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課題の整理 けテぶれ編

研究も始まり,2カ月を迎えようとしています。
すでに数名挑戦してくださり,いくつか課題が見えてきましたので,いったんここまでを分析していきたいと思います。


け:どのくらいの広さにするのか。

感覚的には,義務教育を終えた後も幸せに社会で生活できる人になってもらうように,学校教育目標もあるのかと思いますが,そこにいくつかキーワードが入っていると思います。

さらに,そこからさらに具体的に派生した下位目標が続いている形になっているのではないでしょうか。

そのどこかの時点で,自分の計画が立てられるといいのではないかと考え中なのですが,みなさん苦戦しているようです。


きっと皆さんも研究をする前に,「こんな風に育ってほしい。」「こんな経験をしてほしい。」という思いがあるはずなのですが,そこをどのように言語化していくのかが難しいようです。

もしくは,これまでの研究では,まとめをする際に,自分の実践から願いを逆算して記載していたというケースもあるのかもしれません。

とりあえず,今考えうるアプローチとしては,
①自分の願いをもって,研究に臨めるような研修を組む。
②下位目標を制定するうえで,抽象化⇔具体化の練習をみんなでする。

ここも少し考えていきたいと思います。

テ:授業研究の枠を超えるために。

とりあえず,授業研究を通して,「けテぶれ」「QNKS」を経験してもらっているわけですが,一つの実践で終わって何か身になるかと言えばそうとは言えません。

サイクルがぐるぐる回ることでやっといい訓練になると思うのですが,それが年間1回のサイクルではどうにもならないのではないでしょうか…

指導案におこさずとも,他教科や他領域で回してもらう工夫が必要そうです。そのためには…
①不断の研究を行う余裕生み出す。機会を作る。
②転移するように,いたるところで「けテぶれ」「QNKS」文脈で説明をする。

ぶ:向上するための分析にするために。

ここで難しいと感じているのは,
(1)自分の想定の範囲内での分析になってしまうこと。
   何と言いますか,(け)や(Q)を立てた段階で,ある程度(ぶ)も  
   見越して実践してしまっているといいますか…できれば,(け)や
   (Q)に対してどんな(テ)ができるのか考えて,実施した結果を見
   て(ぶ)をしてほしいということです。
(2)自分の課題をうまくキャッチできないこと。
   これもあまりよくないことかもしれませんが,(ぶ)で見えてきた課
   題の原因が子ども由来になってしまうケースがあるということです。
   授業のデザインは教師がするので,できればここでの(ぶ)は教師由
   来のものになるようにしたいと思います。

とりあえず,授業研究を無事に流れるようにという思いが大きくなってしまうことなどいろいろ相まって,課題をよく考えて次へのステップとなる(ぶ)の実現へとつながりにくくなってしまうのではないでしょうか。

教師側も,恐れず「けテぶれ」を回せる文化が醸し出すことができれば,きっとこの問題は薄らいでいくのではないかと思うのですが…

れ:(ぶ)があっての(れ)に。

上記に挙げた(ぶ)の課題があるままの(れ)は難しいのではないかと思いますが,「けテぶれ」のどの段階も一気に触れていかなければ,良いサイクルには近づかないと信じて,練習も磨きをかけていきたいと思います。

現段階では,先行してくださっている先生の(ぶ)で止まっているのですが,(れ)が次の単元や領域,別教科に生きるようにしなくては,もったいないです。

①次の実践に活用していったことを確かめる機会を作る。
②別の機会に「けテぶれ」「QNKS」に触れる機会を作る。

いずれにしても焦らずじんわりと。


これまで見えてきた課題は次に実践してくださる先生やこれからの校内研究のために生かしてこそですので,みんなでより良い研究を作っていきたいと思います。

今回もお読みいただきありがとうございました。
誰かの「よりどころ」となりますように。

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