小さな奇跡
「宇宙よりも遠い場所」というアニメを観た。
端的に言うと現状に不満な女子高生4人が、各々の抱える問題と向き合いながら仲間と共に南極行きを目指すストーリー。とても面白かった。
その中でも12話でのあるセリフが、すごく胸を打たれた。
そのセリフ↓
これを聞いて、派遣バイト時の小さな奇跡を思い出した。
このバイトが見つかる以前、働いていたCD販売店が全国的にバタバタと閉店し、ワイの店舗も閉店対象となり、無職になった。
そしてその時期に東日本大震災が起こり、日本中が悲しみに暮れていた。
連日の震災ニュースの影響なのか、精神的に参ってしまい、働けず、失業保険で何とか食い繋いでいて、焦燥感や無力感などと闘っていた。
それでも音楽は感情に寄り添ってくれ、このままじゃダメだと奮い立たせてくれる原動力にもなってくれた。
有り余る時間の中、昔に聴いてたアーティストのCDをTSUTAYAで借りたりして、久々にスピッツを聴いてみたらどハマりしてしまった。
そんなある快晴の日、スピッツの曲を流しながら、紙面のタウンワークで仕事を探していた時のこと。
スピッツの不思議という曲が流れていて、窓から1つのタンポポの綿毛が部屋にスーッと入ってきて、開いているタウンワークのページ上にフワっと着地した。
興味があったコンサートとライブ関連の募集がその冊子に載っていたから、応募し、受かった。(派遣だから問題なければ受かるやつ)
アーティストと仕事内容が記載されたメールが送られ、希望であれば、予約するという形になっていて、何度か無難に仕事をこなしていった。
そして、一ヶ月もしないうちに、スピッツの案件が入り、即予約し、案内役(しかも場内で)という仕事で、初めてスピッツの生演奏を聴くことができた。
スピッツを生で聴きたいという思い込みの綿毛が素敵な未来と邂逅することになり、自分を前に進めてくれたんだとアニメのセリフで小さな奇跡の出来事を回想していた。
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