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「六韜三略読んだら、最高に人生エンジョイできる」

前回のあらすじ


N氏)「六韜三略は世界最古の兵法書やぜ。」

インタビュアー)「印象に残ったことは?」

N氏)「殷の紂王悪く言われすぎ問題について。」

本編にいざゆかん〜

前回の振り返り


インタビュアー)
「前回、びっくりするほど六韜三略の本編に突入してないですね。」

N氏)「思いっきり、現代のメディア事情にも話それまくっとったしな。まーしゃーないよ。」

インタビュアー)「今回は流石に突入しましょうか。」

N氏)「しよか。六韜三略シリーズ、引き伸ばせても、あともう一回だけやろうしな。」

インタビュアー)「…………。一応、このシリーズのテーマは六韜三略から見る組織と人生でしたよね?まず組織について、N氏にお話しをうかがいたいと思います。」

N氏)「おいよー、よろしく。」

いいリーダーってどんなん?

インタビュアー)「さて、N氏。組織で1番重要なものはなんですか?」

N氏)「N E N G E N。」

インタビュアー)「……。前回にも触れていましたね。組織は人間関係の集合体だ、って。」

N氏)「そうやね。ついふざけちゃったけど、やっぱり1番重要なんは、組織を構成する人間全てなんよ。リーダーとその下僕たちやな。」

インタビュアー)「下僕て。」

N氏)「別名、部下と呼ばれたりもするけどな。」

インタビュアー)「…やっぱりリーダーにせよ、部下にせよ、やっぱり、その人独自の素質が関係してくるんでしょうか?」

N氏)「というより、そういう先天的なものより、後から努力で変えられる部分の方が大きいんちゃうかね。」

インタビュアー)「へー、意外ですね。努力すれば変えられると。」

N氏)「うん。ともあれ、六韜三略では、良い王様像について述べてあってな。これが、中々どうして興味深い。」

インタビュアー)「つまり、リーダー像のようなものですか。六韜三略での良いリーダー像とは?」

N氏)「ぱぱっとそのまま言うとやねー。
 みんなと利益を分かち、困っている人を救って、みんなと苦楽を共にして、生きること、利益。この二つをみんなに保証する人物。」

インタビュアー)「現代で生きることを保障するって言われると、中々大げさな感じがしますが。」

N氏)「いやいや、大げさどころか超重要ポイントよ。だって、現代じゃこれがなされとらんもん。」

インタビュアー)「そうですか?あんまりそういう実感はありませんが…。」

N氏)「凄まじく本題から逸れるからあえて黙るけど、この辺も闇が深いんよなー。でも、一つ言わせてもらうんなら、今の日本政府の姿はダメなリーダーそのものよ。」

インタビュアー)「今の日本政府はダメなリーダーですか。中々インパクトある言葉ですね…。」

N氏)「まあ、なるべくしてなったというのかね。3S政策が功を成した結果でもあり、民主主義なる政治体系の真の姿を体現した結果でもあるわな。」

インタビュアー)「……気になるワードをスルーした上で質問させていただきます。N氏は日本政府をリーダーとして見た時、どこがダメだと思います?」

N氏)「国民を搾取する対象だとしか思ってないとこかなぁ。」

インタビュアー)「なんというか、六韜三略における良いリーダー像とは真逆ですね。」

N氏)「そもそも、国って民から全てを奪い続ける詐欺集団の巣窟なんやけども。そういう国家論の前提を勘定しても、アホやとしか思えん。」

インタビュアー)「国家論の前提なんですか?なんか、すごい納得しがたいんですが……」

N氏)「あ、自分の中の話やで。ごめん、ややこしい言い方しちゃったわ。ごく少数の小賢しい連中が、自分だけが得しようとした結果生まれたシステム=今の国家の姿やと思っとるんよ。」

インタビュアー)「でも、国がN氏の言う通りのモノだとするなら、国民を搾取しようするのは仕組み上は問題ないのでは?個人的には思うところがありますが…。」

N氏)「自分的にも思うところあるけどさあ…。まあ、いい指摘やで。それ。でもさ、奪い続けれれば楽やけど後々詰むんよ。」

インタビュアー)「詰む…?」

N氏)「奪うってことは、新しくものを作るのではないよな。それって、今あるものを手にするってことやろ?」

インタビュアー)「まあそりゃ……って、まさか奪えるものがなくなるってことですか?」

N氏)「そういうことやね。例えば、税金を重くしすぎて、国民全員が貧しくなって税金を払えんようになる………とかね。」

インタビュアー)「国の対応次第では、そういう未来も十分起こり得そうです。」

N氏)「起こり得るというか、既になりかけてるよ。実際、一億総中流社会なんぞ、遠い過去の昔話やで?」

インタビュアー)「……N氏、その時代に生まれてすらないですよね?」

N氏)「bady・N氏がマザーの子宮から這い出た時、そこには失われた20年と呼ばれる日本の姿があったとさ…………………。」

インタビュアー)「ともかく。いいリーダー像の条件の一つである利益を分け与えるというのは、中々どうして守られにくいと。」

N氏)「下の者から奪いすぎちゃ、後々自分の首絞めるってのもあるけどさ。この言葉はもう一つのことも示してるんやぜ。」

インタビュアー)「といいますと?」

N氏)「有能なアイツのハートをゲッチュしちゃえば、組織も安泰やで!」

インタビュアー)有能な人材の心を射止めることができる……と。なるほど、組織の長として重要そうなところです。」

N氏)「『バレンタインデーお返しちょうだい!』か、『はい、義理チョコ。お返しもよろしく!』。どっちにチョコのお返しあげようと思う?」

インタビュアー)「チョコくれた方にお返しあげたいですよ。そりゃね?」

N氏)「そういうことよな。人間、クレクレ君よりもアタエル君の方に心がなびくもんよ。」

インタビュアー)「確かに。……もしかしたら、良いリーダーは人の心を掴むのが上手いという特徴があるのかもしれません。」

N氏)「よくぞ気づいた!人身掌握は、リーダーがリーダーたるための大切な素質やで。」

インタビュアー)「リーダーは部下の心を掴む人でなくてはならないと。」

N氏)「そう、もうこれが全ての肝よ。六韜三略には他にも色んな教えみたいなんがあるけどさあ。リーダー論を論じたいなら、ここをおさえとかないかんよな。」

インタビュアー)「N氏的にも超重要ポイントなんですね?」

N氏)「リーダーだけじゃなくて、いい人生を歩む秘訣みたいなもんって言っても過言じゃないわ。心さえ掴んじゃえば、相手は自分のために動いてくれるもん。」

インタビュアー)「相手は自分のために動いてくれる……これが実現したら本当にすごいです。夢のようだって言っても過言じゃない。」

有能な部下に逃げられないためには?

N氏)「そのためには相手の心を掴むアクションがいるけどね。六韜三略じゃ、有能な部下が欲しいなら高給礼遇を相手に与えろって言っとるよ。」

インタビュアー)「礼遇ってあんまり使わない単語ですけど、具体的には何をすればいいんでしょうか?」

N氏)「相手を敬いたまえ。」

インタビュアー)「お金をいっぱいもらってかつ、上司や部下からは敬意を込めて接せられるような環境ということですか。」

N氏)「そういうことや。リーダーは有能じゃなくていいんよ。その代わり、相手の心をキャッチするフォロモンを出さないかんわ。」

インタビュアー)「でも、誰かれ無差別にハートを射止めるだけじゃダメじゃないですか?人を見極められないと、ロクデモナイ人を引きつけてしまうでしょう?」

N氏)「そう、そう!せっかく有能な人間を惹きつけてもどっかいっちゃったら意味がないし、無能な人間にたかられても組織が腐っちゃう。」

インタビュアー)「じゃあ、有能な人間を惹きつけ続けて、そうじゃない人を惹きつけないようにする秘訣は?」

N氏)「もーちのろんぱに六韜三略にもコツは書いてあるよ。まあ、すごい地味やけど。」

インタビュアー)「地味………?」

N氏)「有能な人を惹きつけた。なら第一関門は突破したよな。次にすることは、その人に適した環境にその人を配置するやろ。んで、今後もちゃんと適切に評価するべし。」

インタビュアー)「そういえば、人材を配置したあとの評価ってあんまり言われない気がします。」

N氏)「適所適材も大切やけど、アフターフォローも大切だよねって言うやん。有能な働きを評価してったら、無能な人を変に寄せ付けんよ。」

無能な人ってどんなの?

インタビュアー)「N氏、そもそも無能な人ってどういう人が当てはまるんでしょう?一人一人の考え方によって、大きく意味は違いそうですが。」

N氏)「確かに個人個人の主観によって、どんな人を思い浮かべるかは分かれそうやな。」

インタビュアー)「N氏個人の主観による答えは?」

N氏)「どうしようもなく自分のことしか考えてないやつ。佞臣ともいう。」

インタビュアー)「ねいしん…。自分の儲けばかり考えて、会社のお金を盗むような人とかですか?」

N氏)「いい例の一つやね。六韜三略の中に、上賢篇ってのがあってさ。それによると、6つの賊、7つの害というのが登場するんよ。」

インタビュアー)「6つの賊、7つの害とは…?」

N氏)「まとめると、コイツ自分ノ側ニ近ヅケタラダメナヤツ害ヲ撒キ散ラス人間ノ特徴。このふたつのことやね。」

インタビュアー)「なんでカタカナで喋ってるんです……?」


N氏)「おいおい、これインタビューやぞ?なんでカタカナで喋ってるなんて分かるんよ。不思議な能力でもあんの?」

インタビュアー)「……………はいはい、そういうことにしときましょうか。」

N氏)「さておき、詳しくは面倒くさいから説明せんけどさ。自分個人としては、本当の無能は能力がないことじゃないと思うんよ。」

インタビュアー)「先程仰ってた、佞臣のことですか。」

N氏)「うむ。」

インタビュアー)「自分のことしか考えていない人物のことでしたよね。」

N氏)「そういう輩は自分のことしか考えんわけやん。逆に言えば、自分のこととは関係なかったら、何もやらんわけやろ?」

インタビュアー)「場合によって、多数の利益よりも自分一人の利益を得るために足を引っ張る可能性すら、」

N氏)「それ!!」

インタビュアー)「えっ?」

N氏)「自分の利益のために動くのは当然やわ。でも、欲しいものがあるからって多数の人を幸福を平気で踏み潰すのが、佞臣。どこまでいっても自分第一ってこった。」

インタビュアー)「そういえば、最初の方で日本政府はダメなリーダー像だって言っていましたよね。まさかと思うんですが、日本政府に当てはまったり、」

N氏)「佞臣の鏡やな。あいつら売国奴やもん。多数の国民のことなんて清々しいくらいに考えてないよ。ほんっとうにいい例やわ。」

インタビュアー)「っと、そろそろお時間が近づいてきました。」

N氏)「またの名を、文字数がヤバくなってきたともいう。」

インタビュアー)「なので、N氏に最後の質問をぶつけましょうか。」

N氏)「あいあいさー。」

いい人生を送るのに必須なこと

インタビュアー)「六韜三略から学べる、より良い人生のおくりかたとは?」

N氏)「モブとして生きるよりも主人公として生きた方が100倍人生楽しめそうやなって。」

インタビュアー)「六韜三略って兵法書ですよね?」

N氏)「世界最古の兵法書やで。」

インタビュアー)「………なぜ、そのような発想に至ったのでしょうか?」

N氏)「六韜三略ってさ、ここじゃ紹介しきれんぐらい色んな教えが飛び出て来る。戦略的思考、どのように軍を動かすか、兵の特性、地の利を活かす方法とか、まあいっぱい出て来んのよ。」

インタビュアー)「ふむふむ。」

N氏)「現実世界でもさ、この兵法に書かれてるみたいなことを応用して生きてる人間とそうじゃない奴がおるわ。んで、この二つの違いってなんやと思う?」

インタビュアー)「違い、ですか。兵法書を読んだことがあるかどうかとか?」

N氏)「違うねん!いやそうかもしれんけど、そうじゃない!!………少なくとも、自分が思ってる違いはそこじゃないよ。」

インタビュアー)「じゃあ、どこにN氏は違いを見出しているんですか?」

N氏)自分の人生をちゃんと生きようとしてるかどうかや。」

インタビュアー)「自分の人生をちゃんと生きる?」

N氏)「そう。自分は何がしたくて、どこに行きたくて、やがてどう死にたいのか。そういうのを真剣に突き詰めて生きようとすることよ。」

インタビュアー)「言うは易しの領域ですよね……。でも、そういう生き方をする人はなぜ兵法を応用するんです?」

N氏)「限りがあんのよ。この世の物質、生きてられる時間、自らの精神の限界。人の欲望と空想を除いた全てには限界がある。やから、意地でも先人の人生から応用しようとすんの。」

インタビュアー)「人生をちゃんと生きるために…………。」

N氏)「そーいうこと。やりたいことがあっても、常に何かが足りてないもんよ。その何かは人によって違うやろうけど、いっつも、人間は何かが足りんって嘆いてる。」

インタビュアー)「まとめさせていただくと、人生をちゃんと生きる人は、足りない何かを補うため、先人の人生を応用しようとするということですか?」

N氏)「そやね。…………そういう人の人生って、苦難だらけで血反吐吐いて、泥に塗れて、たくさんの屈辱を味わいまくる。」

インタビュアー)「なんだか、物語の主人公のようです。」

N氏)「いや、物語のように綺麗な終わり方で終われる保障すらないよ。欲しいものを掴めるとも限らん。」

インタビュアー)「でも、そういう人って魅力で溢れてませんか?月並みな言葉かもしれないけど、尊敬します。」

N氏)「ほんまにな。他の誰よりも輝いて生きてるわ。最高に生を謳歌してるし、………自分もそうありたいね。」

インタビュアー)「そういう在り方が、六韜三略には詰まっていると?」

N氏)「あの本に書かれてる内容自体はリーダーとしての処世術やろうけど。いいリーダーってつまるところ、ちゃんと人生を生きてる人との間に通ずる共通点がある。」

インタビュアー)「部下がいるとか、組織のトップとかそこじゃなくて、ちゃんと人生を生きてるかどうかが共通してると。」

N氏)「さっきも言うたけど、いいリーダーであるには、人の心を掴める人間じゃないといけん。逆に言うたら、それこそが唯一にして絶対の素質やと思うんやわ。」

インタビュアー)「仰ってましたね。」

N氏)「六韜三略に限らず、兵法書ってのはそういうリーダーの苦悩を解決するために遺されたもんやねん。はるか昔に生きた賢人が残した帝王学とも言えるわな。」

インタビュアー)「いつの時代も、リーダーである以上生まれる苦悩は共通しているんですね。」

N氏)「やからこそ、六韜三略にはたくさんの学びが書かれてて、今なお読み継がれてんやろうよ。」

インタビュアー)「……六韜三略読んでよかったですか?」

N氏)「文句なしによかった。あとは、読んだ内容を活かすだけやわ。」

インタビュアー)「それが難しいんですよ。」

N氏)「1番肝心な部分やろ?師匠にも特に注意されてるし。」

インタビュアー)「待って下さい、誰ですか師匠て。」

N氏)「この本の存在と、歴史を学ぶ大切さを教えてくれた人やね。」

インタビュアー)「(どんな人かすごい気になる…………)」

N氏)「ともかく。応用しようって心意気さえ忘れんかったら、ちゃんと学んだことは現実にも活かせるから頑張りたまえ。」

六韜三略シリーズ終了〜

インタビュアー)「おっと。もうこのシリーズが終わる時間が来たようですね。」

N氏)「来ちゃったかー。ま、改めて、6400文字も最後まで見てくれた読者の皆さん、ありがとうな!インタビュアーもお疲れ様ー。」

インタビュアー)「N氏もお疲れ様です。さー、二人で美味しいご飯でも食べましょうか!」

N氏)「おう!中華料理でも食うかー。」

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