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自分に手紙を書きたくなった日の部屋

自分へ

私は大好きな人、大切なもの、自分の側にあって欲しいものほど壁を作り追いやってた。拒否されるのが怖く、受け入れてもらえないことが嫌で、踏み込まず、受け入れずいつも自分からその場を去っていった。諦めるように、鼻から自分には縁がないもののように。
そうやってたら独りが多くなったけど、心地よかったし、リラックスしてくつろげて、楽しさもあった。時たま寂しさを感じることがあっても波のようなものとそこまで引きずられていく事もなかったし、思いっきり泣けば済んだ。
人と関わることは得意ではないけれど、困るほどではないし、プライベートな付き合いはほとんどしないが、どれも進んで選択していた事だった。

知ってるよ。そのほうがあーだこーだ考えない。他人の顔色伺わないで済むし、傷つかない気がしてたからそれを選んでた。あまりにも長いことやってたら慣れちゃったみたい‥。

だけどそんな私にも家族ができた。そんな選択肢が自分にあったことが嬉しかったし、私と一緒に生きていくことを選んでくれた人がいた事も嬉しかった。それから望んだとおり子供を授かって、無事に生まれて来てくれた。最高のシチュエーションで幸せだった。

なのに、私はまた大事なものから去ろうとしてた。昔味わった嫌な記憶が再現されていくようになって、傷付きたくなくて、逃げたくて、自分の創り出した現実がまたこれなのって嘆いた。私は何を直せばいいのかも、どうすればいいのかも段々わからなくなった。私は”家族”に縁が無いんだなんて思いが湧いて、自分が力無く小さな存在になっていくのを感じた。そうしたら自分を責める方に思考が引きづられて、存在を否定するような言葉が頭を飛び交った。「こうなりたくない」気持ちと攻め合いながら踏ん張る気力がなくなって疲れていった。


でもね、踏みとどまったよ。どこに行っても同じだってわかったから。だからここで素直になるって、諦めないって決めた。自分の為に。
そしたらね、そこに、無視してきた自分、本音を押し込めてきた自分がいたの。分かってほしくて、愛して欲しくて、無視しないでって叫び続けてた自分が。

自分が自分に貼ったレッテル。思い込み、刷り込み、どこでそんなものくっ付けたかなんてわからないけど、もう要らない。自分をそんな存在にして、そう扱ってきた。だからこれが私の創ってきた現実なんだと認めざるを得なかった。悲しくて、苦しくて、叫んだ。それから自分に謝り続けてた。
これ以上傷つけるのはやめよう。本当に長いことごめんなさい。

遅くなったけどそんな在り方選ばせてしまってごめんなさい。
今更だけど、大事なものは大事にして欲しい。大切な人は愛して欲しい。自分から離れていくなんてやめて欲しいな。寂しいし悲しい。
怖かったのもわかってる。たくさん傷ついたのも知ってる。でもそんな自分にダメ出しした私が一番酷かった。
ごめんなさい。

知ってるか(笑)自分だもんね。
だけど改めて自分に手紙を書きたくなった。
辛い思いさせてごめんなさい。
それでも、手を繋いで今まで歩んできてくれてありがとう。私のこと見離さず諦めず声を上げ続けてくれてありがとう。

私、自分を好きになりたい、自分を愛したいってずっと思ってきたけど。多分もう、自分が好きだし、愛してる。素直になれず酷いことしてきたけど、気が付く度にやり方改めていくよ。
これからもよろしくお願いします^_^




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