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お客さんに話続けた話とアイドルの挨拶フレーズの話。

 ある時期、すごくお客さんに喋ってました。
それも手品する為に入ってからです。

そこの店は三人のマジシャンが入るので、一人目・二人目と入ってマジックが終わり、三人目に僕が入ります。
なので、お客さんは僕が手品をする人だと分かっている状態です。

その状態で僕はお客さんに話をしてました。

 何故、その様な事をしてかというと、テーブルマジックでは喋りがとても重要だからです。
その練習も兼ねて話してました。
もう一つ理由がありますが、それは後ほど。

 とにかく喋りました。
ひたすら喋りました。
時にはお客さんから「早くマジック見せて下さい」と言われる事もありました。
自分の中で、『喋りが面白ければ、手品は必要ない』と思ってました。
あまり盛り上がらなくて手品を始めたら、心の中で『手品に逃げてしまったなぁ』と思ってました。

 内容は他愛も無い事です。
最近、興味のある物や、失敗した話など、色んな話をしました。

お客さんは手品を見に来たのだから、話が面白くても、面白くなくても、最後は手品をしたら何とかなると言う甘えもありました。

 店でお客さんに喋り、家に帰ったらテレビや動画を見て色々考える。そんな日々を送ってました。

 そんな事を繰り返して見えてきた物を、自分の中で形にして、また店で試すの繰り返しです。

 そこで見付けたコツは手品にも生かせると信じてます。

 結論から言うと、生かせてます。

 『僕のやってた事は無駄では無かった』と感じました。


 まだスペースがあるので、何か書きましょう。

 よく女性アイドルがテレビに出た時に、自分(自分たち)を表すフレーズの様なものがあります。

僕はあの様なフレーズは何の為にあるんだろうと思ってました。

そんな時、あるアイドルの方の記事を見つけました。
番組の台本で、「ここで名前を呼ぶので舞台に出てもらい、自己紹介を5秒でお願いします」と書いてあったりするそうです。

その5秒の中に、どうやったら自分を表現出来るかを考えた結果、あの様なアイドルのフレーズが出来たそうです。

登場した時に、服装や雰囲気で伝わる物もありますが、よりもっと自分が伝わる様にする為に、あの様なフレーズを使うそうです。

 登場した時に、その人がどんな人かが分かってる方が、本題に移った時に伝わりやすくなります。

 だから僕はお客さんに話続けてました。
より手品が伝わる様に。

僕という人間が何に興味があったり、どんな失敗をしたかなどを話す事で、どの様な人間かが伝わり、手品をより見てくれるんじゃ無いかと思って。

より僕という人が伝わり、

より手品が伝わり、

より楽しんで貰える事を願って僕は考えてます。


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