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グレイプバインを皆に聴いてほしいから

グレイプバインというバンドが好きだ。
僕が好きだということは、他にも同様に好きな人がいるはずなのに、三十年以上生きてきて、身近な知り合いに居た試しがない。
なぜだ?僕が社交性に乏しいからか?そうか。
悔しいから、もっと知ってる人を増やしたい。
知らない人に、グレイプバインの素晴らしさを伝えたい。でも人見知りだから、ここで鬱憤を晴らしていこうと思います。
奇しくも、2023年9/27に新しいアルバムを発売する予定の彼ら。
この思いを書くには、今しかない。
(もちろん、僕よりも遥かにこのバンドを愛している人もたくさんいると思うので、そんな方々はこれより以下の駄文を大目に見てやってください)

メンバーのみなさん

1993年結成、97年メジャーデビュー。一人が脱退されていて(この方の作曲も素晴らしいんです)現在、オリジナルメンバー三人&サポートメンバー二人という体制です。みなさん、イケおじです。あのなかに混ざって、煙草を片手にウィスキー飲んでたい。飲めないし、吸えないけど。

ボーカル、ギター
田中和将さん

細身で白シャツ+気だるげ=セクシー。
初期は後追いですが、PVを見ると昔からセクシーです。で、どんどんセクシーさが増していってます。絶対モテまくってる。スキャンダルも起こしてるし。いまだに現役感。
歌唱力は日本最高だと思っています。ぜひライブで生歌唱を浴びてほしい。声は咆哮となり四方を圧倒する。
しかも読書家。たまらないね。作詞を担当されていますが、その影響が読みとれます。メジャーシーンで、宗教をモチーフに作詞している人はこの方くらいなのでは。わざと崩す歌い方(桑田佳祐さんや桜井和寿さんも意識しているやつ)で歌詞に二重の意味を与えているのも多々。
ギターもカッコいい。特にアコギを爪弾く音が凄く良いんです。

ギター
西川弘剛さん

日本で一番上手いギタリスト(個人調べ)
佇まいが渋い。黙して響かせる。
グレイプバインの音響を象徴する体現者。
猫背気味に俯きながら奏でられるギターの音は多彩。ときにユーモラスに、ときにセンチメンタルに、ときに煌びやかに、ときに砂ぼこりのように…
彼の作曲は少ないけど、全て名曲です。

ドラム
亀井享さん

見た目は体格がっちり体育会系。
その正体は、日本一のセンチメンタル叙情的作曲家。
メンバー全員が作曲される中において、メインコンポーザーの立ち位置。
美メロ曲=亀井さんメロディ。
だから絶対に曲を邪魔するようなドラムは叩かない。
唄も音も支えるドラマー。

まずはこのアルバムを

未聴者の前に立ちはだかるのは、最初に何を聴けば良いのか。
グレイプバイン大好き人間からすれば、全アルバムどれでも好きに聴けばよろしと思ってしまいますが、やっぱり好きになってもらうには魅力がわかりやすく伝わるモノが一番。
収録曲が全て素晴らしく、それでいてバンドの魅力が伝わりやすいモノといえば…


「Chronology」(2004)

…そう、ベストアルバム。
2004年までのシングル曲を集めた編集盤。
なのにどうして、全体を貫く統一感。不思議。
グレイプバイン初期の挑戦と進化の記録をぜひ。

じゃあ、オリジナルアルバムはどれからが良いの?と聞かれたら、やっぱり次のコレを差しだすのが礼儀でしょう。

「Lifetime」(1999)

2ndアルバム。UKロック(オアシス!レディオヘッド!)のような冷めた空気感に渋み溢れるギターと気怠げボーカル。
一曲目から「いけすかない」だし、インスト曲が二曲もあるし、カバー曲もあればラストは隠しトラック的に…などなど。アイデアと仕掛け満載の癖強アルバムですが、圧倒的な名曲があるから。
「光について」「スロウ」「白日」「Lifework」「望みの彼方」
僕らはこれで安心できる

もっと安心したい方、次のアルバムを聴くがよろし。

「From a small town」(2007)


僕がはじめて体験したグレイプバインのアルバム。どうやら制作方法を意識的に変えた作品らしく、その辺が日本ならではの演奏の侘び寂び感に繋がってるのではと思ったり。(Mr.Childrenの「Sign」みたいな)
爽快シュワシュワ陰気青春曲「FLY」
カミソリのようなギターと歌唱「スレドニ・ヴァシュター」
聴いていると、肩の力が抜けて心地が良くなっていく「インダストリアル」
冬、木枯らし、曇り空、「指先」
切なさが刹那的な「棘に毒」
唄も演奏も異次元に到達している「juxtaposed」
暗い青春を乗り越えられたのは、このアルバムのおかげです。
それにしても、「指先」のサビに入る直前のメロディが本当に凄いと思う。

アレもこれも聴いてくれ

他にも名盤はたくさん。


「Everyman,everywhere」(2004)
グレイプバインは節目にミニアルバムを出す傾向があって。デビュー時もミニアルバムからでした。今作は二枚目。ひしめく有象無象の中にひっそりと佇む美しさ。まさに孤高。

「Burning tree」(2015)
個人的に一番好きなアルバム。
ニヒルで怠惰で、それでいて凛とした。
感性に染みこんでくるような。

「新しい果実」(2021)
ウィルスにより、世の中が世界規模で様変わりした時代に生まれたアルバム。
新しい果実→新しいフルーツ→新しい普通みたいな言葉遊びから漂うナンセンスさと高いメッセージ性が合わさる。

信じられないくらいの名曲揃い
カップリング曲

もう全シングル両A面だろって思うくらい。

「エピゴーネン」(2006)
シングル「FLY」のカップリング曲。
いまのところ、一番好きな曲。
ちょうどいい繊細さが魅力。

「リアリティ」(2004)
シングル「BREAKETHROUGH」カップリング曲。聴いてると気持ちが良くなってくる。

「エレウテリア」(2007)
シングル「超える」カップリング曲。
グレイプバインの代表曲と言っていい。
全ての音が声が美しく研ぎ澄まされている。


新アルバム、期待しています。
早く誰かと語り合いたい…


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