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畝作り

今日は朝から良い天気で、畑仕事に本格的に取り組めました。
田んぼは連日の雨で水浸しになり、耕すには条件が悪いので次回に回すことにしました。

今日のメインの作業は、畝作りと決めていましたが、昨日の作業で気になっていた水の対策、畑には不必要になるあぜ波シートの除去など、結構手間がかかる作業がありました。
また、畑作業に必要な耕運機や鍬、スコップなどの準備にも手間がかかりました。

耕運機運搬にも軽トラが活躍します。

今回の畑は、吉田俊道さんが提唱する「菌ちゃん農法」という方法で作業を進めます。
「菌ちゃん農法」とは何とも可愛らしい名前ですが、理論上はなかなか面白い農法で、興味のある方は調べられると良いかと思います。
植物の生育に必要な窒素分を、微生物の力を借りて空気中から取り込む仕組み、埋め込んだ木から微生物に必要な炭水化物を補給しミネラルも補給する仕組みなど、とにかく面白さを感じました。
何より畝を一度作ったら何年も使える、肥料を与える必要がないなど、面倒な作業が省けそうな農法なので、普段の管理が面倒で畑を避けてきた私には魅力的です。
ただ、その準備が大変で、この土木作業を終わらせないと先に進めません。

「菌ちゃん農法」は畝作りが大切です。
まず畝を作るために更地に線を引きます。
今では見られなくなった運動場の白線引きを使って、更地になった畑に畝の形の設計図を描いていきます。

白線引きに石灰を入れ、コロコロ引っ張っていきますが、車輪がうまく回ってくれません。

設計図を描いたらいよいよ畝作りです。
引いた白線の内側に溝を掘っていきます。
鍬を使って溝を掘っていきましたが、なかなか手間が掛かったので次回は管理機でも借りてきて作業を楽にしたいところです。
せっかく持ってきた耕運機ですが、この作業には大きいので使えませんでした。

次に掘った溝に枯れた木を入れていく作業です。
枯れた木は1年前、この畑が薮になっていた時に切り倒した木なので、いい具合に朽ちていました。
タケも結構入り込んでいたので、これも切り倒したものがたくさんあります。
しかし、タケの根が畑の中に取り残されているので、また出てくるのではないかと心配になります。

溝に木を入れていきます。

これで午前中の作業は終わりで、この後焼いていたくん炭を取り込みに行きます。
長雨で久しぶりのくん炭焼きでしたが、成績はやや良でした。
もう少しキレイに焼けて欲しかった感じです。

午後からは畝作りの前に、気になっていた水問題の場所にあぜ波板を設置していきます。
水は湧き水のように流れ出てくるので、畑に水が入らないように仕切っていきます。
このまま池のようにして、クレソンやセリでも植えてみようかと考えています。
案外ワサビもいけるかもしれません。

石垣の下から水が湧き出て、小さい流れができています。
このままでは見た目も悪いので、土を盛って土手を作った方が良さそうです。

水問題の場所はあぜ波板を立てて、とりあえず終了にして畝作りに取り掛かります。
今度は排水溝を兼ねる通路を掘りながら、その土を並べた木や畝になる部分に掘った土を被せていきます。

畝の右側を掘り終わりました。

どんどん溝を作りながら掘っていくと、畝の姿に変わっていき、それまで苦行に近いものを感じていた作業が面白くなってきました。
ただ、スコップで掘っては土を盛っていく作業なので、結構な肉体労働になり疲れてしまいました。
結局今日できた畝は15メートルほどで、まだまだこの棚田を畑にするには時間がかかりそうです。

やっとこれだけできました。


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