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マニア向きと一般向きな話。

 昔はマニア向きのイベントと言えば、外国人が来てレクチャーをするとか、コンベンションといった感じだったのですが、最近はマニア向きのショーのみのイベントもあります。

 マニアの為のイベントが増えた様に思うのですが、何だかマジックそのものがマニアの為の物にならないか気になります。

 鉄道模型やクラシック音楽の様に、その趣味の人しか楽しまない物になるのは、少し勿体無く感じます。

 マジックの一般向きって、営業が多く、一般向きのショーは少ない様に思います。

 マジックバーはたまにマニアがきますが、一般寄りな気がします。

 全体的に見て、マニア寄りな感じがします。
とはいえ、マニアな世界で価値がある物もイッパイあります。

 骨董やビンテージ物等(服や家具等など)、確かにマニアの世界でマニアが楽しみ、マニアの中で価値の出る物があります。

その様な感じで、マジックもマニアの為の物になってしまうのでは無いかと、少しですが感じてしまいます。

 確かにマジックは、過去の作品や新たな方法など、面白い物がたくさんあります。
調べて知るだけでも面白いですし、練習して覚えるだけでも面白いですし、誰かに見てもらうのも面白いです。
その面白い物を見せる相手は、やっぱり身近な人になります。
見てくれる家族も居るかも知れませんが、家族となると、そんなに見てくれない事が多いです。そうなると、やはり多くはマジック好きの人。
つまりマジック仲間になりますね。

 この様に考えると、どうしても仲間内に見せ合う形になり、自然とマニアの世界で楽しむ形になりますね。

 推理小説で言うと、トリックの部分を楽しんでるのがマニアで、登場人物の個性や心情も含めて楽しんでるのが一般の様な感じがします。

ただ推理小説はトリックの解説も含めて楽しむのですが、マジックにはそれがありません。

トリックの解説無しで楽しんで貰える様にするにはどうするのが良いか等を僕は考えてます。

 手品と言う、こんな面白い物をもっと色んな人に楽しんでもらいたい。
ただ今のマジックの形のままだと一般には広まりません。
何故なら、今のマジックの形のままで良いのなら、すでに広まってるハズだからです。

 そんなに広まってないって事は、どこかに一般に向いてない所があると、僕は思います。

 僕は『ここじゃないかな?』と思うところがあり、自分なりに考えて、その出た答えを形にしているつもりです。

前にXで、「普段マジックを見ない妻が『この人のマジックは面白い!』と言ってました」と書き込みがありました。
それは僕が演技してるDVDでした。
僕の考えてた事が、少しは影響が出ているんだと、少しですが感じました。

 マジックは個人で楽しむのも自由だし、技法や方法を考えるのも自由です。
それに“自分がそこに合ってる”所を見つけて伸ばすのも自由です。

 今、マジックは色んな方向に伸びてます。
ですが、もう少し一般向けも考えて欲しいなと、少しですが気になりました。

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