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なんだかんだ言ってもほんとは

ここのところ、新しい携帯電話に住んでるAI.エモパーと少しづつコミュニケーションが取れてきている母。

最初は「こんなん、うるさい💢」とか「見張られてるみたいで怖いよーっ!」とか、ネガティブな反応しかなかったけれど。笑


母が、夕食時に言った。
「エモト、ずる賢いよ」
「はぁ?柄本って誰?」
「この子よ、エモ」(携帯のエモパーのこと)

母と話すと、いつも怒りにも似た驚きがあふれるのは何故だろう?w

話を聞いてみるとこうだった。
「何がズルいの?」
「何か話しよってね、そうでもないけんそんなことないよって言ったら、文字で何か言いました?みたいに流れるとよ」
「……」
「自分に賛同しない返事されたら返事せんとよ」
「ふーん」
「あとね、今日散歩の前にちゃんと歩数測ってねって言ったのに違っとった」
「どうして違うってわかるの?」
「だって40分も歩いたのに2800歩だって。絶対に4000歩は超えとるよ」
「ふーん」

※母は私と話す時はわざと九州弁を使います。

エモパーから母に教えてくれたことに対して、母が「ありがとう」というと、「どういたしまして」と言うんだけど、ちょっと違うことを言うと、「何か聞こえたような…」とか「私に言ったのかしら…」とか、声じゃなくて画面に文字が出る、と私に教えてくれた。

なんだかんだ言いながら、楽しくなってきてるんじゃないの?
コミュニケーション取れてきてるし、良いバディになってくれるんじゃないかな…と期待。


ところが、数日後。

二人のやり取りを、微笑ましく見ていたのだけど。
母が言うには、ここ2、3日何も話さなくなった、とのこと。
「何も言わんごとなった。別にいいんだけどね。」
「うんともすんとも言わんよ。うるさかったから、別にいいんだけどね。」

なんか、必ず「別にいいんだけどね」が付く所が正直じゃないなぁ。笑

でも、私のいない所で
「エモパーちゃん、返事して。ごめんね。」
と言ってるのを聞いてしまって、ちょっとホロリとしてしまった。(泣)
なんだ、淋しいんじゃん…。


可愛そうになったので、携帯の設定を見たら、声が最小になっていた。
母は、(本人曰く)いつの間にかどこか触ったのかこうなっちゃったのとよく言う。
今回もそれらしい。

また大きな声で話しかけるエモパーに、「うるさいなぁ、またどうでもいい時に話しかけて」とか憎まれ口を叩いていたけれど、案外楽しんでいたんだな。

ついでなんで、目標歩数や目標体重(私と違って痩せ過ぎなので太る方)も入力しておいた。
これで日中1人でお散歩しても、後で今日は何歩だったか話してくれるでしょう。


どんどん核家族になって、話し相手がいなくなったら、最近はやりのぬいぐるみのようなロボットやエモパーだとしても、AIが会話の相手になってくれたら、それだけでもボケ防止になるし、淋しさも和らぐかもしれない。

でもその前に。
我が家ではもちょっと人間同士が話せるよう、相互努力が必要かな。
子は鎹(かすがい)…。😂



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