2番目に勤めた花屋
ひたすら制作するのも嫌いではなかったのですが、接客がしたいと強く思うようになり、次に務めたのは駅前にあるちいさな花屋でした。
面接での社長の第一声「いつから来る?」ですぐ働くことになりました。
今思うとこの社長との出逢いがなければこんなに長く花屋を続けることはなかったように思います。
社長は私の人生を変えた1人と言っても過言ではないのです。
50歳のおじさんなのですが、中に小さな子どもが入っているような‥
それでいて人の考えが読める不思議な人でした。
誰よりも行動し誰よりも働くそして人生を楽しんでいた。
私も社長みたいな人間になりたいと心から思っていましたが
尊敬する大好きな社長と一緒に働けたのはたった一年半でした。
社長は癌がみつかりあっという間にいってしまいました。
癌が見つかった時社長は「やり残したことはとくにないな」って言っていたのが印象にのこっています。
「癌なたげにガーン」と笑えない冗談も言っていました。
たった一年半しか一緒に過ごしていないのに今でも社長の夢を見ます。
社長がいなくなった後もこの花屋で12年働きました。
何度も何度も辞めてやる!って思っても踏みとどまったのは社長が残した店だから。
肉体的にも精神的にも限界と思って辞めるまでいろいろあったけど‥
ここで働けてよかった。
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