希望の光

 ~耀く夕陽に思いを馳せて~


昨年末の最後に見た夕陽。
雲の形を浮かび上がらせ、建物の影を作り、1年を終えていくその最後の瞬間でさえ、自身の煌めきで周りに光を届けている。
明日への希望の光を纏う姿は、何とも言えない憧れであった。

新しい年を迎えて 19日目。

今年の目標を立てつつ実行できない自分にガッカリしたり、年末年始の休み明けで仕事に気合いが足りなかったり…
そんな意思の弱い自分と向き合いながら過ごす日々。
自分の人生を心ゆくまで楽しみ、使命を全うし、耀き続けて生ききる。
「私は最期まで光を届けられるだろうか。」と、この夕陽を思い返す。

近頃、不適切な保育のニュースが報道されている。この仕事に長年携わっていて、本当に信じられない思いであると同時に、当事者である子どものことを思うと、今すぐ側に行って抱き締めたい気持ちだ。

何故、何故、何故なのか。
子ども達と共に時には笑い、泣き、色々なことを考え、学ぶことができる。子ども達は私たち大人が想像もつかないようなイマジネーションを持っている。そんな子どもの世界に触れられるだけで喜びがある。
子ども達の笑顔だけで幸せな気持ちになれる。素晴らしい仕事だ。

どの保育者も同じような思いを持って、保育者になったはずであり、いつから子どもを支配しようとしてしまうのか。どうして思いどおりにならないストレスの矛先を子どもに向けてしまうのか。

そもそも、自分の日常や人生が思いどおりにならないのは誰のせいでもなく、自分の心の持ちようではないのか。何をもってして幸せというのかは、その人自身による。

「しあわせは いつも じぶんの こころがきめる」

相田みつをさんの言葉が胸に響く。今、自分が手にしているものの有り難さ、価値、幸せ。見つめ直してみよう。

少し話がズレてしまったが、保育園での仕事の素晴らしさは人生をかけるに値すると思っている私にとっては、子どもに対して不適切な言動は許せないことである。
ストレスや業務負担の大きさが問題であれば、人員配置の問題や業務軽減に対して、皆で声をあげれば良い。

子どもが未来に希望をもち、逞しく生きていく力を獲得していくためには、周りの大人が生き生きと人生の楽しさを伝えていかなければならない。

私はあの夕陽のように、自分の人生を心ゆくまで楽しみ、使命を全うし、耀き続けて生ききる。私と関わった子ども達が「生きるって素晴らしい。」と、そんな風に感じる希望の光でありたい。


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