コンサルタントについて感じること

コンサルティング業務に携わっている人を最近よく見かける。売り上げをアップさせる方法を教えるコンサル、人生で成功するのを手助けするコンサル、ネット上での集客を手助けするコンサル、人気のある講座を作ることを手助けするコンサル等である。コンサル料であるが、かなり高額である場合もある。

あるネットの情報によれば、怪しい職業第1位はコンサルタントであるようだ。確か怪しい職業第2位は占い師だった気がする。コンサルタントは無資格でもなれるので、事実上誰でもなれると言っても過言ではない。弁護士の先生は超難関の司法試験に合格しているので、実力があるとみなされるのだが、コンサルタントは何をもって実力があるといえるのか判断できない。

最近は弁護士の先生でも無料相談に力を入れている方が多い一方で、無資格のコンサルタントが高額な講座を販売しているのを目の当たりにすると、何とも言えない気分になってくる。弁護士の先生であっても、昨今の日本経済の状況を踏まえて身の程をわきまえているのだが、無資格のコンサルタントが身の程をわきまえていないのは変だ。

日本経済は約30年間成長が止まっており、近年は優秀な人が努力をしても報われないことが多い。高学歴で高いスキルを有している人であっても、低収入で苦しんでいるケースは多いようだ。このような状況を鑑みると、派手なこと・うまいことを言って宣伝するコンサルタントに相談したくらいで簡単に事態が好転するとは思えない。

派手な実績を掲げていたとしても、コンサルタントは怪しいと思われても仕方ないのかもしれない。最近はネットやYouTubeで検索すれば、売上アップの方法、集客の方法、人生で成功する方法等に関する情報を無料で手に入れることができるので、わざわざバカ高いコンサル料を支払う必要はないのではないかと感じてしまう。高額なコンサル料を支払うという行為と新興宗教に献金するという行為は似通っていると思えてしまう。

実際にコンサルタント業に携わっている人にお金を払ってサービスを受けたことがあるが、コンサルにわざわざお金を支払う必要はないと思った。ネット等で情報を集めて、自分自身で試行錯誤する方がよいと思う。そもそも本当に「成功する法則」を知っているのなら、これを絶対に人に教えないはずだ。なぜなら、「成功する法則」を非公開にして独り占めすれば、独り勝ちできるからである。無資格者やスキルのない人間に高い報酬を支払う必要はない。