映画「クラメルカガリ」
見てきました、クラメルカガリ!
クラユカバを本来先に見るべきなのでしょうが、そちらはBlu-rayを購入してきました。
絶対にBlu-rayとパンフレットが欲しかったので、交通費はかかるけれどマイナーな映画を見る人があまり行かなさそうな映画館で公開した週に見てきました。ふふふ。
クラメルカガリのシナリオ原案は、『バッカーノ!』『デュラララ!!』の成田良悟です。そして私はナリター(成田オタクのこと)です。観に行かないわけがないでしょ!?
病気持ちなので、前日も用事があったところに映画館まで行くのは結構つらかったのですが、その甲斐はありました。
以下、ネタバレなしの感想。
地図の作成を仕事とする主人公のカガリは「女の子」という感じなのですが、仕事仲間のユウヤは「少年」といった感じがしました。このニュアンスの違い、伝わるでしょうか? ユウヤの方が精神年齢が高いというか、大人びているように感じました。
そしてユウヤの声優さんはデッドマウント・デスプレイのポルカ役の榊原さんなのですが、もう、演技が全然違う!ポルカはどこか人外感が漂う(まあ人外ですから)感じがうまーく演技で表現されているのですが、一転して、ユウヤは普通の少年。このギャップに、「そりゃポルカで(だと勝手に思っている)声優アワード新人賞獲得するよな……」としみじみ思いました。
話が逸れましたね。
そして、ナリター的に外せないのは、「デュラララ!!」の戦争コンビ、折原臨也と平和島静雄の別世界線の姿である伊勢屋と栄和島。ハッキリ言って、きっと根幹にあるものは変わらないんだろうけど、別人でした。伊勢屋さんは人、ラブ!じゃないし、それもあって悪辣さも控えめ、というかここでは描かれない。アクシデントを楽しんでいるのは相変わらずですが。栄和島さんは、腕っぷしは強いもののキレやすさはなくて、頼れる市場の顔役といったところ。そう、頼られて、馴染んでるんです。二人とも、生まれ育ちやそれまでの人生で出会った人物が違うとこうも変わるんだな、と思わされました。伊勢屋に関しては、新羅にあたる人物と出会わなかったのが大きいでしょうね。ということで、二人の関係性も、「デュラララ!!」とはだいぶ違います。私は「デュラララ!!」の殺意に満ちた関係性の方が好きですね。そして、声優さんが「デュラララ!!」と異なっていたのも、それが理由かなと思いました。大塚さんの伊勢屋さんは悪辣さがなかったし、細谷さんの栄和島さんも頼れる親分肌といった感じがして、キャラクターに合っていました。これが神谷さんと小野大輔さんだったら、どうしてもデュラのイメージを引きずってしまっただろうなあと思います。
あと、個人的に可愛かったのは飴屋さん!私の前に現れる悠木碧キャラは大概が変わったキャラなのですが、飴屋さんは変わり者かつ可愛かったです。伊勢屋がいなかったらイチオシはこの子だった。
故・寺田農さんも、本当に名演技でした。なんかもう他の声優さんとは芸歴が違うな……としみじみ思わされました。他の声優さんも演技が深いけど、寺田さんはとにかくすごく深いんです。あれは観に行ってよかった。
とにかく、総括すると、観に行ってよかった!オーイシマサヨシさんの主題歌もぴったりでした。いやあ、久々の映画と単独での遠出でしたが、行ってよかった!
次は『違国日記』の映画が見たいです。
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