気象予報士試験対策 学科 専門知識 早期注意情報 警報級の可能性
警報級の現象が5日先までに予想されているときには、その可能性を「早期注意情報(警報級の可能性)」として、[高]、[中]の2段階で発表。
[高]可能性が高いことを示す
[中]可能性は高くないが一定程度認められることを示す
主な対象となる現象は、台風、低気圧、前線などの大規模な減少に伴う大雨等で、2日から5日先までが「早期注意情報(警報級の可能性)」の対象となります。
発表は毎日11時と17時に行います。対象区域は府県予報区となります。
では、明日(翌日)の場合は?
この期間が短い場合の現象の対象は
積乱雲や線状降水帯などの比較的小規模なスケールの大雨が上記の対象に加えられます。発表は毎日05時、11時、17時に行います。対象区域は一時細分区域となります。
「高」が発表されると、危険度が高まりつつあり「警報に切り替える可能性が高い注意報」や「予告的な府県気象情報」がすでに発表されているか、まもなく発表されることを意味しています。
「中」が発表されると、可能性は高くないものの命に危険が及ぶような警報級の現象となり得ることを意味します。直ちに避難等をする必要はありません。予鈴と考えておけば良いそうです。
最近の報道(特に気象番組)を見ていると、河川の増水ではわずか30分程度で一気に逃げ場を失う道路冠水が起きたりします。心積りのために活用するようにしています。自家発電装置や太陽電池の蓄電をしているご家庭などは問題ないでしょうが、夜間に停電したら家の中でさえ、大きく行動が制限されます。
🔴早期天候情報
10年に1回程度しか発生しない著しい高温や低温、降雪量となる可能性が、通常よりも高まっている時に6日前までに注意を呼びかけるものです。
6日〜14日先までを対象期間とし、この期間中の任意の
5日間平均気温がかなり高いとかなり低いとなる確率が30%以上になるか、
5日間降雪量がかなり多いとなる確率が30%以上になると見込まれる場合に発表されます。
🔴2週間気温予報
週間天気予報より先の2週目の気温の目安が発表されています。
10日先を中心とした5日間(8〜12日先)の平均気温が平年と比べて
5段階(かなり高い、高い、平年並、低い、かなり低い)で示されています。
🔴熱中症警戒アラート
気象庁と環境省が共同で発表するものです。「警報」ではありません。
熱中症の危険性が極めて高くなることが予測される場合に発表されます。
発表対象区域は府県予報区等を単位(58箇所)としています。
暑さ指数(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature)算出地点において
日最高暑さ指数が33以上と予測された時に発表されます。
発表の時期は前日の17時頃と当日の5時頃です。
熱中症警戒アラートの情報提供期間は毎年4月第4水曜日17時から
10月第4水曜日5時までです。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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