対して本気でなったきっかけは何かあったんですか?
→29歳の時に靭帯を切ったんですね、スキーで。春くらいだったかな、手術して入院しました。
そこからですね、一生懸命になったのは。体のメンテナンスも気を使いだしたし、煙草もやめました。筋トレ、ランニングも始めました。その前後で体重は10キロくらい違いますね。今、思えばだらしない生活してましたね、毎日飲んでましたし(笑)

⑩年間滑走日数は何日ですか?

→150日
 
Q:現在は年間滑走日数が150日ということですが、会社員はいつまで続けられてたんですか?
→今でも会社員ですよ。150日というのはピスラボを入れてですね。でも全てのシーズンの全ての土日、お盆、冬休みもシーズン終了の5月くらいまで全部スキーですね。

⑪ホームゲレンデはありますか?/どこのスキー場ですか?

→岐阜県ほおのき平スキー場

⑫スキーにはどうやって行きますか?車/電車/バス?

→車

⑬定宿はありますか?

→ペンションいしみず

⑭普段は誰と行きますか?

→家族

⑮クラブやサークルには入っていますか?

→入っています

⑯レッスンは受けていますか?特定のコーチがいますか?

→レッスンは受けている
 
Q:奥様は有名なスキー一家の方かと思いますが、出会いのきっかけは何だったんですか?
→出会いは愛知県の技術戦の予選でしたね。28歳の時から付き合い始めていますね。大学の部活を卒業してからDoingにお世話になってたんですが、そのDoingが使ってる宿が妻の実家だったんです。そこでナンパされました(笑)
 
Q:奥様はスキー一家の出身ですが、奥様の方がやっぱりスキーはお上手だったんですか?お付き合いする上で気後れみたいなものはありませんでしたか?
→今でも彼女の方が上手です(笑)。気後れは全然なくて、それよりも、自分を応援してくれたことへの感謝の気持ちの方が強いですかね。動画を撮って、それを見せながら上達のサポートをしてくれたので。妻の兄の石水デモもレッスンしてくれますし。
 
Q:全日本にも出られている奥様が八方でクラウンを受けられていて、小回りで-1で落ちられてますよね。あれはどう見られましたか?
→厳しいと思いましたね。あれで落ちるとなると誰も受からんだろ!と思いました。実際にあの時、受かった人はいなくて、一番惜しかったのが妻なんですよね。あの滑りは他のスキー場なら加点合格のレベルだと思います。


⑰年間スキーに使うお金は?

→100万円
学生の時はクラブのDoingの知り合いが出来て、そこの先輩から安く板を譲ってもらったりしてました。なので、道具代が毎年5~6万円くらいですかね。スキーにいく旅費や宿代、エントリー費、リフト代は全部部費で出てたので、部費以外でかかったお金っていうと、毎年10万円も使ってないと思いますね。板は高かったので別途買っていました、それ以外は部費で申請すればお金が出てたんですよね。

⑱スキーをするために仕事や家族の理解を得るように工夫していますか?

→家族もスキーをする為、スキーに行く事は特に問題ありませんが、子供が1歳の為、交代交代で面倒を見ながら滑走をしています。
 
Q:これだけスキーをされていて、会社の人も理解していただけるもんですか?
→スキーをしているのは土日なので、特に何か調整してもらったりというのはないので、文句は言われないですね。
 
Q:YouTubeの活動も会社の人は応援されているんですか?
→会社の人は自分のチャンネルを知らないですね。ただ、YouTubeはSNSだと思うので、「SNS何かやってる?」と聞かれたらYouTubeやってますと答えるだけですね。

⑲クラウン取ってからスキーへの取り組み方/楽しみ方は変わりましたか?

→全日本スキー技術選に挑戦中。これまで全日本に5回出ています。
 
Q:全日本の大会出場の話を聞いても、やはり上手くなるのが早いんだなと感じました。
→自分でも特殊な例だとは思います。なかなかこうは伸びないですよね。僕自信があることが一つあって、30歳の時からスキーを本気でやって、上手くなった伸び率では、僕が一番だと思うんですよね。
 
Q:(本格的にスキーを始める前の)昔の友達と温泉入ったり、食事やお酒を楽しみながらのレジャースキーをしたいと思うことはないですか?
→それもないですね。というのもその楽しみ方はクラブ員の人たちとで出来てしまうので。もちろんみんなスキー場では練習がほとんど主なわけですが、大会終わったりすると、宿1軒借りてみんなで飲んでというのはあるので、それでその楽しみは満たされちゃいますよね。
 
Q:学生時代からの知り合いでスキーを辞められた方っていますか?
→いますね。そのほとんどが社会人になるタイミングで辞めてますね。愛知県からスキーに行こうってなるとやっぱり遠いですよね。奥美濃の方にしたってボーダーが多いので「スキーの練習」という意味では適切じゃないし、そうなるとやっぱり遠くなってしまう。で、それは泊りが前提になってきて、そうすると、仕事休めない、お金がないと色々ハードルが出てくるんですよね。学生時代とでスキーへのスタンスというか向き合い方がどうしても変わってしまいますよね。
 
Q:小川さんが今後スキーをやめることってありますか?
→もうないと思いますね。ここまで続けてきたというのもあるし、スキーを盛り上げていこうという立場だと思ってるので。
 
Q:これからYouTubeでどんな層に新たにスキーの楽しさを伝えたいですか?
→やっぱり幼児、小学生、まだスキーをやったことのない層ですね。そこが「スキーって楽しい!」って思えば、その親世代にも影響が波及するかと思うので。
 
Q:いわゆるスキーマニアの方々は対象ではない?
→マニア系はやっぱり少数派ですからね。クラウンを目指す人たちってそんなに多くないと思うので。まずは「スキーって楽しい」そう思ってもらえる層にアプローチしたいですね。

【スキークラウンホルダーのアンケート回答まとめ】※年齢は2023年1月時点

【スキークラウンホルダーのキャリアまとめ】

【スキークラウンホルダーの話を聞いて…】

これまでインタビューに対応していただいたクラウンホルダーの方と比べて、クラウン取得までの滑走日数がかなり少ない小川さん。20代前半まで「義務感でスキーをやっていた部分があった」というのは意外ですよね。現在のスキーの楽しさを発信するYouTube活動の背景には、このことも少なからず関係しているのかもしれませんね。

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