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SNSの手品を見て、僕が思った事。

 SNSで手品を見ると、とてもビジュアルでキャッチーな物が多いです。
不思議な手品も面白い手品もイッパイあります。
でも実践で使える物はかなり少ないです。

「実践で使えない手品をして何になるの?」との意見もありそうですが、その答えは簡単です。それは・・・

❝実践ではしない❞からです。

実践でするなら、古くからある角度に強い手品をするから大丈夫なのでしょう。

何故、こうなったか?

 想像ですが、恐らくSNS等の動画から手品を始めたからではないでしょうか。
まず何かを切っ掛けに手品に興味を持ちます。
すると、まずやってみるのが❝検索❞です。
そして出てくるのが、SNSやYouTubeの手品の動画です。
最近ではパソコンを持ってない人も増えてきて、スマホで検索している事が多い様です。
特にSNSは、キャッチーでCMの様な手品に溢れています。
確かにそこがスタートなら、SNS用の手品に魅力を感じると思います。

 実際に見ず知らずのお客さんに見せるとなるとどうなるのかとも思いましたが、流行り病があるので、実際に見せる機会はかなり減っています。
この事もSNS用の手品が加速し、定着させている様に思います。

 SNSやYouTubeが広まる前と後で、手品という物のあり方が大きく変わっている様に思います。

 確かに年々、基本が変わって来てたり、何から始めるとかが変わって来ています。
そういう僕自身も若い頃は、「え~!ターベルコース持ってないの?」とよく言われました。
僕の始めた頃は、ターベルコースを全巻買って、それから始めるのが通常だったみたいです。
ちなみに僕は❝プロがあかすカードマジックテクニック❞という、とんでもない本から入りました。
どんな本かと言うと、凄く難しいギャンブリング・テクニックがメインの本で、解説の書き方がまた難解で、その両方が合わさり、ダブルで難しい本です。
内容が難しく、解読するのも難しいです。

 昔は、手品仲間を見つけるのは簡単ではありませんでした。
ここを読んでる若い人たちは想像してみて下さい。
ネット関係を一切使わず、手品仲間を見つける方法を。

 僕の場合は、まず百貨店で実演販売をしているのを思い出して、百貨店に行きました。今では実演販売って少なくなりましたね。
行ってみると、趣味で手品をやってる人が居たりします。
そこから色んな人に会う事が出来ました。

 この先も今の状態は続くので、溝はさらに深くなるでしょう。
若い人達はSNS用の手品に夢中で、古いタイプの手品にはあまり興味が無い状態になりそうです。
 現場に出て演じる機会が増えるなら、古いタイプの手品にも意識が行きそうですが、流行り病のせいでその機会も少なくなると思われます。

 まぁ、勝手にいろいろ書きましたが、僕が知らないだけで、僕の知らない所で僕と同じ方向を見ている人が居るかも知れません。

 手品の面白さや深さは、人に見せる事で、より広がっていきます。
やる人、見る人関係なく、手品の好きな人みんなに楽しんでもらうのが僕の夢です。



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