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最後にインビジブルデックを演じていた時に思った事。

 ショー形式でやっていた時、テーブルホップでやっていた時、共通してやっている事があります。
それは、中ネタで試すと言う事です。

 新しくやってみる手品は、手順の中程で試す事で、そのネタがウケようがウケまいが、関係ありません。
最後のネタで引き締まれば何とかなります。

 なので新しい手品は中ネタで試すのですが、試してみて良い反応を得れると最初に演じるネタか、最後のネタになります。

 人前で手品をする様になってしばらくした頃。
中ネタで試しにやってみたインビジブルデックの反応が良かった。
なので最後にインビジブルデックを演じたらいい感じに終われた。

ただその後、インビジブルデックに変わる物が中々現れません。

 中ネタで試しても試してもインビジブルデックを超える事は出来ませんでした。
『古典のトリックデックは強いなぁ』と、つくづく思いました。
インビジブルデックの演技前半の透明のトランプの部分で、笑いも交えながらお客さんとのやり取りも有りながら、最後に1枚だけ裏向きのカードが現れ、それが言ってもらったカードって言うのはやっぱり凄い。

笑いの部分も有りながら、しっかりした不思議がある名作トリックデックである。

 こうなってくると中々インビジブルデックを外す事が難しくなってきますが、思い切って違うネタに変えました。
当初はショー形式で演じていたので、音楽で何とかなりましたが、テーブルホップの時はもっと勇気がいります。

 テーブルホップとは言え、僕がやっていたのは、1テーブルで20分~30分程見せるスタイルだったので、しっかりした終わった感がないといけませんでした。

 新しい最後のネタを見つけるのも大変ですし、見つけたネタが自分に向いてるか、最後に演じて良い終わり方になるか等を考えながら、中ネタで演じながら育てていたのを思い出します。

 失敗やアクシデントで演じれなくなった時用に、レギュラーデックで出来る終わった感のある手品を覚えておくと、とても心強いです。

 “終わった感のある手品”を意識して、色んな手品を見てみては如何でしょうか?

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