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グノーシスとグノーシス主義は違う!

それにしても
いまだに、日本では
「ヘルメス」とか「グノーシス」ってニッチなテーマなんですね

なんで?
おそらく・・・だからです

それはさておき
グノーシス主義とは、どういうものなのか
その基本をおさえてみたいと思います


ユダヤ教とキリスト教はウラで繋がっていた!?


グノーシス主義(Gnosticism「知識を持つ」に由来)は、西暦1世紀後半にユダヤ教徒初期キリスト教の宗派の間で融合した宗教的思想と体系の集合体です。

英語版wiki「Gnosticism」より

これ。。。決まりでしょ

「キリスト教はユダヤ教から分かれた」みたいな話しがありますが
双方のトップ同士は裏で繋がっていた!?

繋がってはいない!?
としても、ユダヤにしろキリスト教にせよ、ともに「グノーシス」を志向し、情報交換をし続けてきた!?
そういうことなんじゃないかな

地球村における宗教的プロパガンダの主犯格!?

つまり
「知性や理性への強い信頼」といった「知的なもの」を
「切望し続けてきた権力者階級」の人たち。。。
ということになります

ちなみに英語版ブリタニカによると
グノーシス主義は「紀元2~3世紀のローマ世界で流行した宗教・哲学運動」ということになっています

また、
ギリシャ語のグノーシス(秘密の知識)に基づくこの言葉は、17世紀に作られ、(西ローマ帝国滅亡!?)以前のキリスト教の異端とされた宗派では広くこの言葉が盛んに使われていた。

17世紀に作られ… は、英国の詩壇・主知派と関連あり?

「グノーシス」と「グノーシス主義」の違い

 これらのさまざまなグループは、宗教機関の原始正統的な教え、伝統、権威よりも、個人の霊的知識(personal spiritual knowledge)「グノーシス」を強調しました。

 グノーシス的宇宙論[宇宙起源~進化論]
(cosmogony)は一般的に、最高の隠された神(God)と、物質宇宙(material universe)の創造に責任を負う悪意ある下位の神(lesser divinity)<聖書の神ヤハウェと関連付けられることもある>との区別を示します。

英語版wiki「Gnosticism」より

日本語訳された
この手の文献って「宇宙」とか「神」って、
何でもかんでも一緒くたで訳す傾向がありますよね
この訳し方って最悪なんですけどね

ちなみに、ここで「God」が使われていますが
「グノーシス」的には誤りですが
「グノーシス主義」を主導したい勢力にとっては、一神教のシンボルでもある「God」を使いたがる傾向にあるようです

4つある「神」の英語表現とは?

英語でいう「神」って、
大きく分けると4パターンがあるのです

  1. The Supreme Being・・・宇宙の最高神, 超越神。

  2. God・・・Deusキリスト教の神。一神教。「神学」(Theology)。支配者階級の象徴。

  3. Divine・・・Zeus・Devaなどのキリスト教以外の神々。多神教。「神話」(Mythology)。人類の祖Mana。神性

  4. Power・・・トップ階層より委託された「力の神」。権力・支配力を象徴する。神にも悪魔にもなる。天使の9階級の第6位。


「覚知の資質」と「超越神」と訳される英語表現一覧!

ヴェーダでは「宇宙の最高神」を「ブラフマン」としていますが、
最初は、それでよかったのですが心無いバラモン階級の人たちが「ブラフマン」に成り代わってしまったので「The Supreme Being」を「ブラフマン」と定義するのは無理があるのです

なので、
バクチ、ポーカーなどでもハッタリをかますとき「ブラフ」って言うでしょ
これ、おそらくは この「ブラフマン」から来ているのだと思います


理想の時代「黄金時代」と「伏羲神農の世」

 その結果、グノーシス主義者は物質的な存在には欠陥がある、または悪であると考え、救いの主要な要素は神秘的(mystica)または秘教的で難解(esoteric)な洞察(insight)によって得られる、隠された神聖(the hidden divinity)についての直接的な知識であると考えました。

 しかしながら、多くのグノーシス主義のテキストは、罪と悔い改めの概念ではなく、幻想(illusion)と悟り(enlightenment)を多く取り上げています。

英語版wiki「Gnosticism」より

また、この話しになると、
中国の「伏羲神農の世」とか、
ゼウスの父ちゃんで「黄金時代」(golden age)を築き上げたとされる、
農耕の神サトゥルヌス(サターン)といった視点も必要になってくるのでしょうね

サタンとサターンは同語源だった!?

というより、
これからの時代は多くの人から「理想の時代」とされてきた
「伏羲神農の世」
サトゥルヌスの「黄金時代」を志向すべきなのです

そうした中で
今まで人類が築き上げてきたテクノロジーといった偉大な遺産・業績が生かされ、多くの重責や重労働からも解放され、それらの複雑に絡み合った呪縛・重い負担が「軽く」なり開放されるのです

アダム・スミスの「国富論」でも、このことを記していたはずですしね

グノーシスを志向した!?ジャズ・ミュージシャン

悟り(Enlightenment)という話しが出てきましたよね


ジョン・コルトレーンの最高傑作とされる「至高の愛」(A Love Supreme)でも「Supreme」という単語が使われていましたので、
おそらく、多くのジャズミュージシャンたちも「グノーシス」を志向していた人も少なくなかったのでしょう

ただ、成果を焦り過ぎると、先の引用でも出てきましたが「幻想」(illusion)みたいなものに走り、これに憑りつかれてしまうのです

霊的なシグナルって、悪意のある下位の神「ヤハウェ」のように
いわゆる悪鬼・悪霊からのものもあるのです
これも1つの技術(technology)の習得が必要であって、その修行段階における覚知レベル、ランクに応じたシグナルというものもあるのです

ジョン・コルトレーンの「至上の愛」では

パート1:承認(Acknowledgement)
パート2:決意(Resolution)
パート3:追求(Pursuance)
パート4:賛美(Psalm)


マッコイ・タイナーの「覚醒」(Enlightenment)では

第1部:(私という魂の)起源・発生・始まり[創世記] (Genesis)
第2部:申し出[捧げもの・献金・提供](The Offering)
第3部:内なる輝き[その片鱗]を垣間見る (Inner Glimpse)

存在 [立ち合い, 出席](Presence)
星雲 (Nebula)
精神と対話せよ (Walk Spirit, Talk Spirit)
 スピリットと歩み、スピリットと語り合え
 精霊を歩かせ、精霊を語り、精霊に指令を出せ!

どうやら
この2人の偉大なジャズ・ジャイアントは「グノーシス」を見てたようですね

コルトレーンは、
残念ながら順番が違います

1に「決意」
2に「承認」です
2が来るまでが大変なのです

で、
4の「賛美」は特にいらないというのか
そのコースにはいったら「喜び」に溢れますから
あえて「賛美」する必要はないのです

なぜなら、
「生の喜びを実感すること」を The Supreme Being は、何よりも喜ばれるからなのです

なので、
コルトレーンのグノーシス観は少し、いびつな感じがします

何が いびつかというと
何者かからの「委託」「承認」を前提とした「Power」の匂いがするからです

グノーシスと仏教の関連

ここでいう「決意」とは
仏教でお馴染みの「虚空蔵菩薩~求聞持法」のことでもあるのです

どうやら「グノーシス」的には、
マッコイ・タイナーのほうが断然すぐれてる気がします

第2部の「The Offering」の原義は
The Supreme Being からもたらされるシグナルのことです
これを仏教では「声聞」「縁覚」と名付けていました

グノーシスと「ねぶた祭り」の共通点

で、面白いな。。。と思ったのが
「Nebula」と青森の「ねぶた祭」共通点があるみたいです

それは両方とも「雲」と関連してるのです

ねぶたの「漢雲」は中国での「天の川」を意味します
一方、「Nebula」はラテン語の「nebula」 (雲、霧) に由来し、天文学で星雲を指す言葉として使われます。

「Nebula」はヘルメス・グノーシス文献で頻繁に登場する重要な概念であり、「宇宙の根源としての星雲」や「神秘的な光と闇の領域」といった様々な意味合いを持っています。

聖書でお馴染みのアモリ人と青森、エドムと江戸なんかも関連があるそうですし。。。なんか面白いですよね


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